教育の無償化はとてもいいことだと思います。でも、その先、研究者への支援が薄くなっては、教育の意味がないのではないでしょうか?実学だけに重きを置いて、大学を独立法人とし、利益を上げる理系ばかりに力を入れることが、国の、更には文化の衰退になっているとは思わないのでしょうか?学問の研究を貧しくさせる今の社会では、日本の文化は滅びるとしか思えません。それが、今の政治が目指す姿なのか?非正規の仕事ばかりが増え、人をまるで消耗品のように扱い、更には外国人までも安い労働で使おうとしている。
オーバードクターの悲惨な状況は、日本の将来をそのまま反映しているといってもいいと思う。これで本当にいいのか?研究には時間がかかる、さらにその人だけじゃなく、バトンを受け取り、後進が引き受けていく世界だというのに、研究に携わる人たちの現状をどう考えているのか?
日本仏教思想史の研究で若いころから才能を発揮していたのにもかかわらず、安定した研究職に就けずに結婚し、それも破綻して自殺した女性がいます。彼女がもっと研究を続けられる環境にいたらと思うと、本当に残念です。博士課程を出ても、研究を続けたくても続けられない、これは本当に国の宝をどぶに捨てていることなのに!
非常勤や任期が短い職しかつけなくて、思うように研究ができない、そういうことだと、本当に日本に未来はなくなりますよ。教養のない無神経な奴らばかりが政治を牛耳って、どんどんみっともない国になっていきますね。本当に悲しい。
まずは、研究を続けられる環境を!そうでなければ、大学の意味はないでしょう。目先だけの投資家やIT実業家だけいればいいってこと?文化というものは、そういうものではありません。
東大入学式での上野千鶴子さんの祝辞に感動しましたが、大学で学んだその先は、どうなるのでしょうか?生活のために時間を切り売りするようなことになりはしないか?研究職の環境が悪くなった原因はただ単に少子化だけじゃないと思う。
大学は何のためにあるのか?就職するためじゃないのに。
大学院に行くのだって、研究をするためなんじゃないの?
正社員になることが勝ち組というのは、おかしいと思います。いろんな生き方ができて、そこそこ生活できる社会になってほしいです。どうしたらいいのか、よくわからないけれど。