昨日NHKBSで放送していたツキノワグマのドキュメンタリー番組を録画しておいたので、今日見ました。これは2017年に放送したもののようです。内容は、見るのがつらくなって、一度は止めて、また見始めて、とにかく過酷な野生のツキノワグマの実態に、呆然としてしまったのでした。
動物写真家の横田さんが2017年当時で28年間も撮り続けていたツキノワグマ、その中で出会った「次郎」と名付けた熊を毎年、取り続けたのですが、子熊の時からの成長記録になり、実はオスだと思っていたのが子熊を連れて現れたことからメスだとわかり、それからも見守り続けた番組でした。2回の出産で生まれた子熊を大切に子育てしていたのに、2回とも、オスに子供を殺されてしまいました。それから、彼女の姿を見ることがなく、その番組は終わってしまいました。
野生の世界のあまりに残酷な運命に絶句しました。人間なんて、なんて生ぬるい世界で生きているんだろうと、初めて思い知りました。あまりに悲しくて、それからずっと泣いています。
私はどうして動物が好きなんだろうと思っています。多分、父方より母方の血なんだと思います。
人よりも動物という思いの人間って、いますよね。おそらく、それで亡夫とつながったんだと思います。
夫も私も、「愛玩」というペットの考え方はなかったし、人間仕様に改良(改悪)されるのも許せなかったし。きっと、前世は人間ではなかったのでしょう。何より、孤高の動物に異常に惹かれるのがその証拠かな。
メスのツキノワグマ「次郎」のことが、ずっと心に引っかかっています。生きるって何だろうとか、いろいろ・・。森の神、ツキノワグマ。私は忘れない。