ジョージタウン大学はアメリカの首都、ワシントンDCにある大学で、クリントン大統領も卒業している歴史ある名門校です。そのジョージタウン大学病院が無輸血手術に非常に意欲的に取り組んでおり、無輸血手術の特別なプログラムが作成されました。
アメリカのエホバの証人のHLC(医療機関連絡委員会)は、無輸血手術の手法・運用・メリットを説明するために病院を訪問し、賛同を得られた病院と協力してプログラムを練り上げていくという手法をとっているようです。今回の記事では、ジョージタウン大学がなぜ無輸血手術プログラムを受け入れ、どのように運用しているのかをジョージタウン大学のウェブサイトから見てみると共に、HLCの関係者を集めてレクチャーを行っているビデオも日本語に訳しながら紹介します。
今日の医療界では、無輸血手術というのは間違いなく最先端医療のひとつであり、今後発展していく技術の分野であるということを感じました。証人たちの信条について賛否両論があったとしても、病院側にはこの医療技術に挑戦する十分な理由と利益があるに違いありません。
■ジョージタウン大学の無輸血手術への取り組み
HLCへの無輸血手術のレクチャービデオ
このビデオは、2011年5月に行われた医学部副学部長スティーブン・エバンスの無輸血手術についてのレクチャーです。
ジョージタウン大学に来たエホバの証人の医療機関連絡委員会(HLC)のメンバーに対して話しをしています。
9つのセクションに分かれていますが、まとめて訳します。
S : まず、新しい無輸血手術プログラムについて聞くためにジョージタウン大学まで来てくれた事を感謝します。この講演ではプログラムの説明と担当医師を紹介します。これまで、無輸血手術プログラムが、どこかの国の首都で行われたことは、今まで決してありませんでした。しかし、今はそうではありません。約1年半前に、エホバの証人のメンバーが病院を訪問し、無輸血手術とそれを発展させるアイディアを持って来ました。多くの話し合いが持たれた結果、私たちは、ジョージタウンにとってそれが最適なプログラムであると結論しました。
-ここで、右側に BMSP Objectives というスライドが出ます。BMSPとは「無輸血医療及び手術のプログラム」の略ですが、その「プログラムの目的」がスライドに表示されています)
-スティーブンは続けます
このプログラムは無輸血手術を望む人たちのために作られました。主に証人たち、そしてその先にはもっと多くの人たちが利用するでしょう。このプログラムに関わる人たちへの教育、啓蒙活動、血液や血液製剤の使用を減らし、または無くすことで患者の生活向上と安全を高めることを目的とします。
今日、ここにはHLCのメンバーたちが来ていますが、スケジュールを調整してここに来てくれたことに本当に感謝します。特に、HLCメンバーの一人、ジョンソンは私たちと共に多くの時間を使い、無輸血手術の指針やプログラムや手続きの作成に大きな貢献をしてくれました。ここで皆さんに心から感謝したいと思います。
特に大切なのは、血液や血液製剤の使用を減らす点で最善の方法を用いて、すべての患者の生活と安全の向上を図るということです。
BMSPの方針は以下の通りです。
1. 確立された手術や代替療法を用いて血液の損失を最小限にする
2. 包括的かつ計画的な、集約された病院サービスを提供する。
3. BMSP事務局を通して治療のコーディネートを行う。
4. 病院全体に適用される方針を作成しウェブサイトで見れるようにする。
この方針は、証人たちが真に必要とするものと調和し、また正確なものであるようにHLCと協力して作られています。
- スティーブンは続けます。
では、こうした医療プログラムにはどのような益がありますか?
最先端技術も大切ですが、最も重要なことは、血液のロスを最小限にするための最善のテクニックを私たちのスタッフすべてに教育し理解してもらうことです。最新のテクニック、例えば・・・(4種類言及しているのですが、セルセーバーしか分かりませんでした)などは非常に重要であり、スタッフはこれを理解していなければなりません。
また、汚染のリスクを減らし、入院の日数を減らすことが出来ます。これは、ほとんどの手術医が認識していることだと思いますが、もし輸血をすることなく手術を行うことが出来た場合、その経過はより良いものとなります。
(スライドの文)
・ジョージタウン大学病院を最先端の医療技術の場に置く。
・ワシントンの唯一の血液保存プログラムを構築する。
・血液使用におけるインパクトを与える。
・感染の危険を減らし、入院期間を減らし、血液の損失を減らす。
- その後、スティーブンは3人の医師を紹介します。プログラム・コーディネーターのマイケル・ホフマン、メディカル・ディレクターのマーク・ザワイドスキー、ナース・コーディネーターのディック・バーストレイトです。彼らの経歴を紹介し、最後に、このプログラムに関係する人々の紹介をしてビデオは終わります。
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この後、メディカル・ディレクターのマーク・ザワイドスキーのレクチャーのビデオが始まります
彼は無輸血手術のメリットを、数字をあげてより具体的に説明しており、なかなか興味深い内容となっています。
これは次の記事で取り上げますので、ご期待下さい。
アメリカのエホバの証人のHLC(医療機関連絡委員会)は、無輸血手術の手法・運用・メリットを説明するために病院を訪問し、賛同を得られた病院と協力してプログラムを練り上げていくという手法をとっているようです。今回の記事では、ジョージタウン大学がなぜ無輸血手術プログラムを受け入れ、どのように運用しているのかをジョージタウン大学のウェブサイトから見てみると共に、HLCの関係者を集めてレクチャーを行っているビデオも日本語に訳しながら紹介します。
今日の医療界では、無輸血手術というのは間違いなく最先端医療のひとつであり、今後発展していく技術の分野であるということを感じました。証人たちの信条について賛否両論があったとしても、病院側にはこの医療技術に挑戦する十分な理由と利益があるに違いありません。
■ジョージタウン大学の無輸血手術への取り組み
HLCへの無輸血手術のレクチャービデオ
このビデオは、2011年5月に行われた医学部副学部長スティーブン・エバンスの無輸血手術についてのレクチャーです。
ジョージタウン大学に来たエホバの証人の医療機関連絡委員会(HLC)のメンバーに対して話しをしています。
9つのセクションに分かれていますが、まとめて訳します。
S : まず、新しい無輸血手術プログラムについて聞くためにジョージタウン大学まで来てくれた事を感謝します。この講演ではプログラムの説明と担当医師を紹介します。これまで、無輸血手術プログラムが、どこかの国の首都で行われたことは、今まで決してありませんでした。しかし、今はそうではありません。約1年半前に、エホバの証人のメンバーが病院を訪問し、無輸血手術とそれを発展させるアイディアを持って来ました。多くの話し合いが持たれた結果、私たちは、ジョージタウンにとってそれが最適なプログラムであると結論しました。
-ここで、右側に BMSP Objectives というスライドが出ます。BMSPとは「無輸血医療及び手術のプログラム」の略ですが、その「プログラムの目的」がスライドに表示されています)
-スティーブンは続けます
このプログラムは無輸血手術を望む人たちのために作られました。主に証人たち、そしてその先にはもっと多くの人たちが利用するでしょう。このプログラムに関わる人たちへの教育、啓蒙活動、血液や血液製剤の使用を減らし、または無くすことで患者の生活向上と安全を高めることを目的とします。
今日、ここにはHLCのメンバーたちが来ていますが、スケジュールを調整してここに来てくれたことに本当に感謝します。特に、HLCメンバーの一人、ジョンソンは私たちと共に多くの時間を使い、無輸血手術の指針やプログラムや手続きの作成に大きな貢献をしてくれました。ここで皆さんに心から感謝したいと思います。
特に大切なのは、血液や血液製剤の使用を減らす点で最善の方法を用いて、すべての患者の生活と安全の向上を図るということです。
BMSPの方針は以下の通りです。
1. 確立された手術や代替療法を用いて血液の損失を最小限にする
2. 包括的かつ計画的な、集約された病院サービスを提供する。
3. BMSP事務局を通して治療のコーディネートを行う。
4. 病院全体に適用される方針を作成しウェブサイトで見れるようにする。
この方針は、証人たちが真に必要とするものと調和し、また正確なものであるようにHLCと協力して作られています。
- スティーブンは続けます。
では、こうした医療プログラムにはどのような益がありますか?
最先端技術も大切ですが、最も重要なことは、血液のロスを最小限にするための最善のテクニックを私たちのスタッフすべてに教育し理解してもらうことです。最新のテクニック、例えば・・・(4種類言及しているのですが、セルセーバーしか分かりませんでした)などは非常に重要であり、スタッフはこれを理解していなければなりません。
また、汚染のリスクを減らし、入院の日数を減らすことが出来ます。これは、ほとんどの手術医が認識していることだと思いますが、もし輸血をすることなく手術を行うことが出来た場合、その経過はより良いものとなります。
(スライドの文)
・ジョージタウン大学病院を最先端の医療技術の場に置く。
・ワシントンの唯一の血液保存プログラムを構築する。
・血液使用におけるインパクトを与える。
・感染の危険を減らし、入院期間を減らし、血液の損失を減らす。
- その後、スティーブンは3人の医師を紹介します。プログラム・コーディネーターのマイケル・ホフマン、メディカル・ディレクターのマーク・ザワイドスキー、ナース・コーディネーターのディック・バーストレイトです。彼らの経歴を紹介し、最後に、このプログラムに関係する人々の紹介をしてビデオは終わります。
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この後、メディカル・ディレクターのマーク・ザワイドスキーのレクチャーのビデオが始まります
彼は無輸血手術のメリットを、数字をあげてより具体的に説明しており、なかなか興味深い内容となっています。
これは次の記事で取り上げますので、ご期待下さい。
ダメみたいです
どう考えても
流れはそちらに向かってるはずなのに・・
何故なんでしょうね???
しかし、問題を合理的に判断したり、決定する際の異常なまでの時間のかかり方、訴訟も含めた社会全体の風潮、合理性よりも政治力が物をいう構造など、やはり日本独特の問題点が無輸血手術の分野でも出ているように感じますね。
しかも日本では、血液は県内で自給することが原則ですので東北の血液不足は深刻です。
無輸血手術の技術を拡大していくことのほうが、患者や医療にとっても益になるんですけど、なかなか流れは思うように変わらないですね…。
アメリカ軍が国家予算を使って無輸血手術の技術を開発しているように、日本も力を入れてやればかなりのことが出来ると思います。
http://www.shinshinkai.net/watashitachi/1_3.htm
このような第一線の医師が、JWが無輸血手術の進歩に寄与したと感じておられることは、興味深いですね。
天皇陛下の手術も無輸血だったんでしょうかね。