goo blog サービス終了のお知らせ 

ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

マネー至上主義

2005年06月27日 17時54分38秒 | 社会
 以前、私は、フジテレビとホリエモンの闘いを、旧体制を崩す存在としてホリエモンを応援していたのですが、最近は違ってきました。確かに、株主の意見を無視する経営はなりたたないでしょうけれど、ただ、株価の浮き沈みだけで利ざやを稼ぐ投資家ばかりがいい気になっているのも、嫌な世の中だと思います。昨日の新聞の記事「広がるマネー至上主義」を読んで痛感しました。その中で、村上ファンドと明星食品の社長の話が載っていました。村上ファンドは「株主への利益還元が必要」と騒いでおいて、株を所有して1ヶ月、保有株を売って利益を得てすぐに去っていったとのこと。明星食品の社長は「お金を動かすだけで莫大な利益をあげる。そんなやり方が世の中でまかりとおったら、若い人が額に汗して働くのがバカらしくなるようなことにならないのか」と思ったそうです。実際に、そうなっているのではないかしら。製造業が大事にされない社会って、おかしいですよ。ずるい人間が甘い汁を吸って、地道に働くのが嫌になる世の中なんて・・・。みんな、天下り官僚みたいになるのがいいってこと?
 明星食品本社は、私がOLしていた会社のすぐちかくにあります。個人的に応援したくなります。株というのは、その会社を応援して投資するものじゃないのかと思っていましたが、なんか、競馬の世界みたいで、マネーゲームって嫌なものですね。テレビのCMも、サラ金まがいのものがあふれていて、お金を借りるのが当然のようにうたっているのが、恐ろしくなります。
 いっそ、宇宙戦争かハルマゲドンで、人類が作り上げたすべてのものが破壊されてしまえばいいのに、なんて思う私は、ただの貧乏人でしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベアテの贈りもの

2005年06月27日 17時36分15秒 | 映画
 今日、岩波ホールで「ベアテの贈りもの」を見てきました。平日ですが、かなり大勢集まって、補助椅子も出されていました。中高年が多く、残念なことに、若い世代はあまりいませんでした。でも、1割以上は、男性もいました。ドキュメンタリー映画で、ベアテさんが日本で講演したときの彼女の語りに、いろんな話が挿入されるといった作り方でした。彼女の人柄がとても素敵で、よかったです。バックのピアノ演奏は、おそらくすべて、お父様のレオ・シロタ演奏だったと思います。古い録音ですから、微妙に音程がおかしくなるところもあり、ちょっと気にはなりましたが・・。彼女の講演の間に、私が尊敬する市川房枝の戦前からの婦選運動の模様も詳しく描かれ、勉強になりました。私が朝日新聞の連載を読んだものが、詳しくなっているという作り方で、途中、ちょっと退屈な部分もありましたが、ドキュメンタリーですからしかたないですね。日本の社会は、実際はまだまだ、男性の意識が「低く」、男尊女卑が見え隠れしています。先進国の中では、男女格差がかなりある国として有名なのではないかしら。今も、自民党議員の中で、憲法第9条とともに24条も改正しようという動きがあるのは、納得いきません。
 日本は、戦争で原爆を落とされた唯一の国です。最後まで戦争反対の姿勢を示してほしいです。夫は、国連の常任理事国に日本が入りたがっているのは、戦勝国の仲間入りをしたいからだといいます。たしかに、国連の費用を日本が2割くらい負担している事実を、最近知りましたが、この特殊な事情がある限り、それもしかたのないことではないでしょうか。常任理事国入りしなくても、できることはあるはず。ベアテさんのいうように、この憲法第9条と第24条、私たち女性は、これを守りつづけなくてはいけないと思います。生活と密着した政治をと願うのなら、女性議員はもっともっと増えて当然です。ま、料理が得意な男性議員がいたらそれはまた、とてもいいことですが。どうなんでしょうね・・・。男子、厨房に入り、女子、政治を行う、うーーん、素敵な形です。この映画は、7月8日までです。ぜひ、大勢の方に見ていただきたい映画です。クラシックファンも必見ですよ、レオ・シロタのことがたくさん出ていますから。
 なお、岩波ホールのサイトに、割引券があります。こちらを利用すれば200円安くなるので、おすすめですよ。もちろん、私も今日、使わせていただきました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする