中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

規格の林立

2005年06月15日 | 日常
次世代メディア規格、ブルーレイでソニーと東芝がやりあっているのを見ると、あいかわらずだな、と思わざるを得ない。企業なのだから、自社利益優先の努力が必要なのはわかるけれど。

ビデオ、レーザーディスク…過去延々と規格の繰り返しを行ってきたことについて、彼らの反省はないのだろうか。長年おなじパターンに晒されてきた日本の消費者としては、しばらく様子見、残ったほうを選択する、という消極的な方法しか今回も取りようがないみたいだ。

自分の実家にはいまでもベータのビデオデッキとそのビデオライブラリがある。購入当時、既にややVHS有利だったが、世情に疎い自分の親にはわからなかったのだ。結局、そのあとVHSも追加購入したのだが、どこまでお人よしなのか、ソニーのVHSを購入していた。こういう層がいる限り、彼ら今後も積極的に同じことを繰り返していくのだろう。

規格の林立、と言う意味ではデジタル系のメディアも同じ事。コンパクトフラッシュ、SDカード、メモリースティック…そういえばスマートメディアは最近すっかり見かけない。

いまはインターネットという実に強力な情報媒体があるから、このような事態は防げるかとも思ったのだけれど、結局はそうでもなかった。量販店でデジカメの説明を受けている年配の方とか、だいたい店員のいうがままに買う機種、きめてしまっているし。

ブルーレイにしても、結局どちらが覇権を握るのか知らないが、せめてもの救いはこれからの時代、原則データがデジタル化して収録されること。コピーしても劣化が発生しないから。
新規格だけにガチガチのプロテクト処理等つくのだろうが、せめて「負け」がはっきりした時点で、もうひとつの規格へのコピープロテクトをはずすツールくらい、用意してほしいものだ。するわけないだろうが…