中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

サハラ 死の砂漠を脱出せよ

2005年06月26日 | 映画
クライブ・カッスラーの冒険小説「ダーク・ピッド」シリーズの一作を映画化したもの。同シリーズでは過去、「レイズ・ザ・タイタニック」も映画化されているが、特に映画としてシリーズ化されているわけではない。

ダーク・ピッドシリーズは未読だが、前々から興味はあったので、これを機会に読んでみようかと思っている。SFや海洋小説もそうだが、シリーズものは一度入り込むと続きを待ちわびる、という人生のささやかな楽しみが増えるので、積極的に好きな「シリーズ」を増やしたいと思っているのだ。(いつの日かペリー・ローダンもはじめてみたいけれど…)

で、映画のについて。一言でいってしまうなら、アメリカ人の好みそうなアクション映画。凝った伏線や意外な展開はなく、物語は実にストレートにテンポ良く進んでいく。こういうつくりの映画なので、頭を空にして見ているぶんにはそれなりに退屈しない。とはいえ、もう少しひねりがほしかったのも事実。

WHO(世界保健機構)の一女性調査員が機関銃は撃つわ、ラクダから電車に飛び乗るわ。アメリカのアクション映画につきものの「んなアホな」なシーンも盛りだくさん。こういうところを笑って見過ごせる人であれば、それなりに楽しめると思う。

面白いか、と聞かれると微妙だけれど、死ぬほどつまらないわけでもない。家族連れでいくには悪くないかもしれない。

なんでもこの映画、カッスラーに「著者に無許可で映画のストーリーを15カ所も変更」して原作のイメージを壊した、とのことで製作者側が訴えられている模様。ますます原作に期待、といったところか。

★★