美術修行2010年10月13日(水)/第5回丹波美術大賞展公開審査/哲学カフェ「クジラを食べてもよいか?」
2010年10月13日(水)。
JR福知山線の谷川(たにかわ)で下車。
第5回丹波美術大賞展の公開審査が行なわれる、やまなみホールへとiPhoナビつつ、歩く。食事するところが見当たらず、和菓子屋で3種類を一つずつ買う(499円)。訊くと、やまなみホールに喫茶店があるとのこと。
その喫茶店のテーブルすべてに灰皿があり、喫煙者がいた。
やむなく、広間でお菓子と79円で買って持参した500mlの茶で昼食。
時間があったので、丹波竜化石工房を覗く。発掘された丹波竜化石の実物が展示されていた。化石発掘レポートの印刷物あり。それの監修は、兵庫県立人と自然の博物館が担当。ガラス張りの部屋のなかでは、化石探しのクリーニング作業中。
http://www.tambaryu.com/studio.html
2010年10月13日(水)。第5回丹波美術大賞展公開審査/丹波市やまなみホール/谷川駅から徒歩20分。
13:23開場、13:30開会。3行8列の一般席に15人ほど。一番乗りして、最前列の左端に座った。(掲げられた絵画との距離は、およそ10mだった。だから、詳細は見えない。)
平面部門第1次審査。応募要領によれば、大きさ制限は50Sまで。184人から239点の応募。丹波市からは昨年より6人増加の23名で8点増と、司会者。一人が一点を3人の審査委員の席の前の約2mに掲げる。一人が2点の場合は、二人が1点ずつを同時に掲げる。
審査委員の紹介、審査方法についての説明などあり。受付順に1点ずつ、前方に3つの電球があり、それらのうち2つ点灯すれば、一次通過とのこと。しかし実際は一部はそうではなかった。1つしか点灯しなかった場合でも、口頭で通過という場合が少なからず。なお、司会者の説明では、電球の位置は、審査委員の位置とは対応しないと。
13:38、開始。向かって左手の司会者が、番号と画題を読み上げる。一人が2点応募の場合は、その旨を言う。審査委員席の右手にもう一人の係の者が、一人が2点応募の場合、「**(番)は選外、**(番)は通過」とか、結果を発表する。選外作は会場外に運ばれ、通過作は右手の壁に置かれる。一人で2点とも通過という場合は無かった。少し時間がかかる場合とは、2点のうちどちらを通過させるかという場合と、2点ある場合にどちらも選外にするかという場合のようだった(と憶測した)。21番が終わった時点は、13:44。
最初の10人くらいまでは、結構通過していたが、後ではどんどん選外になっていくので、一般席からは、「厳しい」と言う声が聞こえた。審査委員が、絵をもっと前にとかもっと後方へという手振り合図をすることが、たまにあった。
基調色が緑の小さな変形カンヴァス2点(一部ギザギザとなった略三角形と略菱形)があったが、あっさりと?、選外。小さい作品は、ほとんど選外となるようだった。写実的な作品については、選外になるかどうかの基準はわからなかった。めりはりの効いたのは、通過するように思えた。或る場合には、3人とも電球が点灯した。
14:47。立体部門の第1次審査は、数十cmほど床より高くしつらえられた舞台上に置かれた11点を審査委員が見て歩いた。投票により、3点が入選。15:00に結果が発表された。一般席から、「どれなのかわからないのですが」というような声あり。係員があがって、前方に位置する、左端と真ん中と右端だと説明した。
14:35から平面二次審査。(5人それぞれからの)5点が同時に掲げられて、入選かどうかが決められた。このとき、賞候補作の声が出る場合もあると司会者が言ったと思うが、結果としてそのようなことは無かった(と思う)。5/5、4/5、4/5、5/5、5/5、5/5、4/5、5/5、5/5、0/2、など。
15:04から、平面の賞候補作品の選考へ。また、5点ずつ並べられた。2/5、1/5、1/5、1/5、1/5、0/5、0/5、0/5、1/5、0/5。
15:14、賞候補から賞選考へ。平面7点と立体2点の9点。立体は舞台上なので、上からと、横からも一部しか、は見ることができないので、判断できない。平面は、抜きん出たのが無い。
三次審査の結果として、平面3点と立体1点の4点が優秀賞以上(大賞1点と優秀賞3点)。
15:25、大賞を選考中。立体作品は舞台に置かれたままで、平面作品は3つが前に並べられての審査。大賞を決める投票結果は、3人ともバラバラで決まらず。15:28、3人の協議により決定すると報告あり。昨年は平面が大賞だったらしいから、今年は立体かな。協議の結果、右側の平面作品が選ばれた。「シュール」と言及されていたが、いわば玄人好み。受賞者住所は、神戸、大津、堺、〔聞き漏らし〕。
15:36、審査委員長の言葉。
新書2冊とお菓子3つと500ml弱のお茶の重さとともにホールまで歩いたためか、すでに腰痛のなか、ホールから久下村(くげむら)駅まで歩き、加古川から新神戸に出ようかとも思ったが、大阪へ。
19:00少し過ぎ、地下鉄北浜駅から歩いてアートエリアB1へ。
哲学カフェ「クジラを食べてもよいか?」/なにわ橋駅アートエリアB1。30人ほどの参加。
クジラという語が指示する範囲(タクソン指定)、食べるという行為の範囲、「よい」の解釈の変異の範囲、だれにとってかという範囲、と範囲がきわめて不確定な、ゆえに議論が多様になることや錯綜することを狙ったと思われるような、質問設定。
(太地などの)地場物の鯨の最もおいしい部分の刺身をみなさんに試食してもらえば、意見は変わるだろう。たとえば、美味しいから食べたい。ゆえに、食べてもよいと。
なんらかの「成果」を出すことを狙ってるわけではないらしいから、なんら、まとまらなくてもよいのだろう。ここでの「哲学」とはなんだろうか。哲学的やり方として、主催または世話する側は、どんなことを想定しているのだろうか。
或る生態系を保全する(保護ではなく、保全という言い方に、たとえば生態遷移といったことが反映されていると思うが)、といった場合に、生態系の同一性が確定できない限り、その目標もまたそれゆえに方策も確定できないと思う。
割とはっきりしているのは、たとえば指標として地球上の種数を採用し、それを最大化しようとするならば、近年では生物種を絶滅させてきたのは_Homo sapiens_に属する生物体(つまり、人)であることは事実であろうから、この種を絶滅する(=いかなる人の存在をも無くす)のが、最も現実的な策であると考えられる。
10月22日(金)19:00~21:00に、「人が病み、治るとはどういうことかーーホメオパシーにおける生命観」というセミナーが予定されている(進行役は中岡成文氏)。興味深いが、時間的にも体力的にも金銭的にも、参加は困難。残念。
2010年10月13日(水)。
JR福知山線の谷川(たにかわ)で下車。
第5回丹波美術大賞展の公開審査が行なわれる、やまなみホールへとiPhoナビつつ、歩く。食事するところが見当たらず、和菓子屋で3種類を一つずつ買う(499円)。訊くと、やまなみホールに喫茶店があるとのこと。
その喫茶店のテーブルすべてに灰皿があり、喫煙者がいた。
やむなく、広間でお菓子と79円で買って持参した500mlの茶で昼食。
時間があったので、丹波竜化石工房を覗く。発掘された丹波竜化石の実物が展示されていた。化石発掘レポートの印刷物あり。それの監修は、兵庫県立人と自然の博物館が担当。ガラス張りの部屋のなかでは、化石探しのクリーニング作業中。
http://www.tambaryu.com/studio.html
2010年10月13日(水)。第5回丹波美術大賞展公開審査/丹波市やまなみホール/谷川駅から徒歩20分。
13:23開場、13:30開会。3行8列の一般席に15人ほど。一番乗りして、最前列の左端に座った。(掲げられた絵画との距離は、およそ10mだった。だから、詳細は見えない。)
平面部門第1次審査。応募要領によれば、大きさ制限は50Sまで。184人から239点の応募。丹波市からは昨年より6人増加の23名で8点増と、司会者。一人が一点を3人の審査委員の席の前の約2mに掲げる。一人が2点の場合は、二人が1点ずつを同時に掲げる。
審査委員の紹介、審査方法についての説明などあり。受付順に1点ずつ、前方に3つの電球があり、それらのうち2つ点灯すれば、一次通過とのこと。しかし実際は一部はそうではなかった。1つしか点灯しなかった場合でも、口頭で通過という場合が少なからず。なお、司会者の説明では、電球の位置は、審査委員の位置とは対応しないと。
13:38、開始。向かって左手の司会者が、番号と画題を読み上げる。一人が2点応募の場合は、その旨を言う。審査委員席の右手にもう一人の係の者が、一人が2点応募の場合、「**(番)は選外、**(番)は通過」とか、結果を発表する。選外作は会場外に運ばれ、通過作は右手の壁に置かれる。一人で2点とも通過という場合は無かった。少し時間がかかる場合とは、2点のうちどちらを通過させるかという場合と、2点ある場合にどちらも選外にするかという場合のようだった(と憶測した)。21番が終わった時点は、13:44。
最初の10人くらいまでは、結構通過していたが、後ではどんどん選外になっていくので、一般席からは、「厳しい」と言う声が聞こえた。審査委員が、絵をもっと前にとかもっと後方へという手振り合図をすることが、たまにあった。
基調色が緑の小さな変形カンヴァス2点(一部ギザギザとなった略三角形と略菱形)があったが、あっさりと?、選外。小さい作品は、ほとんど選外となるようだった。写実的な作品については、選外になるかどうかの基準はわからなかった。めりはりの効いたのは、通過するように思えた。或る場合には、3人とも電球が点灯した。
14:47。立体部門の第1次審査は、数十cmほど床より高くしつらえられた舞台上に置かれた11点を審査委員が見て歩いた。投票により、3点が入選。15:00に結果が発表された。一般席から、「どれなのかわからないのですが」というような声あり。係員があがって、前方に位置する、左端と真ん中と右端だと説明した。
14:35から平面二次審査。(5人それぞれからの)5点が同時に掲げられて、入選かどうかが決められた。このとき、賞候補作の声が出る場合もあると司会者が言ったと思うが、結果としてそのようなことは無かった(と思う)。5/5、4/5、4/5、5/5、5/5、5/5、4/5、5/5、5/5、0/2、など。
15:04から、平面の賞候補作品の選考へ。また、5点ずつ並べられた。2/5、1/5、1/5、1/5、1/5、0/5、0/5、0/5、1/5、0/5。
15:14、賞候補から賞選考へ。平面7点と立体2点の9点。立体は舞台上なので、上からと、横からも一部しか、は見ることができないので、判断できない。平面は、抜きん出たのが無い。
三次審査の結果として、平面3点と立体1点の4点が優秀賞以上(大賞1点と優秀賞3点)。
15:25、大賞を選考中。立体作品は舞台に置かれたままで、平面作品は3つが前に並べられての審査。大賞を決める投票結果は、3人ともバラバラで決まらず。15:28、3人の協議により決定すると報告あり。昨年は平面が大賞だったらしいから、今年は立体かな。協議の結果、右側の平面作品が選ばれた。「シュール」と言及されていたが、いわば玄人好み。受賞者住所は、神戸、大津、堺、〔聞き漏らし〕。
15:36、審査委員長の言葉。
新書2冊とお菓子3つと500ml弱のお茶の重さとともにホールまで歩いたためか、すでに腰痛のなか、ホールから久下村(くげむら)駅まで歩き、加古川から新神戸に出ようかとも思ったが、大阪へ。
19:00少し過ぎ、地下鉄北浜駅から歩いてアートエリアB1へ。
哲学カフェ「クジラを食べてもよいか?」/なにわ橋駅アートエリアB1。30人ほどの参加。
クジラという語が指示する範囲(タクソン指定)、食べるという行為の範囲、「よい」の解釈の変異の範囲、だれにとってかという範囲、と範囲がきわめて不確定な、ゆえに議論が多様になることや錯綜することを狙ったと思われるような、質問設定。
(太地などの)地場物の鯨の最もおいしい部分の刺身をみなさんに試食してもらえば、意見は変わるだろう。たとえば、美味しいから食べたい。ゆえに、食べてもよいと。
なんらかの「成果」を出すことを狙ってるわけではないらしいから、なんら、まとまらなくてもよいのだろう。ここでの「哲学」とはなんだろうか。哲学的やり方として、主催または世話する側は、どんなことを想定しているのだろうか。
或る生態系を保全する(保護ではなく、保全という言い方に、たとえば生態遷移といったことが反映されていると思うが)、といった場合に、生態系の同一性が確定できない限り、その目標もまたそれゆえに方策も確定できないと思う。
割とはっきりしているのは、たとえば指標として地球上の種数を採用し、それを最大化しようとするならば、近年では生物種を絶滅させてきたのは_Homo sapiens_に属する生物体(つまり、人)であることは事実であろうから、この種を絶滅する(=いかなる人の存在をも無くす)のが、最も現実的な策であると考えられる。
10月22日(金)19:00~21:00に、「人が病み、治るとはどういうことかーーホメオパシーにおける生命観」というセミナーが予定されている(進行役は中岡成文氏)。興味深いが、時間的にも体力的にも金銭的にも、参加は困難。残念。