伯耆富士(大山・隠岐国立公園)
伯耆富士の裾野を走る伯備線をさかのぼり、根雨駅の近くにあるのが「オシドリの郷」の観察小屋。 私がお邪魔した時も既に3組6名ほどの先客がありました。 野鳥観察や野鳥撮影家の間では、結構、有名な場所の様です。 近くには「オシドリ資料館」なども併設されていて、一日二回撒き餌(1回・10㎏のくず米)をする様ですが、すべて地元の協力によるものだと言うことでした。 観察小屋のご婦人もボランティアでやっているそうです。
オシドリ夫婦
などと言う言葉が有りますが。。。ほんとにそうなのか検証してみましょう。
例えば、夫婦仲のよいことを指して、 「よっ!オシドリ夫婦!!」なんて囃し立てることがありますよね。 でも、知ってしまったんですワ。 「オシドリの夫婦は、全然"オシドリ夫婦"じゃない」という噂を。
と言うことで、ここは上田恵介・立教大学名誉教授(鳥類を材料とした行動生態学研究のプロ)の著書から、その真相に迫って見ました。 先生曰く「オシドリは、オシドリ夫婦ではない。」・・・はぁ???・・・「オシドリ」が、番(つがい:夫婦)でいる期間は、繁殖期の前に番(つがい:夫婦)を形成をする1~3月までと、繁殖期である4~5月の間の、1年の内せいぜい5カ月ほどしか夫婦生活は続きません。
繁殖期を過ぎると、すべてのペアが関係を解消して一旦リセットするんです。 仮にオシドリの寿命が10年だったとして、その間に7~8回繁殖期を迎えるとすれば、毎年毎年相手を変えている訳です。 偶然、以前と同じオスとメスがペアを組むこともあるかもしれないですけど 夫婦で一生を添い遂げることはないですね。」
~結論~ 「オシドリは、オシドリ夫婦ではない。」 とどめは、オシドリは番(つがい)をつくって交尾して、受精させて卵を産ませてしまえば、あとはメスが卵を温めてヒナを育てていきます。 なので、お父さんとお母さんがいて仲良く子どもの世話を......というのは一切ありません。・・・・・と言うことでしたとさ。