忘備録

温泉の記録とか日記とか、何を考えていたのか思い出すための記録。

伊豆湯ヶ島 落合楼村上に泊まってみた

2011-04-28 22:06:21 | 源泉掛け流しの温泉


2010年12月の宿泊。

国道414号から、いくつかの旅館名が記されている色あせたアーチ看板を潜り、徐行しながら右へ左へとハンドルを切って進むと落合楼の入り口。落合楼と書かれた門から進み、玄関の前に車を止めた。

さて車をどうしようかと思案しつつ地味な玄関を見ていたら、女将をはじめ仲居さんと男性の3人が飛び出してきた。慌てさせてしまったかもしれない。

入ってみると、3人くらい仲居さんが正座しており、挨拶をいただいた。

この宿の歴史とか、文化財に関しては情報があちらこちらにあるので割愛。

部屋を入るとすぐ右手に横椅子があり、左手にはネット用の机と将棋の小部屋、その脇にテーブルと椅子。






部屋は書院造。



広い縁側には源泉掛け流しの足湯があった。




テレビは部屋に合わないから置いていないのかな、ま、いいやと思ったら茶箪笥みたいな家具の中に隠してあった。

畳が床暖房になっている。洗面所・やはり源泉掛け流しの内風呂ともにしっくりと配置されている。

全く、トイレのロールペーパーから旅館内の至るところまで気遣いを感じさせる宿だった。

ロビーも落ち着いた雰囲気で、暖炉脇には薪が積まれていた。



コーヒーを飲んで一服してから、部屋に戻って足湯に浸かっていると仲居さんが夕刊を届けに来てくれた。

貸切の露天風呂に入らせてもらったが、広い。無料なのだったら貸切にしないほうがいいと思うのだけれど、客の需要があるんでしょうね、やっぱり。




大浴場は男女、時間で入れ替え制。もちろんすべて源泉掛け流し。

印象に残ったのは、つまらないことかも知れないけれど、朝入った小さい露天風呂。湯船の脇に絵タイルがあるのだ

けれど、その絵を躊躇することなく手すりが横切っていた。この宿のことだから手すりを設置するときに気が付かないわけがない。その思い切りの良さ。信用できる宿だと思った。

文化財のある宿はいくつもあるけれど、ここはそれが濃いというか宿全体が一つの世界を持っている感じがします。



帰るとき仲居さんが靴をお盆に置いて持ってきたので、もしかしたらと思ったのですが、やっぱり暖めてくれていました。

木下藤吉郎か、あなたは。










蓼科 東急リゾートに泊まってみた

2011-04-27 20:06:26 | 温泉


2010年の8月。夏休みに2泊した。

八島ヶ原湿原のハイキングの後、車山から心地よい高原の景色を楽しみながら「東急リゾートタウン蓼科」内にある蓼科東急リゾートというホテルを目指した。

ロッジを思わせるこじんまりとした玄関から入りチェックイン。

案内に従って階段を上った手前が部屋のドアだった。



リゾートホテルにしてはわずかに狭いかな、と思う部屋だけど僕にはちょうどいい広さだった。窓を開いてみると、とても雰囲気の良い庭が広がっている。



荷物を整理して落ち着いたころ、庭を散策。

左に小さなプールと結婚式用らしきシンプルな教会。その周りに木々に囲まれた芝生と、いくつかのベンチが池に向かってさり気なく置いてある。





振り返れば今夜泊まる洋館がそびえている。



一瞬、日本にいることを忘れてしまうような空間でした。

洋館なので大浴場は道路を挟んだ向かいにある。

その大浴場の隣にも宿泊施設があるけれど、泊まるなら断然こちらの本館だと思う。

翌日このホテル所有の山だと思うけど(名前は忘れた)3時間くらい歩いた。



一泊目の夕食は洋食でレストラン「フレグラント」。二泊目は和食の「メープルリーフ」。やはり洋食がいいですね。

朝食はフレグラント。ハーフバイキングなのですこし「ちぇっ」と思ったけどごめんさないでした。飲み物がバイキングなんだけど、なんとハープティーがティーバッグではなくドライハーブが数種類おいてあり自分で組み合わせることができる。いままでそんなところに来たことがなかったので驚きました。

妻がコーヒーを入れて席に戻ろうとしたら、「段差がありますので、お持ちします」「お庭でいかがでしょうか?」などと、普段されたことも無い扱いを受けて感激しておりました。

楽しい夏休みだった。

このホテルは自分のなかではベスト3に入ります。



堂ヶ島 海辺のかくれ湯 清流に泊まってみた

2011-04-26 19:47:44 | 温泉


2010年7月宿泊。

去年の夏休み、8月に蓼科に行く予定があったけど、海にも行って見たいな、ということで、じゃあ西伊豆あたりでと急遽予約した所。

料理はイマイチだったし、部屋もちょっとなという感じで、なにが悪いというわけじゃないけれど、多分もう行かない気がする。

宿泊日によって値段の幅はあるんだけど、13,000円ならいいけど18,000円は高いかな。

食事はともかく、ここなら土肥の伊東園グループの宿でもいいのかな、と。

部屋からの見晴らしは良かった。広がる海の手前に三四郎岩があってローケーションは抜群。




温泉は、良いとも悪いとも。

循環・塩素だけど、それはやむ終えない事情があります、みたいな張り紙がしてあった。





でも仲居さんは感じがいい人多いみたい。





四万温泉 積善館に泊まってみた

2011-04-25 20:39:01 | 源泉掛け流しの温泉


2010年7月宿泊。

四万温泉といえば「四万たむら」かもしれないけれど、自分の好みとしてはこちらの積善館。



大雑把に言えば、上段・中段・下段の三層に部屋があって、一番下が古くて歴史ある湯治用の部屋。有名な国の登録文化財にもなっている「元禄の湯」は一番下にある。



雰囲気のあるいくつかに分かれている浴槽はよく写真で見かけるとおもうので、脇にある蒸し風呂の写真。



あと、湯船から入り口を撮ってみた。入り口を入ったすぐ両脇が脱衣所で、浴槽と一体で境目はありません。



ここは湯治客用の建物。




不定期だけれども館主が館内ツアーをしてくれるので、その機会にあたれば是非参加したほうがいいと思います。教えてもらわなければ気が付かないような発見が多々あると思いますよ。

露天風呂もあり、それはそれで良いけれど、やっぱり、この元禄の湯に浸かっていると、歴史との接点が感じられる気がする。

四万たむらは花涌館の「翠の湯」はよかったんだけど、他は普通に良い程度でインパクトはあまり無かったな。







山梨笛吹川 フルーツパーク富士屋ホテルに泊まってみた

2011-04-24 21:05:41 | 温泉


2010年5月。

箱根富士屋ホテルと同じ経営のせいか、フロントの印象は、ちゃんとした「ホテル」でした。







大浴場は普通だけど、ホテルの割にはまあまあ。

部屋は和室だったけど少し狭くて布団も薄かった気がする。

食事はカウンターで焼いてくれる鉄板焼き。美味しかったですね。

笛吹川フルーツ公園のうえの方にあって見晴らしがいい。

今年石和に行く途中、中央線から車窓をみると小さい山がみえてその上にどこかで見たような建物だなあ、と思ったらこのホテルだった。電車からだとすごく目立つ建物だった。

このときは西沢渓谷を歩いた。

ここはハイキングコースとしては、渓流沿いで川音を聞きながらマイナスイオンたっぷりの空気を吸えて、かなり楽しめるところ。超お勧めコース。








西山温泉 慶雲館に泊まってみた

2011-04-24 19:36:33 | 源泉掛け流しの温泉


2009年7月に宿泊。

温泉関係の書籍をいくつか書いている、松田忠徳さんという人の本のなかで高評価。

その本が部屋に置いてあったから読んでみただけですが・・。


料理も美味しかったし、お風呂も良かった。

無料で貸切風呂も入浴させてくれた。





山深いところなので、自然に囲まれた感たっぷり。





源泉掛け流しで加水もしていないとのことです。

仲居さんに温度調節はどうしてるの?と答えを期待しないでチラと聞いてみたら、温度の異なる源泉を足して調節しているとのこと(ホントはもっと詳しく教えてくれた)。

仲居さん、お見事。

家に帰って数日後、その仲居さんから「また来てね」とはがきが届いた。

そういうはがきが早いと記憶に残るものですね。

山翠楼もそうだったな。






猿ヶ京ホテルに泊まってみた

2011-04-24 17:37:24 | 源泉掛け流しの温泉

2009年の年末宿泊。

この宿はもう何回も泊まっているところで、むかし近畿日本ツーリストに行って水上方面で露天風呂の良いところないですか?と聞いたら教えてくれた所。

源泉掛け流し。



ですが、実は悪名高い集中管理方式・・・といっても循環はしておらず、いったんタンクに温泉をためて、源泉の権利を持っているいくつかの旅館に配るだけなので、まあOK。



部屋から一旦外に出てから湯屋にいくんだけど、地下でも繋がっているので雨の日も安心。



湯上りのお茶。



部屋は古くて、料理もイマイチだけど、結構リーズナブルでお風呂は良いので満足した。







白骨温泉 白船グランドホテルに泊まってみた

2011-04-24 14:15:17 | 温泉


2009年8月宿泊。2泊。

草津の入浴剤を入れた温泉偽装で、全国的に有名になった宿です。

工事の際に温泉の配合が変わってしまい、乳白色の湯が売り物だったことから客からの苦情や質問が増えた結果、「面倒くさいので白くしちゃおう」というようなノリで入浴剤を入れたようです。

宿は「偽装」というような大げさなことをやっていたという意識はあまりかったようです。

個人的には、女将も反省しているようですし(ネットでインタビュー記事みたいのがありました)許してあげてもいいんじゃないかと。

でも、おかげでそれからは何処の旅館も循環、加水、塩素はきっちり表示するようになったし。

まあ、温泉宿をやっているんだから温泉好きの気持ちも理解するようにしないといけないとは思います。





こちらは立ち寄り湯入り口。



乗鞍高原のハイキングもお勧め。なんかのんびりできた。

でも今度は泡の湯にとまってみたいかな。

帰りに松本城に寄ったら、場内で小澤征爾が指揮棒振ってた。彼の出身地だからね。



で、市内歩いていたらピエロもいた。

















函館 ラピスタ函館ベイ

2011-04-24 11:43:56 | 温泉


2008年9月宿泊。

ここはひどいホテルでした。





建物や屋上の露天風呂は良かったのですが、接客面がダメです。

そのときの料金は、一泊朝食のみで一人17,000円の部屋だから、二人で34,000円。いい値段でしょ?

ホテルだから接客といっても、従業員と接するのはフロントぐらいだから別にいいや、という考えもあるでしょうが、僕もそう思いますが、別の客と取り違えられたらどうです?

姓の確認だけでチェックインでしたので「あれ?」と思ったのですが、宿泊票に住所も名前も書くのであとでそれで確認するのかな、それにしても混んでるわけもでもないのに客を流すような対応だなあとその時は思っていました。夕食間際になって夕食のクーポンが付いていることに気が付き、フロントに寄ったところ別の客との取り違えが判明しました。

間違えたままホテルでは、何のチェックもしてなかったんですね。

で、フロントでは「申し訳ありません、間違えたようですので食事のクーポンをお預かりします」との返事だけでした。食事を間違えたなら、もしかしたら部屋も間違えているのではないかと思うじゃないですか。こちらが聞くまでなんの対応もありませんでし。

なによりも「ホテル」で客を間違えるなんて、ビジネスホテルでもありえない話ですよね。

なんでこんなことが起こるのかと宿泊しているときに従業員を観察してみました。建物が新しく立派なので、その建物のサイズに合わせた口の利きや格好をしようというのは態度でわかりました。しかしホテルマンとしてゲストを迎える、サポートしようというような積極的な姿勢は感じられませんでした。要はホテルとしての従業員の教育がなってないということでしょう。一度名の通っているホテルに従業員を泊まらせて、ホテルとはどういうものかを教えたほうがいいのではないかと思いましたね。なんか素人がホテルマンの格好をしているだけのようなところでした。いろはのい、ホテルのホから始めたほうがよさそう。

この従業員教育をみたら、系列の箱根の雪とか水とかも泊まる気は起こらないです。








上諏訪 諏訪湖ホテル

2011-04-23 22:12:58 | 温泉


ここも行ったのは古くて2008年の2月。



ここはねぇ~、一人旅に良いんですよ。

ビジネスプランってのがあって、朝食だけ付いて8,000円くらいだったかな。何回か泊まった。

ただ、夕食べる店がほとんど無いの、まわりに(笑)。だからラーメン屋ですませてコンビニでおやつ買ってもどってくるの。以前ファミレス風のイタリアンレストランがあったんだけど、そのビルも取り壊しになってた。

一人で朝夕付きのプランも一時あったけど、やめたみたい。

で、お風呂だけど、以前は男女それぞれ内湯と露天風呂があって時間で交互に入れ替えてたんだけど、いまはそれに加えて中庭にちょっとしたお風呂を作ったんだ。これは要らないような気がするんだけど、作りたかったんだろうね経営者は。

ロビーのところの庭に一軒家風の建物が唐突に建っているんだけど、これは昭和天皇が泊まった部屋とのことでした。だから菊の間。ここは3万ちょっとだと思う。

お勧めは近くにある千人風呂「片倉館」。諏訪湖ホテルに泊まると無料券くれる。雰囲気があっていいですよ。その昔、女工さんたちもここで疲れを癒していたんだなあと思いながらお風呂に浸かるのもオツですよ。




正面の諏訪湖を眺めながら、人生を考えるのもたまには良いかも。









河口湖 湖山亭 うぶやに泊まってみた

2011-04-23 00:43:12 | 温泉


ここはだいぶ古くて2008年の4月。

富士山の見晴らしは良かったけど、それだけだったな。

料理は宿代なりのもの。

この大浴場も好きじゃない。嫌いなジャグジーが幅をきかせているし。

フィットネスクラブのお風呂みたい。

富士山が見えるだけならこの周りにいくらでもあるし、この宿じゃなくてもね。











箱根の富士屋ホテルにとまってみた

2011-04-22 21:51:11 | 源泉掛け流しの温泉


中善寺金谷ホテルのついでに、富士屋ホテルも書いとこおっと。

宿泊は2009年11月。

チェックイン前に荷物を預かってもらって、メインダイニングのザ・フジヤでお約束のカレーライス。

有名なカレー専門店なんかにはほとんど行ったこと無いから、他のカレーと「比較」つー意味ではなくて、自分がいままで食べたカレーではトップレベル。

うまいわ。

このザ・フジヤは夜もコース食べたけど、やっぱ朝がいいね。白人連中がチラホラいるので海外のホテルに居るみたいな、そんな旅行気分。



部屋はフォレスト館という東京オリンピックの時に造った一番新しい鉄筋の建物。だから安い部屋なんだけど自分的には気に入った。妙な広さと、ビジネスホテル並の小さな冷蔵庫、とりあえず備え付けたような家具。だけどお風呂はちゃんとしてて、なんと蛇口をひねると湯船に源泉が注がれるのですよ。あと一階にも二、三人入れる小さな浴場がある。女性用はもう少し大きめの様子。ここはホテルで独自の源泉もってるからね。

花御殿という料金の高めの部屋があるんだけど、友達が隙間風で寒かったとか言っていたので、冬は避けて夏ならいいかも。

庭は、まあこんなものかな、って言う印象。







でもなんか、一階やフロント周りは宿泊者以外の観光客が多いみたいでざわざわしてて落ち着かないんだけど、そういう意味でも少し離れたフォレスト館は好みだな。

あと、ホテル中に立ち込めるローズマリーの強い臭いというか香りというか。これは癖になった。これが僕の中では富士屋ホテル一番の印象。たまにこの香りを嗅ぎたくなって無性に行きたくなる時がある。









中善寺金谷ホテルに泊まってみた

2011-04-22 21:15:41 | 源泉掛け流しの温泉

ここは22年の2月でした。

結構気に入って、ここなら何度泊まってもいいなと思ってる宿。

歴史あるリゾートホテルらしく、ハード面や従業員からも感じる淡々としたシンプルな印象が気分を落ち着かせてくれる。

お風呂も源泉掛け流し。加水はあるけどね。

今年、つまり平成23年の今月中旬くらいまで温泉は改装中で使えないらしいけれど、もうOKになったのかな。あとで調べよう。

秋に戦場ヶ原をハイキングして、ここに泊まって帰る、ってのもよさ気。









昔、日光金谷にも泊まったけど、温泉ないし。でも部屋は良かった。蔵みたいな別館で、レトロな味があった記憶。あそこも落ち着き感があったな。でも温泉ないし。




そういう訳でもう一度山翠楼

2011-04-20 20:38:45 | 温泉


大震災のおおむね一週間後。

他のところに行くつもりだったけど、こんなときに旅行も心苦しいし、今後余震もどうなるかわからないし、ガソリンも手に入らないので、いったんキャンセルした。

でも、むしろ動ける人は普通に動いたほうがよいと思い直し、行き先を変更して、こんな時だけに宿はどこでも空いていたが、近場で一月にも行った山水楼を予約した。各駅停車で行った。

電車の運行率は60%くらいだった。宿で計画停電に遭遇したらそれはそれで仕方ない。帰りもどうなるか分からなかったけど、まったく電車が動かないことも無いだろうなどと思いを巡らせ、そういう意味で少しスリルのある旅行だった。

行ってみれば「こんな時に来ていただいて」と言うような対応で、とても広い部屋を用意してくれていた。挨拶に来ていただいた女将にお礼を伝えたら、「お好みの部屋ではないかもしれませんが」と恐縮された。部屋の照明はともかく、料理については自家発電があるので大丈夫だそうだ。

20畳に次の間が8畳、それぞれ縁側風の段がついており、トイレも男性用が分かれている二人では広すぎる部屋だった。

実は女将の言うように、どちらかというと広い部屋は好みではなかった。部屋がいくつもあるといちいち動かなければならず、生活しているようで面倒くさい。だから普段は宿代を上げてまで部屋のアップグレードをする気は無く、自分的には8~10畳で椅子とテーブルが付いていれば充分と思っている。

ただ今回は宿の厚意もありがたく、広いなりに快適に過ごせた。

一月に来たときも思ったが、夕方展望風呂に入っていると、食事の準備の甘い天麩羅油の香りが立ち上ってきた。気になる人はいるかもしれないけれど、まあ見晴らしは良く、心地のよい風呂ではあった。

しばらくは旅館業界は厳しくなるのかな。

どんどん行ってあげよう。