忘備録

温泉の記録とか日記とか、何を考えていたのか思い出すための記録。

新潟 六日町温泉 龍言に泊まってみた

2014-01-25 21:47:06 | 温泉

今年の正月は新潟・六日町の「龍言」に2泊。

訳あって、箱根から帰ったと思ったら又出発と言う強行軍。

結構痛い(懐の話)んだけど、まあ、趣味(旅行の話)はどうしてもね。


二年連続で大型旅館(古窯・鐘山苑)に泊まったから、今年は田舎っぽくて、しっとり落ち着いたトコがいいなぁ、と思ってここに決めました。

所処の宿で聞いてみると、お正月というのは常連さんというか、泊まって帰るときに来年も予約していく方が意外に多いそうです。

んん~、自分はと云えば、その域にはまだ達していないようで、色んなところに泊まってみたいな。

出費が嵩んでしまったけれど今年は正月休みが長いし、「ま、いいか」ということで。


今回新潟ということで、越後湯沢あたりで大雪を想像してたんだけどそれほどでもなく、路面もしっかり見えていた。しかも思ったより近い。新幹線からほくほく線に乗り換えても、着くまであっという間。

行く前から去年の肘折温泉くらいな大雪をイメージしていたので、スノトレをはいていったんだけど、結果、普通のスニーカーでもよかったかも。

宿の人も今年は15年ぶりに雪が少ないと冬だと言ってました。

六日町の駅を降りたら迎えの方が自分一人だけを待っててくれました。客室数も40室弱だからかもしれない。駅から5分くらいで到着。



龍言の写真をみると門が大きく見えて印象的だけれど、下から見上げるように撮っているからだろうな、と思っていたらその通りで、こんな感じ。



広間。



移築した建物だそうです。移築と言えば自分は下賀茂温泉の南楽を思い出すけど、比べてみると龍言はかなり広いく、雪国だけあって柱も太いし、廊下も長い。



こういう所は何となく移築しました感がでてしまうんだけれど、この宿は時間がたてばそれも馴染んできそうな気がする。

宿の中をウロチョロしてみたけど、結構広かった。







部屋の中は掘りごたつもあって、やっぱ古民家風。







どこの柱もしっかりしているから、閉めるとき大きな音がして、他の部屋の音も聞こえてきたりする。廊下を歩く音もたまに聞こえるけど、軽く安っぽい音ではなくしっかり響く。

これをうるさいと感じる人も中にはいるかもしれないけど、しょっちゅうバタバタしてるわけでもないし、他に騒音がある訳でもないので、これはこの宿の特徴だと思う。

むしろ他の人の気配が感じられていいんじゃないかな。古民家とはそういう所なのかもしれないし。

温泉も重厚感があってよかったですね。





なんかのCMで使われたそうです。

朝食は大広間で頂いたけど、普段は部屋食だそうで、お正月だから獅子舞があったから広い場所になったとのこと。






前日は子供たちが獅子舞に頭をかじられて大泣きしたそうですが、二日目は慣れて余裕の笑顔を見せてました。子供の順応力はすごいですね。

この獅子舞、宿の人がやってるのかと思ったら、地元の方々がきて演じているそうです。

こういう催しは宿の方が結構多いんですけどね。

夜には民話を聞かせてくれる方が見えるのですが、この方も専門家で、声の出し方がプロでした。素晴らしい。

宿の接客も丁寧で、初日の夕食時には女将さんが挨拶に来られました。元気そうな方です。

年配の落ち着いた方や、若い中居さんも良くやってくれました。

朝食の時に、偉いというか、大変だなぁと思ったのは、ご飯のお代わりで高齢の男性に声を掛けた時にその客が不機嫌そうに右手でシッシッとやったんです。若い中居さんは笑顔で挨拶をして下がりましたけど、見ていてこちらが不愉快になる客ですね。でもその中堅と思われる若い中居さんはgoodjob。

二日目はちょっと出てみたいと思い交通の足をどうしたものかと思案していたら、宿の車で連れて行っていただけるというお話で、牧之通りまで送り迎えしてもらいました。これはありがたかった。

その牧之通りはお正月でお休みのところが多かったですが、行き帰りの車窓から六日町の雪景色を楽しめました。





お昼は向かいに食事処があって鍋焼きうどんが美味しかった。

部屋数が少ないせいか、宿の中もお正月でもごった返すようなことはなく、雪景色を見ながらノンビリできたお正月でした。






箱根 花扇 「早雲閣」に泊まってみた

2014-01-10 23:46:02 | 源泉掛け流しの温泉

年末、箱根に一泊することになった。

何年か前から箱根に行くと「花扇」という宿の看板が目に留まるようなって、こんな宿あったかなぁ、と思いながらどんな宿だろう??と調べてみらた結構お高い。

飛騨高山にある宿で「花扇」というところが箱根に進出したとのこと。

その後、高山の方の宿はテレビでも見る機会があったけど、館内に池みたいなのがあったっけ。


で、今回の「花扇早雲閣」はリーズナブルなタイプで、もともとは「早雲閣 頓狂楼」という宿だったのを買い取って営業している模様。つまり姉妹館。

この「頓狂楼」と言う名前は知っていて、宿名に「狂」の字が入るのが珍しいのと、お風呂が良さ気なので覚えていたんです。気になりつつもいつしかこの名前も聞かなくなったと思ったら、そういう事情だったようですね。

ケーブルカーを登った終点からすぐそばなので、ロープウェイに乗り換えるときに目に入ったことも何回かありましたが、見た目は民宿に近い旅館かなぁと思ってました。

今回は年末ということもあって、強羅のケーブルカーの乗り場がすごいことになっていたから、歩いて登ることにしました。

舐めてました。

ケーブルカーに添って舗装された600メートルの距離の道路ですが、氷も張っているところがあって、きつかった。

本来なら登り切ってから、さらにヘアピンカーブを大回りしなくてはならないのですが、右に少し歩くと「花扇」の玄関があって、ここも早雲閣の姉妹館だから近道があるかどうか聞いてみたら、「どうぞ、どうぞ」とのこと。

花扇の敷地を進んでいくとエレベーターがあったです。よかった。



斜めに登るというか、上方にスライドしていくエレベーターを降りるとすぐ早雲閣でした。



玄関はやっぱ民宿っぽいかな、と思ったのですが、入ってみるとちゃんと畳敷きになっていてロビーも広い。



ウエルカムドリンクの案内もされて、抹茶とかコーヒーとか四種類くらいから選ぶみたいです。冷たいものが欲しかったのですが無いそうなので、水を貰いました。

坂道を登ってきたのでちょっと汗ばんでて、パンフレットをしばらくパタパタさせてた。

廊下の歩く中央部分が畳敷きになっていました。今回の部屋は3F。3Fの廊下はちょっと狭いけど、部屋は洋間と炬燵のある和室。とても見晴らしがいい。





大文字焼きなんかもよく見えそう。



たぶん、たぶんだけど、頓狂楼のときは昔ながらの旅館にありがちな狭さとか、使い勝手の悪さとか、そういう居心地悪さみたいなものもあったのかもしれないけど、花扇が改良した感はあります。

中でちょっと分かりにくい部分も残ってたけど、この自販機はいい目印になりました。



んで、こちらに宿泊すると花扇の方のお風呂にも入れるらしいので、先に探検。

ていうか、下調べではお風呂はこっちの早雲閣のほうが絶対良いと思っているんだけど、一応確認を兼ねてね。


花扇の玄関は、なんか旅館としての色気がないような気がしたのと、フロントの場所が目立ちすぎる印象。





それと、ん、ちょっと細長い造りなのかな、この建物。

でもさすがに接客、館内ともに高級感あり。

案内していただいて大浴場へ。

内湯、露天、石風呂。







この石風呂が硫黄の匂いが少し強くて心地よい。しっかり温泉に浸かってる気がする。だぶんこれだけは源泉かけ流しだと思う。

折り返して早雲閣のお風呂に。

あー忙しい。


行ってみれば、やっぱりね。



いいお風呂だわ。

もちろん源泉かけ流しで、湯治宿の湯船っぽい。

温泉と冷泉にわかれているけど、要は敷居をまたいで少し冷めた方が冷泉。それでも40度くらい。

硫黄臭は少なめ。臭いが付いてもいいような服を着ていったけど特に気にならなかった。

お湯は茶色っぽくみえる。

フェイスタオルのみ常備。



料理は食事処で。飛騨牛A5だけど牛のブランドのことはよくわからない。スミマセン。

量はちょっと少な目だったかな。丁度良かった。

花扇があるから差別化しないといけないんだけど、そういう意味で早雲閣は料金相応だと思った。

ただ接客は差別化しようがないから花扇に併せて、良好だと思いますね。

花扇は丁寧に、早雲閣は雑になんてことはできないだろうし、二つの宿を行き来することもあるようだしね。

帰りの登山鉄道の車掌さんが楽しくて、面白い事ばかり言ってた。

若い女の子のグループが大受けしてた。



乗ったときはせっかくだからこの車掌さんに当たるといいね。