今朝、ついにNHKの朝のニュースで、この映画「NAKBA」を取り上げました。たまたま見ていて、うれしく思いました。
私はこの映画のチラシを持っています。報道カメラマンの広河隆一氏の初監督作品です。
NAKBAとは、大惨事という意味です。1948年、イスラエルが建国されましたが、そのときの出来事を、パレスチナ人は、そう呼びます。
イスラエル建国について、私は世界史の教科書でしか知りませんでした。そしてそのとき、不思議に思ったんです。確かにユダヤ人は迫害されて、第2次世界大戦ではナチによってとんでもない被害を受けました。彼ら民族の悲願であるイスラエル建国が約束されたわけですが、その場所は、2千年前に約束された土地ということですが、そこにはすでにだれかが住んでいるのに、そんなことができるのか?
イギリスを中心に決めたことみたいですが、すんなり行くわけはないですよ、どう考えても。もし、私たちの家が、2千年前に約束してあることだといって立ち退きを迫られたらどうします?それを、武力でもっていきなりそういうことをされ、以来、パレスチナ難民が生まれたのです。どうして、ナチの国ドイツにイスラエルを作らなかったのか??私は納得できません。
歴史は、その「はじまり」をきちんと検証しないことにははじまらない。そのとおりだと思います。実際、現在のイスラエル人も知らなかった事実なんですから。
土地を奪われるということがどいういうことか、日本人には想像もつかないと思います。
多くの人が、この映画を見るべきです。そして、今地球上にある紛争問題を、それから解決していけば、もっと違うことができるのではないでしょうか。
よその国のことではない、そういう感覚を持つこと。自分がいずれ35歳になるのに無神経に暴言を吐く芸能人みたいにならないよう、人はもっと学ばなくてはいけません、もっと知らなくてはいけません。
パレスチナ人の苦悩を、もっと知り、もっと自分のことのように考えましょう!
そして、今起きている紛争地、アフリカ、チェチェン、そのほか多くの地の人たちへ、もっと想像力を働かせましょう。
平和は、多くの人たちが本気で望めば、希望が持てるはずです。まずは、知ること。
「たった一本の映画が世界を変えることもある」 NAKBAを見よう!