生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

労働者協同体

2014年08月05日 20時28分00秒 | 政治経済社会学
2014年8月5日-2
労働者協同体

 昨年だろうか、或るテレビ番組で、パン屋を数人かぐらいの人数で、すべての人が同じ賃金で働き経営するというのを見たことがある。
 大企業のCEOの年棒は、数億円といった額にもなる。リーマンショックのときは、(アメリカ)合州国政府の救済された企業の役員が高給を貰った
ことが話題となった。



 「小さな起業で楽しく生きる」
 「 ワーカーズ・コレクティブ、聞き慣れないボキャブラリーでしょうか? 直訳で、働く人たちの協同組合のことです。この本は、全国に約400以上、1万人を越える市民が、皆で資金を出し、全員が経営者の形で、自由に時間を選び、お互い仕事時間を助け合いながら働き、地域で必要な仕事を起業しよう、という」
http://www.honnoki.co.jp/chiisanakigyoudetanosikuikiru/




ブラヴァツキー『秘密教義 The Secret Doctorine』(1)

2014年08月05日 14時02分10秒 | 秘教/オカルト科学
2014年8月5日-1
ブラヴァツキー『秘密教義 The Secret Doctorine』(1)

 ヘレナ P. ブラヴァツキー Helena Petrovna Blavatsky の『秘密教義 The Secret Doctorine』は、二巻からなる大部の書である。第三巻として出版されたものは、遺された原稿が、たとえばアニー ベサントによって編纂されたものである。なお、アリス A. ベイリー Alice A. Bailey が引用するのは、二巻本が六巻本として出版されたものらしい。

 『秘密教義 The Secret Doctorine』の原文である英文は、一文が長いことが多く、たとえばthatがどの部分を指しているのかとか、或る主張文は引用していっているのか、あるいはまた反語的にまたは皮肉で言っているのか、判定し難いことがしばしばで、訳することが大変難しい。ブラヴァツキー自身、英語は母国語ではないからと弁明している。

 東條真人『シークレット・ドクトリンを読む』は、ブラヴァツキーの母国語であるロシア語の三巻本を参照している。またなによりも、広範で深い研究にもとづく解説がなされている。日本語の読者にとって、おおきな贈り物である。

 以下にいくつか、引用させていただく。

  「 本書が大方の人々から荒唐無稽な作り話と受け取られるであろうことは、間違いない。〔略〕
  筆者は、本書の内容がもつ論理的な一貫性によって、この新たな創世記(宇宙誕生の神話)が、現代の科学者たちが《作業仮説》として気軽に受け入れているものと同等の資格をもつことになると言っておきたい。 さらに言うならば、本書は〔略〕、宇宙そのものに忠実であり、統一性と 類推の法則にしたがっているからこそ考察に値するのである。」(東條真人(編訳)2001/5: 25頁)。

 神智学またはトランスヒマラヤ密教では、人間に関わる世界を七つの界 plane に分類して(これらは宇宙物質界に相当する)、それぞれをまた七つの亜界 subplane に分類している。下からの三つは、物質界 physical plane、アストラル界 astral plane、そしてメンタル界 mental plane である。物質界の上位の四つの亜界の物質はエーテル体 etheric body と呼ばれ、下位の気体、液体、固体という三つの状態の物質は濃密物質体 dense physical body と呼ばれる。

 人間の本質は、魂 soul またはエゴ ego であり、それがいくつかの三重の衣(または鞘 sheath)をまとっている。
 肉体システムを統御する機構の作動が不全となり、したがって生命維持機能が不全となり、かつ、魂が離脱を自ら決定することが、(肉体の)死である。こうして転生 reincarnation を繰り返す。物質界という浮き世を経験することで、物質を栄化しつつ、徳を積み、覚醒していくといういわば巡礼の旅をするのである。

 →意識の三状態、臨死体験記録の総括、エーテル体、Hodgsonの透視による個体発生の経過。


 
□ 文献 □
東條真人(編訳・解説).2001/5/11.ヘレナ・P・ブラヴァツキー〔著〕シークレット・ドクトリンを読む.339pp.出帆新社[トランス・ヒマラヤ密教叢書].[本体3,500円+税][c201407??]