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ハイチ地震でのエホバの証人の救援活動

2010-04-06 22:47:24 | 災害
「エホバの証人のハイチでの救援活動は国際的な一致を際立たせている」
ドミニカン・トゥデイ - 2010/3/4

あるハイチの女性がエホバの証人からの研究を受け入れた時、彼女はそれが彼女の生活を改善させてくれると考えたかもしれない。しかしそれが彼女の命を文字通り救うものになるとは思いもしなかっただろう。

報告によると、彼女の研究司会者は1月12日に起きたマグニチュード7の地震の際に文字通り彼女の命を犠牲にして盾となり、その女性の命を守ったのだ。

地震の後、その研究生はサントドミンゴ(ドミニカの首都)にあるエホバの証人の支部に運び込まれた。そこでは思いやりと親切が大きな仕方で示された。

エホバの証人たちは、地元の関係者や救援活動隊と共にすぐに救援と世話のために組織され、仲間の崇拝者たちや他の被害者を助けた。1月14日の 午前2時30分には証人たちのトラックドライバーたちはドミニカの支部から出て国境に向かって15000 pounds(6.8トン)もの救援物資を運んだ。彼らは最初に救援活動を行ったグループの一つだった。彼らは合計 30000 pounds(13.5トン)もの食料や衣料品を数日のうちに送ったのだった。

地震の数日後に休むことなく救援活動を行った後で、一人の作業者(サントドミンゴで宣教者をしている)はこのように語った。「私たちが家に帰ったのは午前2時でとても疲れていました。でもこれは最善の方法です。大変な仕事ですが私たちを強くし満足感も得られます。ハイチの私たちの兄弟に緊急な援助が出来ること自体特権だと思っています」

ドミニカの医療救援のエホバの証人たちは24時間以内に到着した。そのうちの19人は整形外科医、総合手術医、医学訓練生たちだった。最初の一週間は最新の手術用具の無い中で15-20時間も働き通しだった。その後、エイドアフリーク ※脚注参照【1】という義援組織から派遣されたフランスやヨーロッパの医療チームがやってきた。この組織は証人たちにより、アフリカ全土で人道的な支援を行うため自発奉仕者と寄付によって組織されている。

1月20日の水曜日にはマグニチュード6.1の余震が西側の村を襲った。この日フランス語とクレオール語を話す証人たちが世界中から集まり救援活動に加わった。

これらのグループにはエイドアフリークから二人の外科、外傷救急医、12人の看護婦、助産婦や多数の医療関係者が含まれており、5000 pounds(2.2トン)にも及ぶ薬と医療器具が運び込まれた。移動用の外科用品も入っており重傷患者に対応して55件以上の緊急手術が行われた。

サントドミンゴのエホバの証人の巡回大会ホールは地震による被害もなく、怪我人のための一時的な診療所と医療センターとして用いられた。被害地域にあった3つの王国会館も同様に使われ、地元の医者の証人たちが診療を行った。

フランス、ドイツ、スイス、アメリカ、グアダルーベなど世界各地から来た証人たちのチームは何百人もの人々、証人たちにも、そうでない人たちにも世話を行った。来た人たちは誰もそのまま返されたりはされなかった。ハイチのいくつもの病院が地震で破壊され、残っている病院には人々が殺到したため、これらの医療活動は非常に貴重なものだった。

重傷患者は奉仕者たちによって病院に運ばれた。地震後の1週間で最初にそのチームのドミニカの医師たちによって治療を受けた患者は81人にも上った。

ほとんどの患者たちは生き残り、回復の途上にある。その中にウェズリーという少年がおり彼は地震後に孤児となってしまった。彼の右足は切断され、その傷から精神的にも身体的にも苦しめられていた。そんな時、彼はエホバの証人の友人たちからの訪問を受けた。彼らはカナダやアメリカから来た家族でハイチの人々の心に届くようにとクレオール語を学んでいる人たちだった。
その少年の瞳は輝いた。このような痛みを持っている子供に浮かんだ笑顔は忘れがたいものだった。

ドミニカ共和国でのエホバの証人たちの活動について、自らも証人の一人でアメリカから聖書教育のボランティアでドミニカに来ているレイ・グインはこのように語った。「多くの人々の助けが重荷を軽くします。それでこの地域にいる仲間の会衆たちはみんなで助け合いました」。

彼は、怪我をした一人の仲間の崇拝者を救急車に乗せた時、悲しかったという。「彼女を救急車に乗せたのが大変だったのではありません。彼女の顔から涙があふれ落ちるのを見るのがたまらなかったのです」彼女は痛みでよろめいていたが、グインは少しの慰めを与えることが出来た。グインは聖書の言葉を彼女に読んであげたのだ。彼女は「ありがとう、ありがとう、ありがとう」と言って泣いていた。

証人である自発奉仕者たちは真の満足を得られているようだ。彼らの隣人に実際的な助けを与えているだけでなく、将来の真の希望についての知識や、多くの人たちが「なぜ」と考え続けているような質問に対する答えを聖書から与えることが出来るからだ。

証人であるコリングバーン夫妻は、住む所を失った人の一時的な避難所を与えることも含め、ドミニカの病院で多くのハイチ人を助けてきた。彼らが行って事についてどの様に感じているか質問したところ、「受けるよりも与えることのほうが喜びが大きいものです」と述べた。

災害地域には1万人ほどのエホバの証人が住んでいたと思われる。今日であの悲劇から6週間が経ち、あと数週間で雨季がやって来る。70万人が屋外の間に合わせの避難所で暮らしていると見られており、十分な数の一時避難所を提供するために懸命の努力が払われている。家を失った5000人の証人たちのために大きなプレハブの集合住宅が建設されている。

ハイチのエホバの証人たちは世界中の仲間の崇拝者たちによって示された愛ある親切に慰められ、強められている。現在この証人たちによる国際的な救援活動は、ブルックリンにある世界本部の統治体とドミニカ共和国に支部の助けによって組織されており、実際的な助けと霊的な慰めを被災者に与えている。

これらの救援活動にかかる費用は、証人たちの世界的な業に対してされた匿名の寄付から賄われている。

この最近のハイチでの災害はエホバの証人たちの活動をより明らかにしたが、彼らは80年以上にも渡ってハイチで聖書教育を推し進める業を行って来た。おそらく、次にエホバの証人が近づいて無料の聖書研究をすすめる時、「どのようにこの組織は私の命を救ってくれるのだろうか」という思いに対する答えを我々は持っているに違いない。


※【1】 エイドアフリーク (Aide Afrique) :日本ではほとんど知られていない組織だと思います。フランスで登録されたエホバの証人の人道支援組織で主にアフリカで活動しています。以前はこの組織の説明がフランスのエホバの証人の公式サイトにあったのですが今は無くなっています。以下がその組織の紹介文です。

エイドアフリークはエホバの証人によって用いられている救援組織です。それは苦しんでいる人々への活動です。他の宗教や人道組織と共に、1994年のルワンダでの何千人もの虐殺があった時や1997年のザイール・コンゴで起きた顕著な出来事の際に苦しんでいる人々に助けを差し伸べて来ました。この組織はその目的を達成するためにまたこの任務を完遂するために参加者の訓練を続けます。
エイドアフリークによる、離散した人々への援助は、難民たちや政府関係者、また新聞などによって、ザンビアやタンザニアといったコンゴを話すキャンプがある国々で大いに感謝されてきました。この活動の成果を証明するいくつもの書類が発行されてきました。

ちなみにエホバの証人のフランス語の公式サイトがあり、私たちが見慣れているいわゆる協会の公式サイトとは別のものです。関心がある方はこちらのURLをご覧下さい。なかなか興味深いです。

http://www.temoinsdejehovah.org

※ 地震で被災した人たちへの援助が行われる中、エホバの証人たちも救援に駆けつけ大きな働きをしました。その様子は協会のメディア用サイトでも連日取り上げられていました。またハイチにいる宣教者が自分のウェブサイトで情報を提供して様子を知ることも出来ました。ハイチの政党のリーダーが「聖書の教え」の本を片手に持ってスピーチしている姿がユーチューブに投稿されていましたが、それだけエホバの証人たちも感謝されるような救援活動を行っていたということでしょう。このような救援が迅速に出来るというのは世界的な組織である強みかも知れません。



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