中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

宴の後

2005年06月18日 | 音楽
新宿文化センターにて所属するオーケストラの演奏会に出演。
アマチュアオーケストラに所属してはや10数年。だいたい年に2度ほど演奏会を行っているが、この演奏会の後ほど心地よい時はない。

仕事、利益、効率。こういった言葉を気にすることなく打ち込める趣味。このありがたみが本当に理解できるようになってきたのは社会へ出て、ある程度の年数を経てからのことだ。
学生時代も大学のオーケストラには所属していたけれど、当時はここまで「楽しさ」は実感できていなかったはず(大学オケが体育会気風をもった厳しいところだったこともあるが)。

以前、どこかクラシックマニアのウェブサイトで、アマチュアオーケストラのような自己満足に付き合って入られない、とのコメントを見たことあるが、まあそれはその通り。客を楽しませることを仕事とするプロフェッショナルと比べればある意味あたりまえのことだ。アマチュアオーケストラを聴くにはある程度「寛容さ」というか人間の幅が必要なのだ。

ただ、自分はこういう寛容さを持ち合わせたほうが人生楽しいとは思う。音程の外れた演奏でも、どこか一箇所光る部分。こういったものにも喜びや興味を持てる人間になっていきたいものだ。

いずれにせよ、年に2度の「宴」のうち、1回は終わってしまった。今年の残りは、そのもう1回を糧とし、日常を乗り切っていくのだ。