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ブログ仙岩

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ラッセルの果てなき探求と憐み・・幸福と不幸

2013-08-29 09:21:17 | 日記
ラッセルは自叙伝で、3つの情念、恋への憧れ、知識の探求、悲惨を傍観できない憐みで人生を描写した。

ラッセル(1872~1970)は、イギリス首相の祖父を持つ貴族、哲、論理、数学者で、集合論のパラドックスや二元論の中性的実在をたて、ヒルティ程でなくて神を信じながらも無神論で外部に目を向ける活動家で、核兵器反対やベトナム反戦そして、2度も投獄されている。

幸と不幸の論理学的思考から、戦争の中の正義、正義の中の戦争の逆説(パラドックス)、精神分析、普通の日常的な不幸、家族関係で現代の親子関係の不幸は99/100と言っている。
特に、フロイトの精神分析学から、意識と無意識の二元的抗争で無意識を神秘主義と捉え、無意識の本能に対して、欲望は意識されてはいないが、観察と推論によって意識される。
例えば、神が意志したのにどうして苦痛のような悪があるのか。ここで、道徳的完成が幸福、至福であるが、人生を一つの全体とみると統一されているようでも、混沌としている。吹き流されている人生では幸福にはたどり着けず、満足と自尊心を引き出せるような環境をつくることが、幸福を獲得することである。

不幸な人はいつも自分が不幸であることを自慢している。
道徳的悪を懲らしめるための戦争、虐待を考えると身震いする。
正常とは、平凡な感情の寄せ集めでなく、狂気と非狂気がゼロの状態をいう。
偏見のない心と空の心を混同したり、無関心のみが公平であるという考えを拒絶しなければならない。