生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

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風間虹樹〈いのち、いのち。。(水甕座の水。るるる、)〉の展示/2013京展 [再掲]

2013年07月10日 19時51分28秒 | 美術/絵画
2013年7月10日-2
風間虹樹〈いのち、いのち。。(水甕座の水。るるる、)〉の展示/2013京展 [再掲]

 風間虹樹製作の絵画〈いのち、いのち。。(水甕座の水。るるる、)〉(F130横)が、下記の2013京展の洋画部門にて展示されています。ご楽覧いただければ幸いです。

   

風間虹樹:いのち、いのち。。(水甕座の水。るるる、) 
大きさ:162×194cm(F130横)。
材料構成:(桐材支持体に張った)亜麻カンヴァス linen canvas に、ジェッソ、アクリル絵具、胡粉、紙製こより、グロスポリマーメディウム。

理念 Idea:水甕座時代の美。

狙い aim:水甕座の時代に注がれるエネルギーまたは力を物体化するような、あるいは伝搬体となるような美的物体の創造。

顕現化(設計または計算の実装)の方針 the policy (philosophy) of manifestation (implementation of design or calculation) or in-this-world materialization:
   青い透明性、立体的線による存在化(こよりで体現させる)、線による関係の種類と程度の表示。かつ、美的関係体の創造的存在化。
   基調色は様々な青色(水甕座を象徴させる)。
   背景的に放射状銀線(アウラまたは物体が発する放射)を配置する。(われわれが生きる世界は、様々な電磁波と検出されていない幾多の力の放射物に満ちた世界である。様々な力線または作用線に緊密に囲まれた世界に、われわれは生きている。) エネルギーの引き込みまたは陥没 sink または虚陰または没入 、対、放出 emission, radiationと創発 emergence 。
   関係表示物を立体的に配置する(見えない関係を認識する)。
   自然的存在化(【叩きつけ法】、【振出し法】、【滴下法】、【回転体 roller しわつけ法】、【二重芽生え絵画】などの採用)。

反省点:
 ・当初は、4cm幅の孟宗竹板を彩色して、左右は縦方向の断面が見えるように一本ずつの竹板を、しかし上下の縁は前方に断面が見えるように数個の竹板を、ねじ釘で打ち付ける予定であった(日本絵画 Japanese picture を目指しているので、それへの効果を狙って)。時間に余裕が無かったので、既製品の金色の仮額で間に合わせた。時間泥棒を避けるように計画しよう。

観照上のおすすめ点:
 ・正面からだけでなく様々な角度で観てください。照明または窓から入る自然光の反射光によって見えがかなり変異します。
 ・また、様々な距離からご覧ください。たとえば、およそ20cm、50cm、1m、2m、3m、5m、7m、10m、20mといった距離からです。視覚解像度に依存して、全体像および(無数に近い)部分像は変異します。部分切り取り練習をすると、細部に様々な関係体または世界が発見できるでしょう。

  
◇ 京都市美術館開館80周年記念展 2013京展 ◇

日時:2013年7月3日(水)~7月19日(金)
     7月8日(月)と7月15日(月)は休館
   9:00~17:00(入館は16:30まで)
会場:京都市美術館
   京都市左京区岡崎円勝寺町124(岡崎公園内)
   地下鉄東西線「東山」駅下車、北北東へ徒歩10分
   京阪三条駅から地下鉄東西線「東山」駅までを歩くこともよいですね(地下鉄一駅間の運賃は210円です)。
   京阪の神宮丸太町駅から東へ疎水沿いに歩くのも一興です。
観覧料:大人900 (800)円 高大生600 (500)円 小中生400 (300)円
   ※()内は20名以上の団体料金 ※障害者手帳等の提示の方は無料

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 図1。数層から成る。振出し法で放射状線を作りアクリル絵具をふりかけ、そこに滴下法で円状体を付加してアクリル絵具をふりかけ、叩きつけ法で生命龍を作った。左側の銀線は振出し法による。なお、基本は地面に平行角度に画布を置いて製作している。振出し法を行なうときは、傾斜させることが多い。
 


 図2。生命龍は、叩きつけ法による。一発勝負である。瞬間的に強く叩きつければ、泡をアクリル絵具面で封入できる(拡大した図1を参照)。
 
 

 図3。振出し法と回転体皺付け法。これらによる模様のさらに下層のしわは、回転体 rollerによる皺付け wrinkle-makingである。
 
 

 図4。生命龍は、叩きつけ法による。一発勝負である。絵具の分布つまり形態と撥ね散りと泡の閉じ込め具合は、力の制御が難しい。したがって、訓練次第と運任せである。瞬間的に強く叩きつければ、泡をアクリル絵具面で封入できる(拡大した図1を参照)。
  宇宙的生命龍に(いわば)抱かれた水色の水甕が湛えている水、つまりエネルギー固化体、は複層的滴下法による。最上層にはグロスポリマーメディウムを滴下してあるので、照明光の角度によっては反射して夜空の星のように光る。東京での江戸期の或る作品の展覧では、照明強度が時間的に変化するしかけをしていた。
  生命龍の頭から出て画布の裏へと没入しているのは、二本のこよりである。この画像では見えないが、こよりには(グロスポリマーメディウムで作った透明の)幾多の水滴が(立体的に)ついている。
  水甕座の水甕から天の方に出ているまたは天から流入している(つまり返送 feedback 機構つき)三本の力線は、よじれていて、また水玉が付着している。三本とも、外部(額縁外)へと伸びている。実は、この三位一体 ??????????(ブラフマー=ヴィシュヌ=シヴァ、父=子=聖霊)によって世界は創造され維持され破壊され、そして再生される(といっても、(これについてのみ「自己」と呼べる)自己運動である)。幾多の力線あるいは法則または原則は、この三位一体制の機構によって生まれるのまたは形成される。(法則性の存在は、予想や予測においては大前提である。法則は存在するのか、存在するならばどこに?、と問うてみよう。)
 
 

 図5。水甕座の水は、右側からの【芽生え絵画】となっていることがわかる。わかりにくいが、右上の方で、その上に【芽生え絵画】が生えている。【二重芽生え絵画】である。龍の頭からは、二本の白線が水甕座の水へと繋がっている。あるいはむしろ、水甕座の水からの力線が龍頭へと注入している。生命龍とは、生命的個体的存在者である。生命とは、一つの意味は、生き物たちから抽象された概念であるが、個体化とは具体化、たとえばこの世界への顕現の一様態である。龍は元氣または元エネルギーの顕現(の一様態)である。

  下降し上昇する龍たち。
  上昇し下降する龍たち。
  遠大な(しかし設計においては一瞬の)進化劇 evolutionary play での相互作用者 interacter(役者 actor)と被作用者たち。







風間虹樹:〈いのち曼荼羅◇水螺旋○〉/第88回平原社展/帯広市民ギャラリー

2013年07月10日 17時31分56秒 | 美術/絵画
2013年7月10日-1
風間虹樹:〈いのち曼荼羅◇水螺旋○〉/第88回平原社展/帯広市民ギャラリー

□ 第88回 平原社美術協会展(第88回 平原社展) □
 会期:2013年7月11日(木)~7月22日(火)
    ただし、7月17日(水)は休館。
 時間:午前10時~午後7時 *最終日は午後4時迄
 会場:帯広市民ギャラリー
    帯広市西2条南12丁目 JR帯広駅地下
 入場料:大人 400円。高校生以下は無料。



 風間虹樹の〈いのち曼荼羅◇水螺旋○〉が展示されています。ご楽覧いただければ幸いです。

 

 【芽生え絵画】。いたるところ、いのちに満ちている。あるいはむしろ、すべては、いのち、である。生命は生命から芽生える。

 

 【挟み絵画】生命と生命の間にも、いのちは充満する。

 

 下地が水分のある状態のときに、画布を回転させながら、【線状滴下法】を適用。縁が滲む。
 こよりは、震えながら、あるいはもだえながら、絵画表面から出て絵画表面に入る。
 


 


 


 

 胡粉の振り出し法