青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第七話②

2021-03-01 | 第七話〜第九話

<それは私のせいじゃない>

固まっているミエの頭の中で、六年前の記憶が蘇った。

「一緒に行こ〜」

「一緒に行こうよぉ〜」

暑い暑い日差しの中を、息を切らせて走ったあの日を。

「一緒にいこ!」

「私も一緒に行く〜!」

ズンズン先に行くチョルの背中に向かって、ミエは何度も何度も呼び掛けた。

「なんで先行くの!聞こえないふりしてるでしょ!」

バッ

「!」

チョルがようやく振り向いてくれた、とパッと顔を輝かせるミエ。

けれどチョルは、またすぐに背中を向けてしまった。

すると、ドカドカとチョルのお父さんがやって来て、ゲンコツをチョルに一発食らわせてしまった。

「こいつ!ミエちゃんと仲良くしろって言っただろ!」

「あっ!」

「・・・」

ギロッ

[この子はいつもファン・ミエをこんな目つきで見ていた]

一緒に遊ぼうとしただけなのに・・というミエの弁解虚しく、

二人の間にある歯車はいつも上手く回らない。

 

<私は今非常に怒っています>

そして時は現在。

 

[しかしながらファン・ミエは納得がいかなかった]

[キム・チョルは分かっているだろうか。
 
”チョルとミエは男女二人組ユニット”と言うことを]
 
[それはつまり、いじられるのも二人一緒という事実なのだ]

[嫌な思いするのはミエだって同じなのに]

「チョルとミエ!」

「チョルとミエ!」

いつでも二人は「チョルとミエ」だ。

まるで2人で1セット。

↓呼ばれるたびに視線が怖くなる

そしてその流れ弾がミエ単体に飛んでくることも多くなった。

「ミエが立って解いてみて!」

[というか、むしろミエの方が被害は大きかったのだ]

「キーッ!ナメられてる!」

↓ずっと緊張しているので、授業後半は眠くなってしまう

カラン!

バシッ

[なんだかミエの方が損している気がする]

[ファン・ミエには感情がないとでも思ってる?]

「感情があるのはアンタだけじゃないし。私もあるし」

存在を嫌がるだとか無視だとか、なぜミエが一方的にされなければならないのだろうか?

[子供の頃の話ならまだ分かる。ファン・ミエもまぁ、理解は出来る。けど、]

感情のままに叫び出すことも、子供ならままあること。

しかし、それは子供だから許されることでもある。

[一緒にからかわれたら嫌だろうからわざわざ路地まで追いかけて、
 
誰かに見られたらと思って周辺に知り合いがいないかどうかをよく確認しながら、
 
こんなふうに気遣って話しかけたのに、えっ?]

「捨てて」「馴れ馴れしくすんじゃねぇ」

冷たい言葉。あからさまな拒絶の態度。

↓まるで親の仇を見るような目

ミエが低い声で一人呟く。

「てか16歳にしてはデカすぎじゃない?」

「ガキんちょ野郎が」

その怒りの矛先は・・

ドン!

ドドドン!

そしてミエの怒りの鉄槌が下された!

「誰がアンタに話しかけたくて話しかけたかっつーの!はぁ?知り合いヅラすんな?!

あーー嫌な奴!つまんない奴!あーーご立派ですこと!自転車乗ってる時滑ってこけろ!」

連帯責任で、チョルの靴はギッタギタにされたのだった・・・。

 

 

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第七話②でした。

あ〜全ての出来事が裏目に・・(懐かしワード裏目)

でもミエちゃん、大人だな〜。すごい気を遣ってあげたんですもんね。

どうにか報われて欲しいですね・・

 

第七話③に続きます