社会福祉法人さざなみ福祉会

てんかんや精神障害者の人の作業所などを運営しています

講演会「高次脳機能障害のひとを支援する

2011-09-03 09:15:02 | Weblog
講演会「高次脳機能障害のひとを支援する」を10月29日、福岡で開催します

言われたことをすぐに忘れる。
人格が変わったように怒り出す。
自分からは何もしようとしない。

交通事故や脳卒中などで脳に後天的な損傷を受けた高次脳機能障害の人は、日常生活の中でさまざまな不都合や暮らしにくさに直面しています。しかし外見からは障害がわからないため、周囲の人の理解が得られにくいのが実情です。

高次脳機能障害の人たちを支援するために、地域でどういった活動が必要なのかを考えるために、各地での実践を元に探ります。

と き

2011年10月29日(日) 午後1時~4時

ところ

明治安田生命ホール
福岡市博多区中洲5-6-20 明治安田生命福岡ビル8階
・地下鉄=「中洲川端駅」下車。3番出口から昭和通りへ100m
・バス=昭和通りは中洲、明治通りは東中洲で下車
地図はこちら

定 員

400人 (定員になり次第締め切ります)

参加費 

参加費 1,000円(会場で)

プログラム

13:00~13:45
   『高次脳機能障害の基本的な理解』 橋本圭司さん
13:45~14:25
   『当事者からのメッセージ』 山田規畝子さんと橋本圭司さん
14:40~16:00
   シンポジウム『地域の自立支援のあり方をさぐる』
  小川喜道さん(コーディネーター)
  阿部順子さん、星川広江さん、白木福次郎さん

お申し込み

参加希望のすべての方全員の(1)お名前(ふりがな)(2)〒・ご住所(3)TEL・FAX(4)ご職業を明記の上、FAX、はがきのいずれかでお申し込みください。

  • こちらからもお申し込みいただけます(お申し込みフォームが開きます)
  • お申し込み、
    お問い合わせ先

    朝日新聞厚生文化事業団 「高次脳機能障害」係
    〒803-8586北九州市小倉北区室町1-1-1
    TEL093-563-1284
    FAX093-563-1287

    プロフィール

    ●橋本 圭司さん
    国立成育医療研究センター・リハビリテーション科医長
     リハビリテーション専門医。医学博士。東京慈恵会医科大学医学部卒業。東京都リハビリテーション病院、神奈川リハビリテーション病院、慈恵医大附属病院などで、数多くの高次脳機能障害の人の治療を経験。

     

    ●山田規畝子(ヤマダ キクコ)
    医師/高次脳機能障害当事者
     東京女子医科大学在学中に一過性虚血発作と脳出血を起こし、「モヤモヤ病」の持病が発覚。33歳で父親の跡を継いで整形外科病院の院長になって、ほどなく脳出血に脳梗塞を併発した。独自のリハビリで快方に向かい、社会復帰を果たし、愛媛県今治市の老人保健施設の施設長も務めた。これまで脳出血を3回経験したが、後遺症の高次脳機能障害と闘いながら、高次脳機能障害の社会的な認知を広げるために本の執筆や各地での講演会を精力的に行っている。

     

    ●小川 喜道(オガワ ヨシミチ)
    神奈川工科大学教授(創造工学部人間福祉/健康科学コース)
     神奈川県総合リハビリテーションセンターで身体や視覚に障害のある人たちの地域復帰支援や発達障害児等の療育支援、相談事業などに長年従事した。2000年から現職。主にイギリスの地域リハ、コミュニティケアを研究している。

     

    ●阿部 順子(アベ ジュンコ)
    岐阜医療科学大学教授(保健科学部看護学科)
     1989年から名古屋市総合リハビリテーションセンターに勤務し、脳外傷者の社会参加を支援するリハビリテーションに取り組んできた。脳外傷友の会の設立を支援して国のモデル事業に参画、現在は「生活版ジョブコーチ研究事業」を展開している。

     

    ●星川 広江(ホシカワ ヒロエ)
    NPO法人高次脳機能障害者支援「笑い太鼓」理事/家族会代表  
     1995年、当時25歳の長男が交通事故で高次脳機能障害を受傷。家族が集まり、2000年に「笑い太鼓」の前身、作業所ヤモリを立ち上げ、01年に小規模授産所をスタートさせた。06年にNPO法人「笑い太鼓」を設立。

     

    ●白木 福次郎(シラキ フクジロウ)
    特定非営利活動法人ほっぷの森理事長  
     1947年、仙台市生まれ。スペシャルオリンピックスの活動を通して知的障害者と出会い、2007年に就労支援センターほっぷを創設。高次脳機能障害の人と巡り会い、08年レストラン「長町遊楽庵びすた~り」をオープン。

    ダウンロード

    チラシはこちらから (PDFファイル:472KB)

     

    主催/朝日新聞厚生文化事業団、朝日新聞社
    後援/NPO法人日本脳外傷友の会
    協力/福岡・高次脳機能障がい者と共に歩む翼の会「福岡・翼の会」、NPO法人福岡・翼の会


    KBCシネマで上映

    2011-09-02 14:17:31 | Weblog

    人生、ここにあり!

     

    イタリア本国で、観客動員数40万人を超える大ヒットを記録した人生賛歌。78年、バザーリア法により精神病院が閉鎖されたイタリアの実話をベースに、元患者たちが自ら道を切り開いていくさまをコミカルなタッチでつづる。約1年間かけて行われたオーディションにより選ばれた役者陣のリアルな演技、希望を誘う語り口は見応え充分。

     

    紹介動画

    http://www.youtube.com/watch?v=TDALu2JyjRk


    総合福祉部会の提言についての声明

    2011-09-02 09:21:46 | Weblog

    「障害者総合福祉法の骨格に関する総合福祉部会の提言」
    取りまとめにあたっての声明

     


    8月30日、障がい者制度改革推進会議第18回総合福祉部会において、「障害者総合福祉法の骨格に関する総合福祉部会の提言」(以下、骨格提言)が取りまとめられた。2010年4月の同部会発足以来、55人の部会員による真摯な討議を通じ、その総意をもってこの骨格提言が取りまとめられたことに、きょうされんとして部会員をはじめとする関係各位の多大な尽力に心より敬意を表するものである。
    きょうされんは、今後の法案作成過程において、この骨格提言の内容が全面的に実現されるよう強く要望する。
    骨格提言では、2006年12月に国連が採択した「障害者権利条約」と、2010年1月に国(厚生労働省)と障害者自立支援法違憲訴訟原告らとの間で結ばれた「基本合意文書」をベースとして、自立支援法廃止後の総合福祉法がめざすものとして、障害のない市民との平等と公平、谷間や空白の解消、格差の是正など6つの点をかかげた。
    さらに総合福祉法の理念・目的において憲法等に基づく基本的人権の行使を支援することを確認し、支援の対象から排除されることのない障害(者)の範囲をはじめ、障害程度区分の廃止と新たな支給決定の仕組み、利用料負担における応益負担との決別や報酬制度の日額・月額払いの統合案が組み込まれた。また、当会結成以来の主要課題である地域活動支援センターを含む小規模作業所問題の解決に向けた方向性が、就労・日中活動支援体系の改編を通して示された。さらに地域生活の資源整備等、当会が政策提言や要望書等でかねてから提起してきた内容が採り入れられたこと等を大きく評価する。
    他方、積み残された課題も多くある。とくに労働・雇用分野や、精神障害者の社会的入院問題を含む医療問題等、関連する他の法律や分野との関係の調整や連携が十分進んでいない等である。これらの課題を放置しないためにも、今後の法案づくりおよび法案成立に向けて、総合福祉部会を残してその経過をチェックし骨格提言の水準が堅持できるようにしていくことが肝要である。
    野田佳彦新首相には、障がい者制度改革推進本部長として、新たな厚生労働大臣とともに、この骨格提言に即した総合福祉法の制定への強力なリーダーシップを採られることを期待する。
    きょうされんは、日本障害フォーラムに参加する障害関係団体とも連携して、骨格提言をふまえた総合福祉法の実現にむけて全国各地で積極的に運動を押し進めていく決意である。
    2011年9月1日
    きょうされん常任理事会