忘備録

温泉の記録とか日記とか、何を考えていたのか思い出すための記録。

海石榴に泊まってみた

2015-03-15 13:34:42 | 温泉

2014年の晩秋、というか11月の末。

奥湯河原へはターンパイクを上って湯河原パークウェイを下る道をよく使います。

その日はターンパイクの入り口あたりから路面が湿っていて、先のほうでは左にテールランプを光らせて霧の中を消えていく赤い車が見えた。

後続車はいなかったので、ホッとしつつのんびりまだらな紅葉を横目に見ながら登っていき、湯河原パークウェイを折り返して霧が晴れたところが今回のGOAL。

でも、宿に着いたころからポツリポツリと、広縁から眺める池に雨が落ちてきましたね。

一度は行ってみたいなと思っていながら、やっぱ敷居が高い感があったりしたのですが、奮発してみました。

大好きな山翠楼の姉妹館なんでけっこうワクワク。

宿の写真を見るとその日と同じように門の奥あたりが雨に濡れているように見えるんですけど、それが落ち着いた雰囲気を出していて、似合います。

もしかしたら奥湯河原自体がこういう薄っすらした雨が似合うのかもしれないなぁと思いました。


車を玄関に寄せたらすぐに若い方が出てきて迎えてくれました。

入って来たのがなんで分かったんだろうと一瞬思いましたが、その理由を考えると簡単な詰まらない答えが浮かびそうなので、その考えを振り払って、案内されたロビーまで。

周りをみると若い従業員の方が結構多くて、ちと意外でしたね。シンプルなロビーでホッと一息。

通された部屋は、池に面していて、うん、と思った。





二間なので、奥行も広がりゆったり感がでるので良かったです。

広縁が池に面していて、コイや背景の紅葉も気に入りました。

おちつくぅ~。

仲居さんが、いつもありがとうございます、って挨拶をしてくれたんだけど、え??初めてなんですって答えたら、山翠楼のほうに何回か泊まってたのがわかっていたようで、そのことみたい。

自分が外しているときにコイの餌を持ってきてくれて、ヨメがその餌の隣にお茶を置いたものだから、うっかり口に運びそうになった。苦情を言ったら、そうそう、仲居さんが間違えて召し上がらないようにと言ってたとトボケた返事をされました。



アナタがお茶を隣に置かなければ・・と言っても聞いてないようなので、コイに向かって餌を投げながら「ねぇ・・」って。

したら、前のコイの頭に跳ね返って、後ろのチビコイがパクッって。



アメニティーなどもしっかりセットされていて、気に入らなければ希望のものに変えてもらえるみたいです。





旅館に泊まってみて、ああ、この宿は夕刊をもってきてくれるのかとか、ここは浴衣を二枚つかえるのかとか、そういうことがいろいろありましたけど、海石榴はそのようなサービスをたいてい揃えているようです。


で、料理なんですけど自分は山翠楼以上のものは望んではいないのですが、海石榴はさらに素晴らしいと思いました。

お箸は利休の濡れ箸です。

順不同。












いままで、京都は別にして、山翠楼と熱海の迎賓館小嵐亭が自分の中でのツートップたっだのですが、突き抜けてしまった。

ただネットの口コミなどをみると中には、昔と比べてがっかり、とか、普通、とかいうコメを見かけますけど、そういう方はどういうところが良いと思っているのか興味があります。自分は、食通なんかではないけれどそれでも、ここがそれほどでもないというなら現在寄れるところでそれ以上の場所も書いてもらいところですね。だけど、まず書いてないんですよね。

とにかく落ち着いて過ごせる宿だったんですけど、お風呂やロビーなどの設備面は山翠楼に比べて小ぶりですから仕方ないですね。

ぢつは、お風呂は期待してなかったんですが、まあ想像どおりですが、驚いたのは「お湯がすごくいい」ってことです。山翠楼と同じ源泉なのかと思ったけど、違うような気がする。結構体にきます。露天の塩素臭が強いのが残念ですが、それでも塩素に勝ってますね。海石榴で湯治なんてありえないけど、病気があれば治りそうな気がする。



で、お風呂上りにロービーで冷たいものをいただいてたら、あーーーーーーーーーー!!!、以前山翠楼のロビーいて、しばらく見なかった笑顔のおねいさん、かな、かな、かな??たぶん、そう。姉妹館だから当たり前かもですが、何故かびっくり&ヤッター感。

一度行ければいいや、と思っていた海石榴ですが、また行きたくなっちゃったなぁ、お金ためて。



テレビで梅沢富美男さんが「海石榴は料理がうんめーんだよ!」って言ってましたけど、彼に一票。