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ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

山本文緒の恋愛中毒

2021年12月01日 20時15分38秒 | 読書

 先日、地元の図書館で借りて読み終えました。うーーん、なんとも感想を書くのは難しいです。「自転しながら公転する」の方が、感動しました。

 恋愛中毒の主人公には、共感できる部分とそうじゃないところもあって、どうにも整理できません。でも、名前負けしているというコンプレックスは、私も同じですね。親との関係は、全く違っていたけど。私は親からそれほど強制されたという感覚はありませんでした。結局、自分の思うように生きていけたと思っています。それは親に感謝すべきなんですね。この本のヒロインは、毒親的な母親に育てられてしまって、父親を味方にもつけなかったということでしょう。

 恋愛は、楽しいだけではなく、その分だけとってもつらいものだと思います。でも時間はどんどん先に流れていくので逆戻りは絶対にできません。彼女は、いつまでも過去にこだわり、執着したという過ちをおかしました。人の気持ちは絶対に戻りません。破局を迎えたところで、すっかり諦めるべきだったと思います。私はたくさん恋愛をしましたが、破局になったら自分からは絶対に戻りませんでしたよ。夫とは結局、「腐れ縁」で結婚しましたけれど、唯一の例外です。たしか、彼が戻ってきてしまったんだと思います。私は別れたつもりだったのに・・・。

 離婚はしなかったけれど、結婚当初の気持ちが続くなんてことはどんな夫婦もあり得ないんじゃないかなあ。男女と言うよりも兄弟みたいになってしまうものです。浮気されるのは確かに悔しい。だったら、自分もすればいいじゃないですか!

 恋愛は病気みたいなものです。変化してしまいます。治癒するというのか、どうなのか・・。永遠に続くものじゃない。ストーカーになる前に、自分から感情をセーブするべきだと思います。信じて信じて裏切られるなんて、心が壊れますよ。世の中にはどうしようもないことがあるものです。なるようにしかならない。後悔はしない。

 10年20年経てば、なんであんな奴に恋したのかって不思議に思いますよ。それでも、その時は夢中だった。そう、夢中になれるものがあって、よかったのです。

 私はかつての恋人に会おうなんて思いません。お互いに老醜をさらしているのですから、会わない方がいいに決まっています。若い、それだけで誰もが輝いていたのですから。恋愛、それは若気の至りなんですね。思い出したところで、その時には戻れないのです。せめて、腐れ縁にならないいい恋愛をしましょう。お互いに束縛しないことです。今はスマホがあるから、余計に相手を束縛してしまいますよね、よくないです。「自由」を手放してはいけない。結婚生活とは、ある意味、自由が脅かされる生活です。大変ですよ。

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2週間と3週間

2021年11月24日 23時06分29秒 | 読書

 地元の図書館の貸出期間は2週間、隣の市は3週間。隣の市の図書館はとてもきれいで、カフェまでついているから、予約本を取りに行くついでに、サンドイッチを買ったりしてのんびりしてしまいます。ありがたいことです。ところが・・・。

 2週間前の新聞の書評で、先月亡くなった山本文緒の本が載っていたので、借りようと思って地元と隣と見ていたら、なんとなんと、隣の市では予約待ち人数がふたけたでした。3週間でふたけただといつになるのか?地元では反応が遅くて、直ぐに借りられそうで、地元で予約しました。ついでに長編小説の「自転しながら公転する」も借りて先にこちらが準備できたので、さっそく読みました。

 文章がうまいですね。ストーリーも素晴らしい。最後は泣けました。ちょっとびっくりな展開でしたが、感動の小説です。そういえば、本を読んで泣いたのって、カズオイシグロの「私を離さないで」以来かなあ。あの本は、私の生涯のベストワンかもしれません。

 いま、山本文緒の短編集「ばにらさま」を読んでいます。これが新聞の書評欄に載っていたのでした。年末年始も、目が見えている限り読書三昧するかなあ。

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村上春樹

2021年10月11日 17時24分13秒 | 読書

 亡夫と知り合ったころ、彼が好きだった村上春樹を私も読んだものでした。その中で「ダンスダンスダンス」というタイトルがあり、読んだはずですが、覚えてない・・・。最近、昔のことをなかなか思い出せなくなりました、やばいかもです。

 彼の小説の中にバックギャモンが出てきて、今私はそのボードゲームにはまっています。といっても、ネットでAI相手にです。本物の人間とは未だかつて対戦したことはありません。ただ、ユーチューブでチャンピオンの望月さんの対戦を見て勉強しています。

 バックギャモンで一つだけでいる自分の駒が相手にヒットされてバーに移されているとき、自分の振り出したさいころの目で戻れなかったら「ダンスする」といいます。相手がプライムを作っているとなかなか戻ることができなくて、ずっとダンスしてしまうのですが、もしかして、ダンスダンスダンスって、このことだったりしてと、今になって思いました。

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今日、借りてきた本

2021年07月10日 13時07分55秒 | 読書

 先日、たまたまBSプレミアムで見た「プロジェクトX 妻たちに贈るダイニングキッチン」を見て、日本の女性建築家第一号の浜口ミホがそのダイニングキッチンを設計したとあり、興味を持って図書館で調べたら見つかったのです。その本を取りに行き、ついでに新着コーナーからまた読みたい本を見つけてきました。

北川圭子著「ダイニング・キッチンはこうして誕生した 女性建築家第一号 浜口ミホが目指したもの」
                                   2002年技報堂出版 
総合女性史学会編「ジェンダー分析で学ぶ女性史入門」2021年岩波書店

 もう1冊、借りようかどうか悩んだ本があったのですが、帰宅したらタイトルも忘れてしまいました。あぶない、あぶない。老化が加速?

                                

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私の名前を知って

2021年07月09日 16時33分06秒 | 読書

 延長してようやく読了しました。とてもつらい内容でした。性暴力に遭った女性の話です。アメリカでの裁判の様子にびっくりしました。映画などではすぐに結審するのに、性暴力の裁判は2年以上も続く、その間、セカンドレイプを受ける、たまったものではありません。

 なぜ、暴力を受けなければならないのでしょう?なぜ、男性にひどい目にあわされなくてはいけないのでしょう?あまりにも理不尽なのに、さらに酒を飲むからだとかそんな服装しているからだとか。そうじゃないでしょう。

 男性にとってそういうことはやってはいいこと?強盗に入って相手に暴力をふるうとき、被害者がNOといれば、やめますか?いちいち、同意を求めますか?そうです、性暴力はその時点で犯罪なのです。裁判では加害者の弁護士に追いつめられて、ひどい目にあうのです。すでにひどい目にあっているのに。私は読んでいて何度泣いたでしょうか、何度怒鳴ったでしょうか。あまりに理不尽。アメリカではレイプ犯罪が多発しているから、証拠物件もなかなか日の眼を見ずにカビが生えて証拠機能がなくなることもよくあるというのには驚きました。

 男性は性交渉をした女性の人数を自慢するバカがいますよね。英雄、色を好むですか。女性が同じようなことをすれば、尻軽女とさげすまれます。男女平等なのに、なんで?

 日本でも女性を酔わせて性暴力をする犯罪が多いです。とてもじゃないけれど、合意の上ではないし、あまりに卑怯です。酔ってひどい目にあうのなら、酒を飲むなというのもおかしい。伊藤詩織さんの性犯罪では、相手の男性は酒に強い彼女を酔わせて性暴力に及びました。サイテーです。お酒に睡眠薬を入れていたと思います。これって、犯罪ですよ。

 若いころ、私もひどい目に合いました。今もよく思い出します。悔しいですよ。セックスは恋愛の延長でするべきものなんじゃなくて?お金でそういうサービスを買ったり、知人を酔わせて性行為に及ぶのって、理解できません。弱い立場の人間に暴力をふるう、これは人間として許せないです。どれほどの傷を被害者の人生に与えるか、想像してみてください。

 私たちはもう黙ってはいません。声をあげましょう。いつまでも古い頭の政治家に、この日本を任せてはいけません。彼らは、女性を子供を産む道具としか思っていないのですから。都議選の結果も、3割が女性だと喜んでいますが、私は不満です。まだ3割程度?

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月経と犯罪 ”生理”はどう語られてきたか

2021年06月28日 11時32分23秒 | 読書

 読了。罵詈雑言を言いながら、読み終えました。どれだけ女性が虐げられてきたか、本当に悔しいですよ。何でも生理のせいにする。女性の犯罪は生理中だったからとか、ひどくないですか?生理痛がひどいのは病気なので、きちんと婦人科で診察を受けるべきなのです。そういう私も、内膜症を気づかずに閉経を迎えてしまいました。だれもがつらいんだと思い込んでいたのです。

 女性の万引きが生理前のイライラだったからとかって、それで罪が軽くなるのなら、そうだって言いますよね。

 女性は嘘をつくものだとかってのもおかしい。男性も嘘をつく。なんでもステレオタイプに思い込むのはやめてもらいたいです。そういう歴史を説明した本でした。これからは、黙っちゃあいませんよ。

 ヒステリーの語源は「子宮」です。なんでもそこに持っていく、おかしな世の中だったわけです。今ではヒステリーとはいいません。男性も女性も、人間です。これまでは男性がいいように社会を作ってきましたよね、自分たちの都合のいいように。これからは、そうはいきませんよ。2千年もの間、女性は不当に扱われてきた。これが事実です。

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スティーブン・キングのランゴリアーズ

2021年06月18日 12時19分22秒 | 読書

 昔テレビで見た話がとても印象に残っていて、いつか原作を読みたいと思っていました。それが地元の図書館にあったので、早速予約し、取りに行ってきました。コロナ対策の宣言下で、6月からは予約はできるようになったのですが、図書館内の閲覧もOKになり、予約本をもらう前に、新着コーナーものぞいてみました。うちの図書館は貸出期間は2週間でお隣の市の3週間とは違い、ちょっと短い。なので読みたい本がゴロゴロあっても、全部借りることはできません。どうしてもと思い、ついでに借りた2冊が

シャネル・ミラー著「私の名前を知って」

 性暴力事件で戦った女性の話です。伊藤詩織さんが帯に文章を載せています。

田中ひかる著「月経と犯罪 生理はどう語られてきたか」

 こちらも、とても興味がある内容です。

 そして、ランゴリアーズは、NHKで1997年の暮に前偏後編と2回にわたって放送されたドラマの原作です。この年の3月に父が亡くなったのですが、暮には八王子に越していたと思います。リフォームした家に、私と父の猫だけで暮らしました。夫は週末だけ来たかな・・。とにかく、スティーブン・キングって面白いと思いました。なのに、本は一冊も読んでいませんでした。発想が素晴らしい!

 さて、この3冊を2週間で読めるかなあ?まあ、一度は延長できるからなんとかなりそう。先日の都市廻廊は、それでも斜め読みして読了はしました。駅のポストで返却、便利です。

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あきらめました、都市廻廊

2021年06月13日 20時56分55秒 | 読書

 延長貸し出しをしたけれど、なかなかまとまって読む時間がなく、60過ぎのボケた頭には理解できなくて、あきらめました。延長は1回まで。やはり私は論文的なものは頭に入らない性分なのかなあ。だめだなあ~。今度は小説でも読んでから気が向いたら再挑戦してみます、覚えていたらね。

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長谷川堯の「都市廻廊」

2021年05月24日 13時38分21秒 | 読書

 先日、借りていた本を返し、予約した「都市廻廊」を受け取ってきました。隣市の図書館です。地元にはなかったので・・。自粛生活に読書は欠かせませんからね。この方は、亡夫と同じ、早稲田大学美術史科出身で、なんと、俳優長谷川博己のお父様です。二年前に亡くなりましたが、かなり名著を残しています。

 最近、近代建築に興味がわいてきたので、さっそく読ませていただきます。

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近代建築散歩

2021年04月27日 22時39分46秒 | 読書

 延長して借りているこの本に載っている近代建築の現状調査(といってもネット上のみ)が終わり、一覧をエクセルで作っています。この本は2007年に出版されましたが、今の時点ですでに解体された建物も多く、心苦しく思います。文化遺産としての価値があるものが壊されてしまうのは、悲しいこと。物を大切にしない国に文化なんかあるのか?ここ1か月近く、鬱々としていました。コロナ禍ということもあるのでしょうけれど、今の社会の冷淡さ、ビジネスにしか重きを置かないという姿に幻滅するばかりです。

 今朝、寝ている姿勢が悪かったのか、首や肩がとても痛かったのです。夢も覚えていました。友達にこの本のことを一生懸命説明しているのです。きっと寝言もうるさかったでしょうね。

 コロナが終息したら、今残っている近代建築をひとつひとつ自分の目で観察しようと思います。1冊の本にここまでのめり込むのははじめてです。ああ、早く小金井の江戸東京たてもの館に行きたいです!まあ、調査して一覧にするのは東京のみで、横浜までは整理していませんが、それでもたくさんありますから。早く自由に出歩ける日が来ますように!

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