青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第十話②

2021-03-25 | 第十話〜第十二話

まだ授業中ではあるが、ミエはヒョコヒョコと歩きながら運動場へと出て来た。

Gを踏んで汚れた足を洗うためだ。

水道で靴下を洗う。

冷たい水で洗っているうちに、胸の中がムカムカして来た。

「何?なんなん?キム・チョル!」

「無駄に捕まえて、足冷たいし、汚いとか言われて」

「ユンヒは一体何が怖いって言ってるの?

あんな気が弱い子の!て言うかあの子だって怖がってたのに、捕まえた私に感謝もないじゃん?」
 

昔と変わらず今も、キム・チョルは虫を怖がっていた。

だからミエがやつけてやったのだ。

それなのに感謝の一言もないとはどういうことだ。

また無視した 毎日無視する

思い出せば出すほど、ムカムカが増す。

あの子昔からそうだった。怒ったら大声上げて、
 
睨んできて
 
田舎には同い年の子他にいなかったのに!私を置いてって!

何度「一緒に行こう」と言ったって、スタスタと歩いて行ってしまう背中。

あの頃のミエが、ふてくされて一人こう言う。

「ヤーーなヤツ!」

「怒んないで一緒に遊んだらダメなの?」

悔し紛れに石を放ると、ぼちゃんと音と飛沫を立てて石は沈む。

水の底が見えるほどの綺麗な川。

一緒に遊べたらどんなに楽しいだろう。

つまんない・・

お腹へった・・

つまらないのとお腹がへったので、ミエは思わず泣いてしまった。

すると・・・。

 

<私が知っていたその子は>

 

「おい!」

「とうもろこし食べっから来い!」

「うんっ!」

突然チョルから呼ばれ、ミエは嬉しくてすぐに岩から下りた。

スタスタ歩くチョルを必死に追いかける。

「い、一緒にいこ!」

ミエの足元は、歩きにくそうなサンダルだった。

チョルはそのことを知って、不本意ながら歩を緩める。

するとミエは躓きかけて、その拍子にチョルにもたれかかった。

「おい!ベタつくんじゃねぇ!「違うよ!転びかけたの!

 

<仲良くなれるはずない>

家に帰ってみると、茹でたてのとうもろこしがもうもうと湯気を上げていた。

 

「ミエちゃん、美味しいかい?」「はい!」

「たくさんお食べ〜」「はい!」
 
 
ミエの父親が娘の食べっぷりに感心する中、スンジョン姉さんがこう提案した。
 
「家族みたいなモンなんだし、二人で何かかくし芸してよ!
 
チョルとミエがこんなド田舎にいるなんてレアだしさぁ〜!」

家族達は笑いながらそれに乗る。とうもろこしをやけ食いしている息子の前で。

「今日のゲスト歌手はチョルとミエです〜」「そりゃ面白い。二人、前に出なさい!」

「お父さんとお母さんも一緒にダンス踊ってよ!」「ゴザでも敷きましょうか」
 

「おい!やめろぉぉ!!!

[その後全く目も合わせてくれなくなった]

私も嫌だったのに、と涙目になるミエだったが、やはり声の大きい方が優勢のようだった。

そして・・

+)キム家の末娘はお昼寝中

キム・ファニ3歳 

7つ離れた妹はその頃まだ小さく、騒ぎの中でもお昼寝中だったらしい。

 

・・そんな6年前の記憶を、ミエは足を洗いながら思い出していた。

 

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第十話②でした。

妹ちゃんはファニちゃんと言うんですね〜可愛いですね

そして6年前のミエが着てるTシャツが「B」ってw

細かいネタが面白いです

 

第十話③に続きます