でぶぶろぐ

沖縄生まれ、小田原在住。
人生1/2世紀越え、
でぶな私のゆるゆるな日々。

なつかしい?昭和の匂い

2007-11-26 00:40:38 | Weblog
久々に常盤新平の本が読みたくなって、
先週末に図書館から3冊借りてきて読んでいます。

この人の小説処女作「遠いアメリカ」も結構好きだけど、
今回借りてきた本もなかなか。
「わさびの花」と「熱い焙じ茶」を交互に読んでいる。

この人の小説を読むと、女性の言葉遣いがとてもいい。
いまどき、男の人が自分の部屋に来たときに、
「どうぞお座りになってて」と言える女性がどれだけいるだろう。
自分自身が相当言葉遣いが悪い人間なので、すごく憧れる。

言葉遣いに限らず、女性の気配りの仕方に、
少し時代を感じさせる。いうならば昭和の女性たちというところか。
少しだけ昔風の女性たちなのだ。
それがなんだか切なくて、けなげで、かわいらしくて。

そういえば、来年はもう平成20年。
平成を迎えたとき、私はまだハタチだったわけだから、
社会人になってからの時間はすべて平成なのに、
昭和を懐かしく思うのはどういうわけか。
いま現役で若い世代のヒトたちは、
私たちが若かった頃のバブリーな時代に同じ感慨を抱いてくれるのかな。

常盤さんの小説もエッセイも、そんな人物描写もいいし、
このひとの文章には匂いがあるのがまたいい。
読んだだけで映像が出てくる作家はほかにもいるけれど、
匂いまで感じられる作家はそんなにいないと思う。

たとえば、朝の喫茶店のミルクコーヒーとトーストの香り。
エッセイで描いてたニューヨークのカフェの朝食の香り。
この人の文章を読むと、なぜかカフェオレが飲みたくなります。

さて、少しのんびりしていた週末も終わり。
三連休の終わりは切ないねえ。
しかも明日は出張だしがんばろー・・・