何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

ワンコがいる私①

2021-04-20 09:51:25 | 
ワンコが天上界の住犬になって5年と3カ月
今月のお告げ本は三冊あったのだけど、そのうちの一冊にあった言葉についてまず書いておくね
 
毎年毎年ノーベル賞の時期になると「今年こそは」と話題になるけれど、
その作者の本は数冊しか読んだことがないんだよ
 
初めて読んだのは「ノルウェーの森」(村上春樹)だったんだよ
それを貸してくれた人との関係性が居心地の悪いものとなり、
徐々に距離が広がりつつあった時に貸してくれた本書には、
「私を忘れないで」という言葉が繰り返し出てくるんだよ
忘れないでと言いたいのは貸してくれた人なのか、
忘れないでと私に言わせたいと思っているのか、
そんなことを思うことも煩わしいのに、耳元にまとわりつく
「私を忘れないで」という言葉
 
嫌だったんだよ
 
それ以来私にとって村上春樹氏は、鬼門だったんだ
だから、ワンコのお告げでなければ読まない作家さんなのだけど、
読んでみたよ
 
「女のいない男たち」(村上春樹)
 
「女のいない男たち」というタイトルながら、女のことばかり書かれている本書は6編の短編集で、
著者の言葉を借りれば、音楽でいう「コンセプト・アルバム」に対応するものらしいんだよ
 
音楽というと、第二編のタイトルは「イエスタディ」で、それは私が好きな曲なのだけど、
ここでは、ワンコお告げのもう一冊にあった曲を載せておくね
 
 
 
久しぶりに懐かしい曲を聴いて、高校の文化祭を思い出したのだけど・・・
ワンコ 君は「恐ろしい子」
考えてみると、
「ノルウェーの森」を貸してくれた人との関係性が悪化した理由の一つに、
この曲があったね
そして、そういうアレコレはまさに、第二編「イエスタディ」と似たような状況だったね
 
それを今思い出してみたところで、どうしようもないけれど、
どういうわけかワンコは、今それを思い出させようとしているのだから、
しっかり思い出して、しっかり不愉快をもいちど味わって、次の季節へ行くね
 
って、ワンコ
こんなことを書いていたら、本書にあった肝心な言葉を記し損ねているよ
それまたね

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