生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

絵画の図柄論 1. 全覆的

2013年07月08日 23時11分05秒 | 美術/絵画原論、絵画理論、絵画技法
2013年7月8日-2
絵画の図柄論 1. 全覆的


 allover、またはall-overまたは all overは、全覆的と訳すことにする(下記のall overの意味を参照)。
 いのちの絵画では、全覆的図柄の効果として、絵画表面体の境界の外側の方に世界 world または界 plane が続き広がっているという視覚的効果を重視する。


  「all over…
…のいたるところに; …の上一面に (⇒over 【前置詞】 2).
用例 all over the world 世界中(いたるところ)に[で]」(研究社 新英和中辞典)

 「allover
【形容詞】1 全表面を覆うさま(covering the entire surface)
 an allover pattern 全体に渡る模様」(研究社 新英和中辞典)
http://ejje.weblio.jp/content/all+over


  「all over【副詞】
1 一部のあるいは全ての場所に (to or in any or all places)
 looked all over for a suitable gift 適切な贈り物を至る所で捜した
2 全域にわたって (over the entire area)
 the wallpaper was covered all over with flowers 壁紙はくまなく花で覆われていた」(日本語WordNet(英和))
http://ejje.weblio.jp/content/all+over



風間虹樹:いのち絵画の技法(有機的抽象絵画の技法)3 叩きつけ法 (1.1版)

2013年07月08日 21時43分00秒 | 美術/絵画原論、絵画理論、絵画技法
2013年7月8日-1
風間虹樹:いのち絵画の技法(有機的抽象絵画の技法)3 叩きつけ法 (1.1版)
[叩きつけ法 (1.0版)は2013年7月2日-6のもの]

 アクリル絵具の銀色または金色を画布に叩きつけると、画布とアクリル絵具面の間に気泡が閉じ込められ、泡のように盛り上がる。たとえば橙色では泡は閉じ込められず、アクリル絵具で作った絵具個体の表面は平滑である。どこに泡ができるかは予想できない。
 なお、いのち絵画では、絵具を振り出したり滴下したり叩きつけたりするが、そのようにして絵具が覆う単位を作っているのである。絵具単位体または絵具個体を表面に配置するという考え方で設計する。(逆方向的発想による製作もある。後述。)【叩きつけ法】は、或る生命的個体を作るととともに、その内部にも小さな(泡的)生命体たちを同時的に作る方法である。それらは、少なくとも2階(層)の存在者である。
 単細胞生物体は、少なくとも、細胞膜とその内部に核膜(その他にも管状など様々な膜が存在する)を持つ、2階建ての存在者である。人体は、皮膚接面、横隔膜、たとえば心臓境界面、心臓細胞膜と、少なくとも4階(層)の存在者である。制御または統御は各階層ごとにあると考えられる。なお、生物の肉体は、袋物が薄層状になったものでできていると、位相数学的に言えるかもしれない。
 ここでの銀色絵具または金色絵具の【叩きつけ法】は、一振り one swing または一打 one stroke または 一ひねり one twist で、2階層を同時に制御するのである。ただし環境条件をことこまかに測定することは困難なので、詳細な模様の予想はできない。

 

 銀色による【叩きつけ法】で作った生命龍の拡大画像。主に両端に沿って泡ができる。


 【叩きつけ法】で作った生命龍を多数を配置した製作例。



 金色による【叩きつけ法】で作った生命龍。
 

 濡れた表面に叩きつけた場合、乾燥すると或る間隔で折れ曲がったように皺がよったり途切れたりする。接着性が弱いところで盛り上がるのであろう。この画像の場合には、わりとしっかりと面にくっついている。
 もっと水分の多い面に(あるいは油面に)【叩きつけ法】を行なうと、容易にはがせるようになる。はがして(千切ったりして)再配置するのも一興であろう。