ブログ仙岩

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ブラタモリ有田を行く

2018-11-07 05:31:14 | 旅行
ブラタモリ、佐賀・有田へ、有田町は大型連休の陶器市には100万人以上を集める焼き物の町で、日本の磁器発祥の地!江戸時代にはヨーロッパ貴族の間でも大ブームを巻き起こし、現在まで「世界の有田焼」の産地として知られ、極上の粘土、制作の動力、窯焼きにあう地形、最高の焼き物作りに人々の知恵と工夫を探るたびであった。

ドイツドレスデンの宮殿を再現した有田焼テーマパークの館内には最高級の有田焼がずらり。万国博覧会にも出品された1.85mの超巨大花瓶、火山活動で出来た有田焼誕生の泉山採石場から「陶石」の粘土は溶岩が数万年かけて作った「岩の煮込み」で、山の谷間にできた有田の町であった。

川底に空いた穴は唐臼小屋の柱の跡、大量に有田焼を作る「絶妙の斜め15度」は硬い凝灰角礫岩がなだらかな地形に登り窯に適した地形に恵まれ、窯のレンガを再利用した美しい壁にタモリ驚き、使われなくなった煙突の町でもあった。

2回目の放送では、400年近い歴史をもつ「柿右衛門窯」、10年もかけて作られる途方もない手間ひまをかけた絵の具で作られる「赤絵」は専門の職人が集められた街で、他の色が500円で赤は2万円以上もする。そして陰の立て役者・「碍子(ガイシ)」。タモリさんは国の重要無形文化財・「柿右衛門窯」へ。余白を生かして磁器の白さを引き立て、美しい絵付けで彩る15代酒井田柿右衛門さんご本人の案内で制作現場を拝見、 真っ白でデリケートな粘土を器の形にしていく熟練のろくろ技と一生その作業だけをやり続ける職人たちの徹底した分業体制であった。

筆先にこめられた絵付けの技術と、最高の職人たちを取りまとめる総合プロデューサー・柿右衛門さんの仕事場へ、未来の16代目とも対面、 明治以降も世界的な評価を浴びた有田焼は電線に取り付けられる絶縁体「碍子」は需要が一定で美の有田焼を陰で支えた。最高の陶石を人間の知恵と工夫と努力が世界の有田焼を生み出し、今も残る欧州商人の異人館、焼き物の60%を占めて支えた碍子を学んだ旅であった。