つうさんのごちそうちょう2

ごはんと乾杯と音楽と小田和正ファンの記録(2005〜過去ログ)

「風の坂道」

2006-04-23 15:54:15 | 小田さん
 
 風の坂道 / 小田和正(1993年)

歌のタイトルに「風」という、重要な言葉が使われている。
坂道、と言う言葉は歌詞には出てこない。
でもこれは小田さんにとっても大事な歌なんだということを、タイトルから思う。
レコーディング中、スタジオで歌を聴いた男性スタッフが涙を流していた、と何かで読んだ。
この歌を聴く時は、自然と背筋が伸びる。

 君とはじめて会った その時から
 自分が 変わってゆくのが分かった

 君がはじめて 涙 流した時
 人を傷つける 哀しさを知った

 ありふれた日々が かゞやいている
 ありふれた今が 思い出に変わる

 誰れのものでも 誰れの為でもない
 かけがえのないこの僕の人生



「普遍性」。
『風の坂道』発表時の小田さんのコメント。

「最近またね、残された時間っていう意識のせいもあるかもしれないけど、やっぱり自分の歌いたいものをちゃんと見つけて、キッチリ自分の言葉でやっていきたいと思うようになってきたんだよね。」

「やっぱり普遍的なものをどっかで求めるようになってきて。」

「『風の坂道』とかは、極めて素直に、何にも考えないで書いたものなんだよ。」
「レコーディングしながら、こういう曲を書きたいなってふっと思って、で、すぐその場で曲を書いて、次の日もうほとんど詩も出来てるみたいな、そんな自然な仕上がりだったんだよ。これは自分でもすごく新鮮だったな。」





1997-98年のツアー『THRU THE WINDOW』のDVDを見る。
98年2月3日、東京国際フォーラム。私も参加した。

『THRU THE WINDOW』は、個人的に印象深いツアーのひとつ。
私は当時、ひょっとしてソロになってから今までで、最高のツアーなんじゃないかな?と思っていた。
小田さん自身、ツアー終了後に「多くの人たちが、今までのツアーの中でいちばん良かった、と言ってくれて、僕はそれを心から嬉しく思いました」とプレスに書いている。

もちろん、その後も小田さんは、前回の”最高のツアー”を常に次々と乗り越え続けているのだが。
  
小田さんの歌に「渾身の」という形容詞が使われるのは、この頃からだろうか。
小田さんは、ツアーは2年半ぶりとは思えない位、声がものすごくよく出ていて、歌が客席を圧倒し響き渡っていた。

ファーイーストクラブバンドのメンバーが全員揃った。
コーラスには山本潤子さん、今滝真理子さん(交互に出演)、小田さんとの美しく繊細なハーモニーも堪能できた。

95年の『FUN MORE TIME ! 』から2年半ぶり。
96年には、オフコース時代の曲をセルフカバーした「LOOKING BACK」がリリースされていたが、その後、小田監督は映画に没頭。
映画の完成と公開、そして小田さんのツアーをひたすら待ち望んでいた。


オープニングは『緑の街』、2作目の監督作品「緑の街」のタイトル曲。
袖から登場した小田さんは、そのまますっとグランドピアノの前に座る。
そして、静かにあの凛としたメロディーを奏でる。

そして、まだ客席が小田さん登場の興奮をひきずっているうちに、
2曲目にいきなり『風の坂道』が演奏される。

ピアノのイントロが始まった瞬間、息をのむ。
この歌は聴く方も覚悟がいるのだ。
客席はしん、と静まり返っている。
体の内側からえもいわれぬ感情があふれてきて、激しく震えている。

CDやライブ映像では到底伝え切ることができないが、大サビの

 「二人で生きる 夢破れても」

の小田さんのシャウトは、生で聴くとほんとうにすさまじい。
全身の力を振り絞って声帯の一点に集め、一瞬で宙に解き放つようにして歌い上げるのだ。
まるでコンサートのラスト、最高潮での盛り上がりを迎えたように。

 二人で生きる 夢破れても
 二人立ち尽くしても 明日を迎える
 誰れのものでも 誰れの為でもない
 かけがえのない 今 風に吹かれて
 かけがえのないこの僕の人生

 ほんとうに大切なものに 気がついて
 それを忘れてはいけないと 心に

 決して それを忘れてはいけないと



「決して それを忘れてはいけないと」
最後はつぶやくように、そして語りかけるように歌う小田さん。
後を引き継ぐようにピアノの音が響き、余韻を残して消える。

いきなり2曲目で体感する、小田和正ライブの真髄。
これでコンサートは終わり、といわれてもかまわないと思うほどの感動が、早くも2曲目にして降り注いでくるのだ。
思わずアンコールを叫びそうな衝動に突かれるが、
嬉しいことに、コンサートはまだ始まったばかりだ。

熱くなった心をそっとクールダウンするかのように、栗尾さんの奏でる美しい旋律が流れ出す。
『風に吹かれて』だ。
オフコース時代の名曲の、LOOKING BACKバージョン。
バンド時代とは違った、キーボードとサックスの音色が印象的なアレンジで、ギターを持った小田さんが切々と歌い上げる。
客席はすっかり引き込まれ、ただただ聴き入っている。


本編のラストは、『風のように』。
「個人主義」「自己ベスト」にも収録されている
『風のように・ライブバージョン』は、このツアーで歌われたもの。

 誇りある道を歩いてく どんな時も
 やがていつか ひとりだけになってしまうとしても


歌が終わり、客席は次々と立ち上り、惜しみない拍手を送り続ける。
が、いつも私は感動のあまり腰が抜けてしまい、終わった直後は立ちあがれないほどに放心していた。

『緑の街』『風の坂道』と、ピアノ弾き語りで始まり、
『風のように』の圧巻の弾き語りで終わるステージ。
大好きなツアーだった。
武道館で初めてオンステージシートに座ったのも思い出深い。

その後、あの事故を経て、
2000年春に、傑作「個人主義」を発表。
最高だったツアー『THRU THE WINDOW』を、
さらに乗り越えていったツアー、『SAME MOON !! 』がスタートするのであります。。


「風の坂道」「風のように」作詞・作曲 / 小田和正 より歌詞一部引用
「FUN MORE TIME ! KAZUMASA ODA TOUR 1995」
より内容一部引用

言葉にならない

2006-04-21 23:17:44 | インポート
金スマが終わってからフジのドラマを見たので、最後の歌のテロップに
イメージソング「言葉にならない」小田和正・・ってあったのをみて

し・し・新曲?まさか9時台に流れたの?

と一瞬思ってしまった
これ、フジテレビの間違いですよね?


ビストロに影響されて若竹煮。

2006-04-19 12:30:58 | SMAPが好き

今年初の若竹煮。大好物
「Dear WOMAN」昨夜入手♪
おはようの音楽はしばらくこれでいきま~す!

朝からiPodシャッフルに入れようとして、なぜか苦闘する。
Appleロスレス・オーディオファイルだとシャッフルに入らない!
MP3に変換したら入った。そういうもんですか?

閉店間際のCDショップでは、BLANKEY JET CITYが流れていた。
SATURDAY NIGHT~デニス ホッパー。
黒盤ベストだ。
ブランキーファンの店員がいる不思議な店。閉店前はいつもブランキー。

月曜のすますま、ビストロのゲストはタモリ氏でした。
いいともにスマ3人がレギュラー出演したのはスマにとって大きい、とオーナー。
私にとってはたいそう大きかったです。
「がんばりましょう」からスマのCDは買っていたし、テレビも見てましたが、
いわゆる「リスナー」から「ファン」になったのは、10年前の『笑っていいとも』のおかげなのでした。。
 
 
10年ほど前、忙しい上に体調をひどく崩して、なかなか復調できず苦しんだ時期があり
せめて気分だけでも盛り上げようと、お笑い番組を片っ端から録画しては見ていたのであります。

中でも「笑っていいとも金曜(だったかな?)・ナカイ&ナイナイ」の効果は抜群でした。
けらけら笑って見てると、気分どころか体調までスッキリしたものです。
『笑い』ってすごい力があるんだなあと。
元々ナイナイは好きだったのですが、そこでなにゆえナカイファンになったのか?には、強烈なきっかけが…



ある日のいいとも。
『これでいいのか中居のファッション』(うろ覚え)という企画がありました。
ナカイさんの私服を公開し、検証するというコーナー。
かねてから「毒蛇」「蛍光色」とも形容されていたナカイさんの私服。
もちろん見たことありません。どんな感じなんだろ?
いよいよご本人が私服を着て登場です!



  げっ


こ、これは・・・( ̄口 ̄;


テレビの前の私、ドン引き。
冷や汗が吹き出た。比喩ではなく。

この服は・・普通に売ってるの?
なんのために買ったの?良かれと思って買っちゃったの?
いくら昔ヤンチャしてた頃の服とはいえ…こんなの出しちゃって大丈夫?

何着かのうち、カッコいい服もあったような気もするのですが、
いっこ強烈に凄まじい服があって、記憶が飛んでしまいました

もちろん、ネタだろうとは思いましたが。
テレビ用にインパクトがあるのを選んで持ってきたんでしょうが。
見ている誰もが「それ…ほんとに着てたんだ…」と信じたことでしょう。

それがほんとうに私服だったのか、100%ネタだったのかは謎。
本人はしてやったりと思っていたのか、それとも内心ちょっぴり傷ついていたのかも謎。

でも「私服で登場→みんながビックリ!」という企画意図には、きっちりと見事に応えていました。応えすぎだ。
ある意味、勇気があるというか。

どんな状況でも『その場』を引き受ける、勇気と覚悟。
その場が面白ければ、自分はどう思われたってかまわない。
自分を見て、みんなで指差して笑ってください。

そこまで腹を括って自分を落とせる人は、いそうでなかなかいない、と思った。
自分をネタにして、自分を笑い飛ばす。
毎日すがるように必死であらゆるお笑い番組を見続けていた私にとって、その潔さが痛々しくもくっきりと印象に残った瞬間でした。
たぶんこの人は、もっと違うところにプライドを持ってるんだ。
それもきっと、おそろしく高くて強い。

面白そう・・

これが、10年前に突如ナカイファンになったきっかけ。
なにがきっかけになるかわからないものですね(そうですね)
毒蛇を見ていたら、かまれた。。

春だから新しいこと~

2006-04-17 13:33:07 | だめごはん
なんか新しく始めようと思って、とりあえず始めてみた。
禁酒!
じゃなくて、えいご。(今更)

きっかけは副長…ではなく、大ブラックバラエティ・練り物大使よしずみバストン経由でアラスカへ行く(行ってないけど)の巻。
すげーなー。ボストンのシーフード祭りでえいごしゃべってる。
たとえ『かまぼーこー!』しかゆってなくても。

英語には極力関わらないで生きてきた。えいご苦手。
語呂合わせで英単語を覚えた程度の勉強しかしていない。
あれ、すっと逮捕する、みたいの。(arrest=逮捕する)
海外旅行の英会話は100%同行者におまかせ♪

でも最近思う。
英語がすんなり聞き取れたらどんなに楽しいだろうなあ。
好きなコメディ映画も字幕を見なくていいし、
英語の歌も、聴いたまま素直に入ってくる。
きっと、新しい世界がぱああーーーっと開けたりして!?
夢と書いてドリーム。。

■好きな映画を見て勉強すればいいというので、『となりのトトロ』を英語吹き替えで観てみた。
→台詞をほぼ暗記しているので意味なし。

■英語馴れしようと、朝、えーごのラジオつけてみた。
→国内のニュースと天気予報がわからない・・・

■ITMSから『CNN News』をフランボワーズ・ダウンロード。
→は、早口すぎてわからない・・・

■というわけで、NHKの英会話講座を始めることにした。

友人から、「英会話レッツスピーク」のCDとテキストのお古を半年分、譲ってもらったのであります。
半年続けたらだいぶ違うよ、との友の言葉を信じて!

まあ一週間続いたらたいしたもんだよ、ぐらいの後ろ向きな気持ちで始めて、今日から2週目。
来週の月曜が勝負だな。
ころっと忘れてそう…わたくし別名『コロりーた・わすれるーニャ』であります


再来週にはきれいさっぱり挫折して、この記事もさっくり削除するに100よしずみ。


ファーイーストカフェ " LIFE-SIZE 2005" 完成記念企画

2006-04-14 21:16:14 | 小田さん
小田和正公式HPより。

カフェ " LIFE-SIZE 2005" 完成記念企画!
 期間:4月29日~6月30日

LIFE-SIZE 2005の完成を記念して、昨年のツアー「大好きな君に」ご当地紀行で、新しく撮影された映像を編集したものを、カフェで見ることができるそうです♪

LIFE-SIZE8本セット(1994年~2001年)を24,000円で限定販売。一本あたり3,000円はお得!

期間中カフェでLIFE-SIZE(バックナンバー含む)を購入した方に、オリジナルブックバンドをプレゼント!
メールオーダーではもらえないそうです。。( . _ . )

LIFE-SIZEとは・・小田さんの1年間の活動をDVDにまとめたもので、1994年から毎年リリースされています。
PRESS会員を対象とした商品のため、会員のみ購入可。
2005年版はもちろん、『大好きな君に』ツアー映像に期待です!


■NHK総合のアニメ『雪の女王』総集編が2日間に渡り放送されます。
(エンディングテーマ:「大好きな君に」)
5月4日(木・祝)、5日(金・祝)AM10:05~11:20

■フジテレビ『金曜エンタテイメント・特別企画』にて小田和正の楽曲が使用される予定。
(「言葉にできない」「風の坂道」)
4月21日(金)21:00~22:52 

■『居酒屋の星野仙一~ゲスト・小田和正 in 名古屋~』再放送
NHK-hi(ハイビジョン)4月27日(木)16:00~16:45




■余談。
水曜の夕刊でよしだたくろうさんのインタビューを読みました。
「つま恋」の時代確かめたい。
1975年に行われた伝説の野外公演が、2006年9月23日に復活!
NACK5で言ってた「つまごい」ってこのことか~
嬬恋高原(レタスの産地)とは別物だというのは最近知った。

「音楽文化のレベルを引き上げたい」っていうのは長老世代(すいません)のミュージシャンに共通する思いのようです。。