
6月30日、東京地裁は2013年2月末日をもって不当にも雇い止め解雇された東部労組市進支部佐藤・高畑両組合員につき、雇用契約上の地位を確認し、バックペイの支払いを命じる判決を下しました。
参考「市進支部 不当雇止め撤回を求める裁判勝利判決!」
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/fbcc6a7b02f96b42afd567210b7d4da8
しかし、被告である(株)市進は、判決に従うことなく7月13日付で東京高裁に控訴したことを7月16日の団体交渉で明らかにしました。「争いを続ける」という姿勢そのものであり、それにより原告である佐藤さん・高畑さんを「兵糧攻め」にしようと意図は明らかです。
そのような市進に対し組合は、6月30日判決で認容されたバックペイについて仮執行の申し立てを行いました。この申し立てに基づき、東京地裁は7月15日、「債権差押命令」を発しました(上画像)。
これにより、佐藤さん、高畑さんのバックペイ分、損害金等の合計として約1600万円余りが(株)市進の銀行口座より差し押さえられることになります。
一般的に、仮執行付判決を受けた被告は、日を置かず執行を停止する(差押えを回避する)手続きを裁判所に行うのが通常です。しかし、今回の判決につき、なぜか会社・会社側弁護士はその手続きを行っていませんでした。そのような中、今回、差押命令が発せられました。
「司法判断に従わない企業」「労使紛争を拡大させ、差押えをされた企業」。銀行は(株)市進をどのように見るでしょうか。また、株主、世間はどのように見るでしょうか。
組合は7月16日の第28回団体交渉で会社を追及し、都労委命令・東京地裁判決に従うよう強く求めました。しかし会社は命令・判決に従うことなく、都労委命令については中央労働委員会(中労委)への再審査申し立て、地裁判決については控訴することを表明しました。どこまで争いを続けていくつもりなのでしょうか。
そのような中、今回の差押命令です。
(株)市進はこの事実を重く受け止め、ただちに佐藤さん・高畑さんを職場に戻し、すべての争議をただちに解決すべきです!
////////////////////////////////
労働相談はこちらへ
NPO法人労働相談センター
http://www.rodosodan.org/
全国一般東京東部労働組合
http://www.toburoso.org/
ジャパンユニオン
http://www.jca.apc.org/j-union/
****************************************************
動画(東部労組関連)一覧表
https://www.youtube.com/user/The19681226002/videos