中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

クール・ビズ

2005年06月07日 | 日常
四半世紀の昔、サファリ探検隊のような故大平首相の「省エネルック」姿をみた時は、子供心にもこれはダメだろうと思ったものだ。そういえば羽田首相も似たような格好で同じく失笑をかっていたっけ。

で、21世紀のいま、小泉首相はなんだか寝巻きみたいな格好。ここまでくると歴代の首相達は内心、省エネには反対なのかな、と勘ぐりたくなるくらい。もっとも日本人で首相がやっているなら自分も、と考える人間はあまり多くはないのだろうけど。

見本の首相はダメダメだが、今回のクール・ビズ、提唱されているのは半袖シャツにノーネクタイと、比較的普通の格好なので以前の2回に比べると、少しは浸透しそうな気もしないでもない。
街を歩いても「クール・ビズ」っぽい格好のサラリーマンが増えた気がするし。あくまでも感覚的なものだけれど。昔にくらべれば社会に幅ができてきたということか。

社会人になって10年以上、スーツ、ネクタイの会社勤めをしていた自分にとって、ベンチャー企業へ転職してなによりありがたかったのが私服OK、という点であった。冬はともかく、真夏の熱さのなか、ポロシャツ一枚で仕事ができることがどれだけありがたいものか。残念ながら他は結構問題のある会社であったのだが、このことひとつだけは、転職してよかった、としみじみ思ったものだ。

ライブドアの社長みたいに、どんな時でもTシャツ、というのもちょっと意固地な感じがしてCOOLではない。だけれど、日本の夏を考えたら「今度こそ」はこのクールビズ、浸透してほしいものだ。

今回のクール・ビズに関して、その経済効果は1000億円、とのこと(第一生命研究所)。このXX総研のはじきだす「経済効果」ほど胡散臭いものない、と個人的には思っているが、何十万の人々が、毎年夏、少し気楽な気持ちで仕事ができる。これだけでも十分に推し進める価値のあることではないだろうか。