~16回目の一人旅~

いつもより少し長めの一人旅。。求めるものはお酒と世界遺産!デッカいカメラでバシャバシャ撮ってます。

フンザへの道のりは厳しかった<99日目> in カリマバード(フンザ)

2011-06-03 23:00:00 | パキスタン~中国(3回目)
 パキスタンの国境側の街であるスストまでのバスは朝の10:30と聞いていたが、心配だったので、少し早めにホテルを出て、9:30にはタシュクルガンのバスターミナルに着いた。バスターミナルと言っても、イミグレの建物で既に何人かのパキスタン人が居た。

 パキスタン人と話をしながら待っていると、昨日カシュガルからタシュクルガン行きのバスに乗っていて、途中のカラコル湖で降りたスペイン人もやってきた。どうやらカラコル湖で2、3h滞在した後、昨日中にタシュクルガンまで来たらしい。


 10:30前になってようやくバスのチケットの販売が始まり、その後しばらく経ってようやく出国の手続きが始まった。ここのイミグレにはパスポートの顔写真部分を通すと出国カードが自動で出てくる機械があったんだけれど、数人使ったら壊れて結局手で出国カードを書かされた。

 出国スタンプをもらうときには「パキスタンビザは持ってるのか?」と聞かれた。一瞬ドキっとしたが、「日本人はボーダーで取れる」と言うとすんなり通してくれた。


 その後、再び待たされて、ようやくバスは12時前になって出発した。

 昨日に散々写真も撮ったし、景色に飽きてもいいはずなんだけれど、結局、今日も写真をたくさん撮った。ただし、今回は窓は開かなかったので、汚い窓ガラス越しで撮らざるを得なく、あんまり良い写真は撮れなかった。






 ちなみに今日のバスには軍人が2人乗り込んできた。すでに出国手続きは済んでいるからなのかな?


 2hくらい走ってようやくパキスタンと中国の国境であるフンジュラブ峠に到着。


 峠には中国が作ったゲートがあったが、パキスタン側はなし。何か建物はあったが、誰も居ない様子で建物のそばでバスはしばらく停まっていたが結局何のための停車だったのかは分からなかった。
 中国側のデッカいゲート。


 パキスタン側の謎の建物。


 ちなみにパキスタンと中国(北京時間)は時差が3h。陸路国境でこんなに時差があるとこなんて他にないんじゃないかな?とりあえず峠で時間を3hだけ戻した。

 中国側はキレイに舗装された道だったけれど、パキスタン側に入ると道は悪くなった。ガタガタ道で結構揺れるので、写真はほとんどまもとに撮れない。ただ、中国側より山が近くなったのでその分だけ景色も迫力があった。


 ガタガタ道を走って3hほどでスストに到着。途中、意味の分からん国立公園料として8ドル取られた。こんなのバス代に含めておけばいいのに…
 国立公園の看板。


 スストでもイミグレが開くのをしばらく待った。待っている間は、ビザが取れると聞いていたもののやっぱり不安。ようやくイミグレが開いて、スペイン人と一緒に別室に連れて行かれてパキスタンビザをゲット!!しかもタダ(笑)。ちなみにスペイン人は確か38ドル払っていて、アメリカ人なら150ドルも必要らしい。パキスタンが嫌いな国ほど高いんだろうか?


 入国が終わると3時くらいになっていて、本来ならスストで一泊して明日にカリマバード(フンザ)に向かう予定だったんだけれど、一緒のバスのパキスタン人3人とスペイン人とが「5人いるから今日中にフンザに行けるぞ。行こう!」と誘ってきた。確かに今日中にフンザに着けるならそんなに嬉しいことはない。

 ちなみにスストからフンザまでは、去年の洪水でできてしまった湖のせいで道が水没してしまい、途中でボートに乗らないといけない。それでも5hくらいで着けるはずなので、スペイン人達と一緒に行くことにした。

 ところが、湖までの車が1人500Rsと聞いてビックリ。聞いていた話では100~200Rsで行けるはずなのに… ただ、パキスタン人が交渉しているからそんなにボラれてる訳でもないと思うし、結局促されるままに車に乗って湖に向かった。

 普通の乗用車にドライバー含めて6人も乗って後ろは4人だからキツかった。しかも道も悪い。そのうえ、工事で途中で30分くらいストップ。だんだんホントに今日中にカリマバードに着けるのか不安になってくる。
 デコトラも工事でストップ。


 工事中。



 ようやく湖には5時くらいに到着。


 湖では車もボートで運んでいる。


 ただ運の悪いことにボートはちょうど行ってしまった。次のボートを見ると、荷物がいっぱい積んである上に水がボートに入ってきていて、必死に水を外にかき出している。「マジで?こんなんに乗るの?」と思ったけれど、仕方ない。沈まないことを祈るのみ。。

 ボートに乗り込んでしばらく待ったが、やっぱり無理らしい。今度は必死で積んだ荷物を外へ出し始めた。ところが、どれだけ出しても水が入ってくることには変りなかった。そして、結局、小さめのボートに乗り換えることになった。ホッとしたけれど、小さめのボートにも大量に荷物を積み始めた。水は入ってこないものの、これはこれで沈みそうで心配。

 ようやく6時半になってボートは出発。後ろを振り返ると山が夕日で赤く染まってものすごくキレイだった。湖の両側にも6、7000m級の山がそびえ立っているので、景色は良かった。湖を渡るのはめんどくさいけれど、これはこれで楽しい。


 ただ、既に暗くなってきていたので、カリマバードに着けるかどうかという不安はますます大きくなってくる。その上、日が落ちるとボートの上は寒い。水もかかるし、辛かった。

 ボートは2hくらいかかってようやく岸に到着した。30kmくらいもある細長い湖らしい。こんなのが洪水と土砂崩れでできてしまったっていうんだから、やっぱり自然は怖い。


 岸に着いて、次はカリマバード近くの幹線道路沿いの街であるアリアバードへの車(トラック?)に乗り換え。ここでも値段は聞いていた値段の倍はした。夜だから仕方ないんだろうけど、やっぱり今日はおとなしくスストに泊まれば良かったと後悔。スペイン人も同じことを言ってきたけど、「おいおい、アンタが誘ったんだろ?」と心の中で呟いた。まぁ誘いに乗った自分が悪いんだけれど…


 アリアバードへは10時くらいに到着した。すると、スペイン人は「今日カリマバードに行くのは諦めて、ここに泊まる」と言い出した。結局、アリアバードで泊まるんだったら、何のためにここまで来たんだか…orz 1人でも車を捕まえてカリマバードへ行こうかと思ったが、400Rsと聞いてとりあえずスペイン人と一緒に行動することにした。

 ところが、ホテルも350Rsもする。さらに、一緒だったパキスタン人が、アリアバードまでにかかったお金をごまかそうとした(単に計算間違いをしただけかもしれないけれど…)。それで、もうこのパキスタン人と一緒に行動するのはイヤになったので、カリマバードへ向かうことにした。

 スペイン人に言うと、「それなら…」ということで一緒にカリマバードに向かった。そして、ようやくカリマバードのホテルに到着。もう11時を過ぎていた。時差があったから本来なら深夜2時だ。メチャクチャ疲れた。

 だけど、ようやくフンザに到着することはできた。ホテルの庭からは暗いけれどうっすらと山の稜線が見える。明日の朝の景色が楽しみだ。


 <宿泊地>カリマバードイン ドミ 150Rs
 カリマバードの入口付近。コショーサンゲストハウスの隣。小さい街なのでスグに分かる。トイレ・シャワーは汚いけれど、パキスタンの他のホテルを知らないのでこんなものかも… wifiはない。従業員のフセインはメッチャ良いヒト。


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