青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第九十四話①

2023-08-20 | 第九十四話〜

<非常事態>

ミエたちは言わずもがな非常事態だが、この人もまたそうであった。

これは数時間前のチョル。

ガク・テウクだと確信した人物を追いかけて、

ようやく捕まえたと思ったのに・・・。

結局勘違いの人違いで、チョルはペコペコと謝り倒した。

相手はチョルのことを非常に怖がって、ダッシュで逃げていってしまった。

申し訳ないやら恥ずかしいやら虚しいやらで、言葉もない・・。

「・・・・・」

顔を上げたチョルの目に、街の風景が映る。

ふと、置いてきた三人のことが気にかかった。しかし今更合流する気にもなれなかった。

「どこ行くの〜?」と聞いてくるミエの姿が浮かんだけれども。

まぁ・・もう行っただろ・・

はぁ・・・・

上がった息が戻るにつれて、感情より理性が強まるにつれて、心が重たく凭れるようだ。

ガク・テウクとか・・いいやもう・・塾行かな・・
 
ホンギュのプレゼントは家にある商品券かなんか探そ・・

重たい足取りで、チョルはそのまま帰宅し、やがて塾に着いた。

そこで、この非常事態である。

[瞬間、チョルは一時停止したが]

固まったチョルだが、じわじわと点と点が繋がるような感覚を覚えた。

「あんた・・メモ・・見てないの?」

「メモ?なんのメモ?」

まずい、そう思った時には立ち上がっていた。

どういうこと?!今どういう状況これ?!!?俺はどうすれば・・
 
 
いや別にだからといって・・いや・・えっなんでこんなメモが・・
 
いやその前にファン・ミエが・・違う!今はそんなことが問題じゃなく・・

改めて、自分の言動とミエの返答を振り返ってみるチョル。

「ホンギュの誕プレ買いに行くんだけど?」「あ〜そうですよね〜あの猿の誕生日ですもんね〜」

「ホンギュのプレゼント見てんだ」「あ〜幸せですこと〜べ・モンキーは〜」

もしかしてずっと匂わせてたのか?!

「ホンギュの誕生日」を口にするたび、どこか皮肉な反応をするミエが思い出された。

そういえばプリクラを渡すときもこう言っていた。

「じゃああんたが払ってよ。私のプレゼントに」

名札を渡したときも、やたら「プレゼント」にこだわる言い方をしていた。

「これはプレゼントじゃないからね?」

けれどそれを受け取った時のミエの顔が、すごく、すごく嬉しそうだったのだ——・・・。

 

襲ってくる罪悪感に押しつぶされるより先に、

使命感にかられたチョルはバッ!と後ろを振り返った。

そのまま立ち上がり、ジョン・ソラとコ・テグァンの方へゆっくりと踏み出す。

「え・・何・・・」

「・・店、どこか知ってるか?」

下から見上げると恐ろしい大魔王は、遠慮がちにそう言った。

ジョン・ソラがはぁっとため息に似た息を吐く。

「びっくりしただろが

「イラストとか、なんか人形みたいなのとか置いてる・・」
 

「店だって?」

コ・テグァンはそう言ってメガネのツルをクイッと上げた。

そう、それはテグァンのテリトリー・・!

 


第九十四話①でした。

 

おお・・!そこに相談するのねチョル!

それであの珍しい2ショットが出来上がるんだww

チョルサイドも先が楽しみです!

 

第九十四話②に続きます

 



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