[果たして・・]
一足先に隠れたモジンソプに続いて、ミエたちも身を隠す。
「早く早く!何!?両サイドから来てんの?!」
土手側からは高校生(ヨンミン先輩含む)、
そして橋側からは高句麗中生(ベ・ホンギュ含む)。
[さて・・]
[さてさて・・]
・・という気になるところで、場面はキム・チョルの方へと転換する。
チョルは”6月15日 ファン・ミエ誕生日何欲しい?”
のメモを見て、目を丸くしているところだ。
数秒の後、チョルは勢いよく立ち上がった。
ガタッ
バッ!
チョルはそのまま後ろの二人の方を振り返った。
なんとも微妙な表情で。
[彼らの運命は・・?!]
あっちでもこっちでも運命の歯車が勢いよく回転する。
そしてここで、もう一度時を戻すことにしよう。
チョルがあのメモを目にしたところでストップ。
なぜチョルは、あのメモをジョン・ソラから渡されるに至ったのか?
[このような状況に陥ったのには、様々な理由がある]
[話は再び数日前に戻る]
ゲームセンターにて、チョルとホンギュの仲が微妙になったあの日。
翌日塾にて、ジョンウクの仲裁の元二人は向かい合っていた。
「ほら、仲直りしよう」
しかしホンギュもチョルも、気まずそうにそっぽを向いている。
しかしチョルの方から、言葉を切り出した。
「お前の誕生日、塾でパーティーでもするか?」
「はー?子供じゃないんですけどー」
反射的にそう返したホンギュだったが、少し黙った後付け加える。
「好きにすれば・・」
「いいね!じゃあ仲直り完了ってことで!」
[こうなったのだが———・・・]
ジョンウクの多少強引な締めにてこの件は一件落着!
そして翌日、月曜日。
キス事件から二日、ミエと顔を合わせればそのことを思い出してしまうチョルは、
息せき切って塾に到着した。
そんなことは露ほども知らない二人は、不思議そうな顔をしていた。
「走って来たの?」「?」
ゲームセンターでの言い合い以来、チョルとホンギュは仲直りをしたものの、まだどこかぎこちなかった。
そのことを慮ったジョンウクは、自然と席を外す。
「俺、他の本持ってくるよ。ちょっと二人で待ってて」
ジョンウクが出て行って、
室内はまだ肩で息をしているチョルの息遣いだけが聞こえる。
その場に立ったままのチョルに、「何してんだ?座れよ」とホンギュが促した。
ぎこちなく着席するチョル。
カタ・・
何も言わなかったが、親愛の情は行動で伝わる。
チョルは自身が座った席を、ホンギュの方に寄せた。
空いた距離が縮まって、ホンギュの口角が上がる。
ようやくいつもの二人に戻ったようだ。
チョルはカバンから参考書やノートを出しながらも、ずっと汗をかき続けていた。
「なんでそんなに疲れてんだよ。なんか飲んできたら」
「ちょっと行ってくる」「いってら〜」
そう言ってチョルが出て行った後で、あるものにホンギュの目が留まる。
積まれた問題集の間に、クシャクシャになったメモが挟まっているのだ。
「なんだ?」
ホンギュが目にしたのは、そう、あのメモだ。
ファン・ミエの誕生日が自分の誕生日と同日だということに、この時ホンギュは初めて知った。
そう、このメモの持ち主の、チョルよりも先に・・・。
第九十二話②でした。
この辺りの時系列がややこしいんですが、ホンギュがこのメモを見たのが誕生日前々日(6月13日(月))なんですね。
その前にチョル・ホンギュ・ジョンウクで仲直りしたのがその前日(6月12日(日))なんだと思います。
日曜も塾あるのか・・?
ただこの場面、最初はチョルが紺色のTシャツを着ているんですが、
チョルのアップになると早着替え!!
そして最後は紺Tに戻るという・・。
服装で時系列把握してるとこあるんで、早着替えはややこしくなるよ!チョル!!
第九十二話③に続きます
ただでさえ色んな視点の巻き戻しや再生で、こんがらがるのに!久々な子とかいて、私はもうサッパリなので
師匠ありがとうございます!
明らかに別の日の服に変わるのは過去にも珍しいような気がしましたけど、どうでしたっけ。
(色が変わったとか、持ってた鞄が消えたとかはありましたけど)
時系列、私もよくわからなくなり、紙に書いて整理してます・・・。
カバンがなくなるの懐かしい・・!先輩が特にイリュージョンで消してた気がします。