(いいかげんマフラーは暑いです。。)
ENCORE!!ENCORE!!ツアーも長野で折り返し。
後半スタートのさいたまスーパーアリーナは、映像収録ありライブということで、
アリーナ中央やステージ脇に大きなクレーンカメラがあり、いつもとは違う外部のスタッフさんらしき人が大勢いました。
2日目はクレーンは撤去されて、客席が増えていました。
いつもと同じように、でもいつもとちょっと違う。2011年東京ドーム以来の、映像収録ライブです。
以下ネタバレがありますのでご注意ください。
先週の 2019/6/19(水)長野ビッグハット初日の日記はこちら→
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※当ブログにおける全てのライブに関する記述は、録音録画機器・携帯電話やスマートフォンの録音録画機能など、一切、使用しておりません。
すべて個人の記憶と、手書きの速記メモによる主観に基づくもので、実際とは異なります。
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収録日2日目、6/27のラストMCより。
「今日は収録に協力して頂いて。なんか、気遣いが嬉しかったです。
今日はやっていて、一瞬、どこの会場にいるかわからなくなることが何回かありました。
決してさいたまがどうこうと言う話ではなく、
本当は参加したかった全国の人たち…(くしゃっと泣き顔になる。小田さん涙声。。)
(しばし、涙をぐっとこらえて…)
…そんな人達の気持ちが、届いたんじゃないかと思っております。
このツアーで涙を見せると、特別な意味があると思われるんじゃないかと、ずっと我慢していましたが…
先のことはわからないですが、さっきも言った、いい曲を書いて。ただそれだけを考えて。」
この時、夢、という言葉を言ったような気もしますが、、
ものすごい拍手と声援で聴き取れませんでした。
たくさんの人の思いを背負い続けてきた小田さんの、張り詰めた心がふっと柔らかくなったのは、やっぱりみんなのことを思った時だった…というのが、もう…
ごめんなさいとありがとうが入り混じって、どうしていいかわからない…
続いて歌い始めた「君住む街へ」
小田さんの声が、涙で震える。。
泣くのを必死でこらえて歌おうとする小田さんを、会場の歌声が包みます。
みんなの声が、はっきりと聴こえました。
その声に力を得て、最後は、力強いシャウトで、本編が終了しました。
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2019/6/26(水)さいたまスーパーアリーナ、まずはいろいろあった初日から!
「暑い中、集まってもらってどうもありがとう。
ENCORE!!ENCORE!!ツアー、今日明日と収録です!
…シーンとしてしまいました(笑)ご存知ですか?
前をクレーンが横切ったりしますが、その分、一生懸命がんばりますので、よろしくお願いします。
一生懸命がんばります、ってどう頑張るのかわかりませんが(笑)とにかく頑張ります。
収録ということで、お行儀が良すぎて、シーンとしてしまう恐れが…(笑)
粗相があったり、変なことがあっても、カットしますので大丈夫ですから。(笑)」
「カットしますので大丈夫」
これが壮大な前フリになるとは…この時は誰も予想していなかった…(ゴゴゴ
「楽屋にいつもバナナを用意して頂いて、即効性エネルギーの補充に、半分に折って食べて出てきます。(さすがアスリート)
子供の頃は、バナナはたいそう高級品で、東京のおじちゃん、親父の兄貴が、うちに来るときだけ、お土産にバナナを食べられる。一本だけ、なめるように食べた(笑)
いつの日かバナナを思い切り食べたいと思っていました。あの時代が幸せだったな、っていう気がしています。バナナがたいそう高級品でしたね。」
いつの日か、バナナを思い切り…は、きっと、
いつの日か、好きなレコードを思い切り…!と、似てるかもしれません。
お年玉をはたいて買って、なめるように(笑)大切に聴いた、オフコースのレコード。
新品のLPをビニール袋から取り出す時の匂いが、本当に幸せでした。
CD、配信、ストリーミングに移り変わっても、あの頃の気持ちが、いつでも原点にあります
「さっき、楽屋でふと思いついたんですが、僕が、実年齢よりも一回りも二回りも若くて、元気ハツラツでいるのと、
年相応に、ちょっとヨボヨボしてるのと(笑)どっちの感じが、僕はいいんでしょうかね?
どっちのほうが、みんなに好かれるでしょう?」
どっちも 。
では、『秋の気配』を、年相応な感じで(笑)どんな感じなんでしょう(笑)]
♪ あれが…
「あ、すいません!(笑)ひゃー、、すいません。
年相応の、秋の気配を、間違えてしまいました…」(笑)(喝采)
またしてもこれが壮大な前フリになろうとは…
新たな可能性が広がるなら年相応でも若くてもなんでもオッケーです!
年相応に渋いツイードのスーツを着た小田さんが、革靴にステッキで(脳裏に浮かぶ緑の日々PV)
花道を…走る!
・・・(?_?)
走っても走らなくても、楽屋で逆立ちしても、
小田さんが小田さんらしく歌う、それがすべて!
花道を歌いながら歩いてきて、歌が終わったところで客席を振り返り、ぺこっとお辞儀を。
そんな仕草も、年齢らしさなど関係なく、小田さんらしくて美しいと思うのです。
・・・
ミラーボールが回って、小田さんがアリーナを突っ切り、スタンド200レベル前へ。
ライトが当たって眩しそうに、キラキラとした瞳で、スタンドを見上げます。
何万人の観客…ではなく、小田さんの音楽を愛するひとりひとりの人たちの、嬉しそうな顔、顔…
こんなにもたくさんの笑顔に囲まれて、小田さんが歩いてゆきます。
みな収録のことなど忘れて、最高潮の盛り上がりです!
このあと、ちょっとしたアクシデントがあり。
それまで絶好調だった歌が、ガタガタになりました(笑)
あきらかに動揺して、他のこと考えてますな…苦笑いのような表情も。そりゃそうだ!
でも、広いスーパーアリーナの、急勾配の階段を、ぐるっと一周、上り下りした直後の、すごい走りだったんです!
「あのスピードで走りたかった」いつかの言葉がよぎりました。
「えー、ご心配をおかけしました。問題ないです!歌います。」
でもまだ声が動揺を隠せてないです…
「こけちゃってすいません…。こけたあとはずっと恥ずかしくて、いたたまれない…
とっても張り切ってるおっさんがいいか、年相応なおじさんがいいか、なんてきいたから。
こけた部分は使うかもしれません…最後の付録でこんなことがありました、みたいに…
とにかく私は大丈夫ですから。」
見た感じ大きな怪我もなさそうでしたが、収録を止めないよう我慢していたらどうしよう。
いっそ途中でぴたっと止めて、怪我をチェックして、仕切り直してもいいのに…と思いましたが、
そもそも小田さん、大きなライブがあるたびに、なんかやらかしてるんだった!
横浜スタジアムしかり、東京ドームしかり。
やったあとは、くよくよするわりに、反省はしてないと思われる。
一回りも二回りも若いどころか、永遠のやんちゃ男子…
しかしその後はびしっと立ち直り、
「またたく星に願いを」では風船を思い切り蹴っ飛ばして、割れてびっくりして(笑)
ラスト、花道をダッシュでオンステに駆け上がり「どーもーー!!」
冷や冷やしつつも見事にリベンジ!!*\(^o^)/* とりあえず、足は大丈夫かな?!
さて、長野の2日目に、サイリウムが配られた話はしましたっけ(下書きのまま)
さいたまでも、入り口で全員にサイリウムが配られました。
開演前、木下さんから、「アンコールのとある曲の前に、モニターに合図が出るので、折って光らせてください。それまでは決して光らせないようお願いします。」と説明がありました。
先週の長野では説明書のみだったので、フライングで光らせてしまった人がけっこういて、
小田さんから「それ、いま折っちゃいけなかったんじゃない?聞き分けのない人たちだ」(笑)とダメ出しが(笑)
今日はうまくいくかな…?
と、始まる前はドキドキしていたのですが、なにせいろんなことがありすぎて(笑)みんな小田さんの無事を願う一心で、サイリウムがあることすっかり忘れてたかも(笑)
とにかく、小田さんたちが喜んでくれるなら何でもします!
と、ついにモニターに合図が出ました!けっこうベタです!笑い声が起きます!
慌ててカバンからがさごそ取り出す(忘れてたから)
ぱぱぱぱ…と、みるみるうちに、灯りが点灯しました。
スーパーアリーナの、高い高い天井のてっぺんまで、まっ白なサイリウムの光が埋め尽くしていきます。
無数の白い輝きがゆらめく光景に、うわあ… と、感嘆の声が上がりました。
なんて綺麗なんだろう。
灯りの数だけの夢。。
そして 同じだけの愛。
本当に、夢のような景色でした。
曲が終わって、小田さんが花道の先でバンドメンバーを迎えます。
ここまで、たどり着きました。サイリウムも、無事、大成功です!
しかし…無事には終わらなかった!(笑)
「また会える日まで」を、バンドメンバーとアカペラで歌い終えた直後です。
小田さんが、マイクを持ち、真面目な声で話し出しました。
「みなさんの(サイリウムの)変な動きが、歌と合わなかった…(笑)」
みんな、場内がすっかり明るくなってるのに、感動のあまりなんとなーくサイリウムをフリフリし続けていたのです。それも陶酔して、めいめい勝手な動きで(笑)
「ここは、振らずにじっとして…なんなら、しまってもらって。
うひゃあ全員にダメ出し(笑)/(^o^)\
もう一回、歌います。」
長野でも歌いにくそうだったのはこれか~。
しかも、サイリウムを持ったままでは、拍手ができないんです。
なので、最後はいつも、ものすごい拍手なのに、ぱちぱちぱち…みたいな、パンチのない拍手で。
小田さんに叱られて、さっとサイリウムをしまう我々(抜群の統率力)
もう一度、仕切り直しの「また会える日まで」
この歌声が、とっても素晴らしくて!
やり直ししてもらえてよかったー!!
小田さんが、ステージを後にします…これで終わっちゃうかな…と、
ひょっこり、戻ってきてくれました!!大歓声です!!
バンドの皆さんも、すっごく嬉しそうな笑顔!
最後にもう一度「会いに行く」
小田さんが、歌いながら花道をぐるっと一周します。
なんかもう感動しすぎて、一緒に歌いたいのに、涙で声が出ない…
なんていい曲なの…なんて幸せにしてくれる曲なんだろう…
ずっとライブで歌ってほしい曲。
「会いに行く」。すべてを乗り越える、強い力を持った歌。
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3時間を少し超えて、収録初日のライブは終了しました。
あの曲もこの曲も…豊かでたっぷりと、研ぎ澄まされ磨かれた清冽な歌声に、心震えました。
とても繊細に、注意深く集中して歌われてたのではないかと。
アクシデントのため全曲絶好調というわけにはいきませんでしたが、それでも、今日この日のコンサートが記録に残ったことが嬉しいです。
2日目も最高のライブになる予感いっぱいで、つづく。
作詞・作曲 / 小田和正 より歌詞一部引用