忘備録

温泉の記録とか日記とか、何を考えていたのか思い出すための記録。

清里高原ハイランドホテルに泊まってみた

2019-06-02 13:58:00 | 旅行

旅行を計画し、宿を検索していて「清里高原ハイランドホテル」という名前が目に留まった時に、この宿を特に検討もせずそのままスルーして候補から外してしまうとしたら、もったいないと思います。

初めて宿を予約したときには「いい宿だとよいけれど」とは誰でも少なからず思うものですが、宿を選ぶ場合に何気ない思い込みで選択から外してしまったりすると、せっかくのいい宿も漏れてしまう場合があるので、もったいないと思います。

例えばこの清里というエリアですが、昔の大きなブームになったことを覚えている世代は、なんだ清里かと思うかもしれないし、乱立したペンションのエリアというイメージが強く残っている方もいるかもしれませんし、或いは清泉寮とソフトクリームから女性が好む場所と考える方もいると思います。

ですが、ここは一旦清里ということを置いて「HOTEL」「宿」として考えてみることをお勧めします。

到着してみて感じたのは、日の暮れるころ森の中で見つけた小さなホテル、という印象でした。

国道から折れてまず見えたこのゲートですが、ちょっと複雑な印象でした。



良くとらえた方がいいのか、がっかりした方がいいのかわからない。

先に進むと右側にわずかにホテルの建物がみえてそこだけを見ると「小さいペンション」かもと思う。

そしてさらに奥へはいると森の中の広場といったような駐車場があります。

この駐車場は普通の四角くラインで区切られたものではなく、森のような囲まれ感のある雰囲気の良いスペースになっていて、先ほどのちょっとした不安から、こんどは建物の中はどうなっているのだろうという興味に頭が切り替わるのに良い場所でした。
端っこにEV充電スタンドも2本立っていることが、館内の設備も揃っていることを想像させてくれます。

ホテルの夜景



到着する前に宿泊がホテルということで、汗は大きいところで流したいと思い、到着前に日帰り温泉施設で入浴を済ませたのですが、必要なかったです。

部屋のユニットバスの他に、別棟の音楽堂にカップルとお子さん一人くらいなら余裕の広さの自由に入れる貸切で、温泉ではありませんがすこしお洒落なお風呂(無料)が3つありました。窓をすこし解放すると涼しくて木々の香りが入ってきました。シャンプーは椿です。







宿泊したときは、その別棟のお風呂コーナーの反対側ではちょうどこの日からクラフト作家さんの展示会がありました。

ホテルの小さなフロント脇に戻りますが談話室があります。

いろいろな雑貨や作品が所狭しと置かれていますが、雑多なようですが妙な統一感もあって、その統一感は部屋の中にも続いています。

ホテル内と部屋の中とがざっくり切断されてしまっているホテルもありますが、この規模のホテルだと目も行き届くせいか自然な流れが出来ている気がします。





たまたまご厚意でキングサイズベッドの部屋に入れていただいたようで、リラックスできましたし、シモンズベッドでよく眠れました。





実はここまでは前置きみたいなもので、。

本題は「食事」です。

洋食は和食に比べて圧倒的に機会がすくなく、ドラクエで例えればLv5から10くらいの経験値ですので、参考にはならないかもしれませんが、それでも宿代=食事代かも・・・ということは宿泊はタダなの?と思えるような内容でした。

あくまでLv5から10くらいの経験値ですからね。

くどいですが。

なかでもサラダとコンソメスープとお肉のソース、うまい表現はできないので簡単に言うと、美味しい。

この透明感。スープはやはり食べ物という感じです。



ゴージャスな朝食のサラダ。



以前このブログでも記事を書いた中禅寺湖のとあるホテルよりぐッとくるものがありました。

フォークやナイフが何本も並ぶとちょっと構えるのですが、給仕をしてくれる方がとてもフランクで、使い方が分からなかったら伺える気軽な雰囲気もあり丁寧に教えてくれるのですが、さすがに忙しいときはためらいがちに聞いた方がいいかもしれないです。


そして中には愛煙家もいると思いますが、こういうご時世なので館内禁煙です。

ですが、敷地内全面禁煙、つまり愛煙家を排除しているところではないので大丈夫です。

場所がありますので、チェックインの時に喫煙可能な所を聞いてみると、いくつかあるので教えてくれます。



なんか昔行った、ロイヤルハワイアンというホテルの喫煙場所を思い出しました。



思うのですが世界的に禁煙の流れになっていることはわかります。

しかし世界的な潮流ということであれば多様な価値観を認めるというのもおなじ流れのはず。

分ければいいだけなのに、どちらか片方を取るというのはご都合主義かもしれないですね。

そのご都合主義も多様な価値観の一つであればそれはそれでいいのかもしれませんけど排除はいかがなものかと。

このホテルは「一旦清里ということを置いて」と書きましたが、それは清里に限らずどこにあってもいいと思える宿だからです。

こういう所もあるよ、と特に若い人におすすめしたいですが、どの年齢層でも幅広くホテルを楽しめるのはずです。

もちろんいろいろな好みや基準を持っている方がいるのは当然です。

が、自分に合うかどうかを試す価値はあるホテルだと思います。

駐車場を出たところできれいな青空が広がりました。













季一游に泊まってみた。

2017-12-02 23:09:25 | 温泉


もう平成29年も師走。冬だというのに二つ前の季節、夏のお話。


友人が季一游もいいよ、と言っていたので期待していたんだけど、がっかりだった。

ここを奥にはいったところが駐車場で、その先の階段を登った二階にフロントがあります。





早めに着いたのでフロントに荷物を預けて弓ヶ浜を散策しようと思っていたところフロントの中年の男性の方から「荷物の預かりはしておりません。車の中に入れておいてください」と。

そんな宿あるんだね。

お土産買ってあったので、熱くなってしまうけど仕方ない。

相方が「だから海岸沿いの宿はいやなのよ」

「いやいや、それは関係ない。世界中でこの宿だけだと思う、たぶん」

で、小一時間散策してロビーに戻り待っていました。



そしたら女性の方がウエルカムドリンクを運んで近づいてきたのですけど、先ほどのフロントの男性が彼女に目配せをして戻し、お部屋にご案内しますと中居さんを呼んで荷物を部屋に運ばせてしまいました。

たぶんさっきチェックインの手続きだけは済ませたからかもしれないけど、ちょっと喉が渇いていたんだよね。だから余計に気に障ったのかも。

従業員は感じの良い人ももちろんいるんだけど、そうでない人と半々くらいな印象。

料理も海の旅館だから食材はいいんだろうけど、たしかアワビがずっと生煮えのままで、係の人もなかなか来ないから、もういいや、ってなったっけ。

でも中居さんがミカンのお菓子をくれたな。なぜか知らないけど。

別に宿は改善してくれなくてもいいので、苦情は帰ってからこの宿を進めた友人に言った。

「悪かった」って。



今年も三養荘に泊まってみた。

2017-12-02 22:16:04 | 温泉


平成29年4月。

三養荘も今回で何回目になるか、こんなに訪れることになるとは思わなかった。

今回は宿の厚意で離れに。









いろいろ旅館には泊まったけれど、今回の部屋が一番贅沢で、素晴らしかった。

とても心地良い時間を過ごさせて貰いました。しかし、ふと違和感を感じたのでその理由を探ってみたところ、自分には明らかに不釣り合いな部屋であることに思い至りました。

たぶん自分が立ち寄る場所とは違うのでしょう。

奮発してビジネスクラスの席を取るのならまだ贅沢で済むかもしれませんが、ファーストクラスは選ばない。

それに近い感じ。

内風呂、とてもよかった。






こんな家に住めたら、とは思うけど。





道後温泉 大和屋別荘に泊まってみた

2017-05-21 16:53:12 | 温泉


2017年の秋から道後温泉本館が改修に入るというニュースがあった。改修期間は約10年と長く、個人的に思い入れのある温泉なので、工事が始まる前に行っておこうという事で、予約した宿が大和屋別荘。2017年3月に2泊しました。

部屋はそこそこ年季を感じますが、落ち着いた中庭とか部屋のトイレ前の手洗いがすこし手が込んでいます。名前も一度で覚えてくれたり、部屋をでて玄関に近づくと誰もいないところからすぐに出てきて外出の用意をしてくれました。なんで人がくるのがわかるのだろう?











お風呂はシンプルですが、湯上がりにビールサーバーがおいてあり飲まれる方はうれしいのではないでしょうか。

丁度部屋の外で工事をやっていて、改修中の道後温泉本館の代用にする椿の湯を増築しているようです。



料理は普通な感じでしたが、刺身の勘八はなんであんなに固いのだろう。噛むのを意識した刺身ってあんまりないんだけど、戻って知り合いに聞いたら新鮮だと固い時があるとのこと。そういうもんなのかな。









朝食




朝6時、道後温泉本館が開くのを待って並びました。地元の人は入口の前に並ぶけど、観光客はまず入場券を買うのに並ばなければなりません。自分は知り合いがツアーで来た時に使わなかった入場券を貰って持っていたので、地元の人のすぐ後に並べました。入場券は当日のみ有効ですが、回数券とツアーの券は一定の期間があるようです。








玄関が開く合図の太鼓が鳴らされて、浴室に向いましたが5分くらいですね、のんびり入れたのは。その後どどーと他のお客さんが入ってきました。


あと、お約束のからくり時計。



アーケードを先に進んで本館前まで来ると今治タオルの綺麗なショップができていましたので、タオル一本買いました。


係の方にどのような改修になるのかを聞いてみたのですが、皆さん口をそろえて「具体的にはまだわかりません」とのことでした。

でもどうやら部分改修になるようで、全く閉鎖するわけでもないようです。


2泊だったので中一日、内子まで電車で行って観光してきました。事前に内子のHPを見ていったので結構街並みなど楽しめました。3時間くらい向こうにいましたが、宿を9時にでて15時には戻ってきました。中居さんには「もっと遅くなると思いました」と言われた。


内子座です。舞台の下、奈落というそうですが見学しました。










落合楼村上に泊まってみた

2017-05-20 22:31:22 | 源泉掛け流しの温泉


2017年2月、以前伊豆に大雪が降った日以来の宿泊です。

いつも思うけど、ほんとにここは女将さんを筆頭に感じ良い方ばかりです。

奥で湯気の立ち上っているのが無料のとても大きな貸切露天風呂。



そういえば昔湯船に眼鏡を落として、翌日番頭さんが見つけてくれたっけ。

今回の驚きは料理でした。

絶対レベルアップしてると思う。
























湯田中 仙壽閣に泊まってみた

2017-05-20 21:36:01 | 源泉掛け流しの温泉

2016年12月30日から17年の1月2日チェックアウトまで3泊。

まず湯田中の共同浴場に入ってみたくて最初の一泊は「安代温泉」の「和風の宿 ますや旅館」へ1泊してから、「仙壽閣」へ移り2泊。

湯田中と言ってもそう広くは無いエリアに「湯田中温泉」であったり「渋温泉」、仙壽閣のある「上林温泉」等々いくつも温泉があるので湯量は豊富な場所です。

「安代温泉」の周辺には有名な「金具屋」もあります。



宿で共同浴場の鍵をかりて湯めぐりができるシステムです。







午後3時くらいだとまだお湯をはっている最中だったりするので肩まで浸かれない場合もあるみたいですね。

このエリア以外の住宅街にもいたるところに共同浴場があり、翌日仙壽閣のある上林温泉まで歩いていったのですが、その間数か所発見しました。

もしかしたら草津よりも多いかもしれない。

街なかは昭和の面影が結構リアルに残っています。夢の中で、子供の頃に戻った自分がふわふわ路地を彷徨っているような不思議な感覚でした。

この宿は、小さい宿で、その中でも広縁のない部屋だったのでちょっと狭かったかな。


翌日、テクテク40分くらいかけて上林温泉の仙壽閣に。



時間が早かったのでフロントに荷物を預け猿達のいる地獄谷温泉へ。













仙壽閣から一本道で数分歩いたところが入り口ですが、そこから凍結した道を結構歩きます。

猿が入浴している温泉の手前で、滑ったのか消防隊員に担架で運ばれている中国人?がいました。

外国で怪我するなんて気の毒です。


仙壽閣は2回目ですが、今回は離れとのこと。






この宿は和洋のバランスが良くシンプルで落ち着いた雰囲気が気に入っています。食事は居心地のよいレストランで、料理も多すぎず少なすぎず美味しいです。

たしか去年は昼に食事をしているのを見かけたので、聞いてみたらランチはやっていないとのこと。残念。





修善寺 菊屋に泊まってみた

2017-01-08 18:03:22 | 温泉

行く前に菊屋のホームページをみていたら、共立メンテナンスの名前が記載されていた。

大昔、函館のラピスタ函館に泊まった時の印象が悪く、その後系列の箱根の旅館を調べたら「布団の上げ下ろしはセルフ」みたいなことが事が書かれていて、なるべく避けていたのだけれど気づかずに予約してました。

でも意外によかった。

和風旅館ですけど寝るところがベットだったので布団の上げ下ろしもなにもなかったですし。





ここのところ自分的には料理のはずれが多かったのですが、やっと好みの感じで出てきました。















朝ごはん




玄関はあまりパッとしないけれど中に入ってみれば年季の入った造りで自分好み。







玄関から少し入ったところの椅子でお茶サービスとチェックインをしてもらいました。、受付してくれた方から「お部屋にはご案内いたしますか?」と聞かれて、中居さんだとばかり思っていたので一瞬「え?黙っててもしてくれないの?」っと思ったけど、館内の地図に印を付けてもらっていたので探検がてら自分たちだけで向かいました。部屋付きの中居さんはいないみたいですね。

大浴場の手前に「勝手にやって飲み物」がおいてある部屋がありましたが、最近はこういうサービスが流行ってますね。

大浴場は内風呂だけのものが一つ、そのほかにいくつか入口の前の札に「空」となっていれば入浴可能な貸切風呂があります。







夜食に無料のラーメンコーナーもありました。

全体的には世話をするというよりも、場所を提供するという印象です。系列店なのでどうしてもそうなるのでしょうけれど、そこは好みですね。

系列といえば星野グループなんかはサービスを押し付けるというか、日本的なおせっかいをやくというのが社長の方針だとテレビで言っていましたが、旅行業界も全体からみるといろいろ試行錯誤があるのかもしれません。ただやはり系列だけに、テレビを観ていたら界 日光の食事のデザートに、界 熱海と同じものがありましたね。これはちょっとがっかりするかも。

マリオットあたりから始まった欧米流のフランチャイズというかアフィリエイトというか、いろいろな契約タイプがあるそうですが、主にホテルの運営だけを行う方式にするようになったのも、確かに物件を所有しているとローンや税金の関係で事業の拡大が難しそうだというのはわかる気がします。星野グループもその方式なので世界展開を目指すのだろうなと思っていたら、そうですと番組で言ってました。ただそれだけじゃ競争力がないので、日本式おもてなしを押し付けてでもサービスするということになるみたいですけど。

それはそれで良いとしても、うちのサービスは世界どこでも同一レベル同一サービスですとヒルトンだったか、聞いたことがありますが、そうなると宿に向かう時に「どんな所だろう」と想像ずる楽しみが減じられてちょっとつまらない気がします。意外性は旅行の楽しみの一つですしね。

だから要は好みの問題なのかもしれないです。

どちらかというと、日本旅館は独自の雰囲気を持ちながら、従業員がそれぞれ自分の仕事をしながらも、女将の現れたときにピリッと締まる雰囲気が好きなんですけどね。

今回はそんなことを考えていましたけど、修善寺、久しぶり。






湯布院 亀の井別荘に泊まってみた

2016-10-10 16:42:48 | 源泉掛け流しの温泉


「湯布院の良さは田舎者にはわからない」という言い回しがあります。

「湯布院のよかとこは、田舎もんには分からんにー」(適当)

みたいな感じですかね。

その意味は、湯布院が田舎だからだそうです。

田舎の人間には田舎の良さがわかりにくいと云うことでしょう。


バブル後の不況の中で苦戦していた地方の女将さんが視察に来た時に「なんだ、ただの田舎じゃない」と驚いて帰ったという話もあるようです。

その「田舎」を一反一億円と言われるほど土地の跳ね上がったバブルの時代に、開発の勢いから湯布院を守るため苦労をしてきた話はNHKでも番組になったので有名ですね。

結果、湯布院は湯量だけは豊富な寂れた湯治場から全国区ブランドへと展開したようで、行きたい温泉地(オンライン総合旅行サービス「DeNAトラベル」)のアンケートでも東の草津に並んで西の湯布院に選ばれています。江戸時代の温泉番付は圏外ですから大躍進です。

でも首都圏の人間だからと言って田舎の良さがわかるとは限らない。自分はどうなんだろう、と思い立った訳です。


取り合えず湯布院で検索してたまたま最初に現れたのが亀の井別荘でしたので選びました(高そうだけど)。

ただこの御三家と言われる宿の経営者が湯布院を守るための一翼を担ったともありましたので、せっかくだからということで。


ところが行く直前になってつらつらこの宿を検索していたら4年ほど前にUPされた結構な辛口のブログ記事があって、それがまた上手な写真とともに読むと頷ける内容でしたので、期待値のテンションが大分下がっていました。

「亀の井別荘に泊まった人のブログの感想 」の内の一つで、「亀の井別荘 私的生活日記」で検索できますが、いやすごい。

たしかに料理の写真をみると美味しそうには見えないものもいくつかありましたから、そうなのかなぁと。


亀の井別荘を褒める記事ならプロらしき人も含めてたくあん、いやタクサンありますが、この女性ブログ主は厳しい。

どこかで少し褒めるのかと思いきや、一気に突き抜けています。

指摘する一つ一つには確かに問題点もあると思うのですが、なにか一段深いところで勘に障ったところがあるのじゃなかろうかと、思います。

自分には「ほかの客の感想」という点でとても参考になって何回も読んだし、たぶん宿にとってもこの記事は逆に良いのではないのかな、とも思います。

宿に対する指摘は役に立ちそうですし、読んだ人が訪れてみれば「思ったよりも良かった」という事にもなりそうですしね。


勝手な詮索ですが記事を読む限りでは、この女性が普段利用しているレベルの宿からすると普通すぎるサービスの割にちゃんと出来ていないところが多く、その割に当たり前のことをいかにもサービスがましくされたように受け取り、片腹痛いような感じになったのかもしれない。見当違いかもしれませんけど。

そんなんで、過度の期待を持つこともなく泊まってみたのですが、それが良かったのか、事細かにチェックできる能力が無いせいなのか知りませんが、自分はこの宿が気に入りましたし、また泊まってもいい宿だなと思いました。


前置きが長くなりましたが行き方です。大分空港からバスで湯布院の駅まで行きました。そこから20分ほど歩いて韓国語が飛び交う賑やかな湯の坪通りを抜けて、奥に折れると亀の井別荘へ入る石橋あります。先に目をやるとロータリーになっていて、左が天井桟敷や土産物の鍵屋。右に周るとよく写真でみる小さな茅葺の門があります。











着いたのが2時ころで、少し早かったから宿のスタッフに荷物を預け、鍵屋、食堂の湯の岳庵をみて、天井桟敷へ。





湯の岳庵のメニュー、そんなに高くない?




天井桟敷のコーヒーは一口飲んだところ口当たりがマイルドで美味しいと思いました。これはコーヒーよりも水ですね。水がいいんだと思います。コーヒーも売っていますが、持ち帰って淹れても同じ味にはならないよ、たぶん。

その後天井桟敷を出てから金鱗湖周辺を歩いて宿に戻りました。

門をくぐって玄関までの前庭は敷き詰めた砂利になっているのですが、その砂利を枯山水の波のように掃いて打ち水がしてありました。荷物を預けた時との変化にきちんと迎えられたような気がして心地よく、遠からず、近からずの玄関までの程よい距離を波を崩しながら歩きました。結局この印象が宿の大部分を占めることになりました。



時間をつぶした割には少し早めに入ったので、ロビーで茶でも出るのかなと待っていたらすぐに部屋まで案内してくれました。ちょっと焦ったけど。



離れでも8畳と6畳の部屋にするか8畳と9畳にするか迷ったのですが、安いほうの8畳と6畳にしました。8畳はちょっと狭いかなとも思ったのですが全然そんなことはなくて、畳も一枚一枚が大きく板の間もあるので2人では十分な広さでした。



逆にこれ以上部屋が広いと自分は嫌です。

角のスペースに広縁が取ってあり冷蔵庫に手が伸ばしやすく良いのですが、庭を眺めるという場所ではないかな。

洗面所は普通ですがタオルを乾かすヒーターのようなものがありました。これは要るか?と思いましたが冬は寒くて乾きにくいのかな。



タオルはさすがの今治タオル。



でもこのタオルは厚いからあまり好きじゃなくて。

宿の持って帰ってもいいタオルを置いてくれるとありがたかったりします。

でもこんなこともあるので、実はタオル持参してます。今回は仙壽閣で貰ったタオル。まあ、自分の都合です。


普段は使わないのですが、たまたま髭を剃った顎がヒリヒリしたときアフターシェーブローションを探したけど、そういうアメニティーは部屋には置いて無いようです。

こういうのは他人とは共用したくないので無くてもよいですが、使い捨てのクリームかなんかが置いてあったらと、少しですが思いました。

洗面所が部屋風呂の脱衣所にもなっていて、部屋風呂を覗いてみると木枠の湯船に温泉が注ぎ込まれていました。ちょっとテンションが上がりましたね。好きなんですよ、これ。



ざっと室内を見回してみると、ちょっとした既視感。



そう、伊豆長岡の三養荘の新館の部屋にかなり似ていますね。三養荘は好きでかれこれ5回程泊まっているので、同じタイプのこの宿にもすぐに慣れることが出来ました。

三養荘も内風呂が源泉かけ流しでいつも湯船から溢れていてお気に入りなのですが、ここはさらにドアがあり、外に出ると木のチェアーが置いてあるので(ちょっと汚れてるっぽいけど)ノボせても涼めます。結構気持ちよかった。

いままでで内風呂に入ったのはこの二つの宿だけです。


全体的に居心地の不満はありませんでした。

ちなみにこの宿は金鱗湖のすぐそばなので、1人で出てみました。





湖というより「池」ですよ。

宿の方に金鱗湖は外国の方が多いですねと言ったら「名所というほどのものではないんですけど」と笑っておりました。



その脇に下ん湯という共同浴場があります。200円。

もちろん入りました。











一部露天になっていて、しかも混浴なので女性はおりませんでしたが、最高です。

隙間から池、いや金鱗湖がみえるので、向こうからもみえるかも・・。

味のある共同浴場でした。


問題の料理です、先のブログでコテンパンの。

ブログから4年は経ってるものの配膳はやっぱ遅くなるのかなぁと覚悟していましたが、そんなことは全くなくむしろスムーズに流れたので驚きました。結構改善しているのかもしれません。

給仕部屋付属の離れなので、厨房との距離はそれほどは関係はないような気もがします。配膳が遅かった時はなにかしらのトラブルがあったのかも。



突然思い出しましたけど、大昔にタイのパタヤにあるロイヤルクリフというホテルのロッシーニという名のイタリアンレストランで、夕食を取った時に料理が出てこず1、2回催促はしたものの、結局最初の料理まで2時間待ったことがありました。友人と話が盛り上がっていたせいもあったのですが、それにしてもすごいでしょ、2時間。すげーな俺たちって、なんか誇らしげな気分になった気がします。

まあ、そんなことはともかく、ここは日本ですよね。

料理の内容を一品づつ。細かい説明はいたしませんが、どうでしょうか。







この薄くて軽いグラスですが、最近よく見かけます。

昔福島の野口英世博物館の前にあるガラス館みたいなところで買った記憶があります。意外に割れにくかったです。






このおすましですが、出汁の香りが少し弱く若干ぬるめでした。

しかし、帰りがけに玉の湯の「葡萄屋」でランチをとりましたが、そこでもホボホボ同じようだったので、そういうもんなのかな。



見た目はちょっとと思いますが、茄子のほうは味付けが薄かったので茄子の味自体が感じられました。

焼き魚は太刀魚です。ゴボウの乗せ方があれですが、この魚は好きなので肉厚ですし、よしとします。



豊後牛。ヒレとロースを選べ焼き方も聞いてくれます。これはロース。

ただこのワサビはだめです。

自分は肉にワサビは必須なのですが、このワサビ、色も悪く量もオカシイと思いました。

実際全く効いておらず、自分みたいな素人でも見た瞬間わかるのにどうしたのでしょうか。

肉は脂が強いようです。これは先ほどの玉の湯、葡萄屋でも食べましたが、やはり同じなので豊後牛自体がそういう食感なんだと思います。








朝食。

なんと「のどぐろ」が。

肉厚でおいしいと思いました。九州でも獲れるんですね。時期はどうなのでしょう。

のどぐろというと日本海側のイメージがあるのですけど、そういえば亀の井別荘のそもそもは加賀のほうの出身らしく、土産物の鍵屋になぜか加賀の棒茶がありましたから、なにかしら繋がっているのかもしれません。







確かに3万円前後の宿ならともかく、5万円近くになる宿としてはお客さんの期待も高くなるので見方も厳しくなるのかもしれないですね。

ただ海もそう離れていないとはいえ山ですからね、ここは。


大浴場については、露天の岩風呂を建物で囲ったような内風呂があってプールのような綺麗な水色が記憶に残ります。庭に張り付いたような露天風呂は浸かった時の低い目線の位置からか、その庭と一体化した印象があり、嫌いではないです。日帰り入浴施設といわれればそうかな、とも思いますが、それは言わないで、というところ。










もちろんファイスタオル、バスタオルは常備ですが、フェイスタオルが2種類あります。厚めの今治タオルとワッフルタイプ。ワッフルが好み。マッサージ機が一台。

男女入れ替えあり。


泊まった部屋の正面に談話室があって、コーヒーとかセルフでいただけます。こういうやり方は星野グループの「界」と同じですね。どちらが先か知りませんが。







辛口ブログでは「勝手にやって飲み物」という面白い言い回しをしてましたけど、実はこれ、好き。

「勝手にやって梅酒」が無くなっていたので相方は残念がっていました。


面白いことに、辛口ブログの方と同じように感じたところもいくつかありました。思いつくままに言うと、玄関の靴ベラ、これいいと思いましたし、タオルを乾かすヒーターは珍しい、ですが自分は厚ぼったい機械よりも普通のタオルかけの方が好みですけどね。スタッフの方の対応が少し硬い。内風呂は気持ちが良い。すまし汁が少しぬるい。こんなところでしょうか。

宿の方の対応が少し硬いと書きましたが、皆さん立ち止まって笑顔で挨拶してくれますし、問題があるとは感じませんでした。一生懸命さからくる硬さのような気がします。うちの相方も中居さんと辻馬車の馬の名前がユキちゃんであるとか、金鱗湖の靄の話とかで盛り上がっていましたし、楽しく接客してもらったと思います。

初めてのお客さんだし、そこそこ硬さがあるのは仕方ないと思うんですよね。これが無かったのはやはり熱海小嵐亭のしずかさん。もうね、プロ。

相方がファンになったくらいで、なんなら握手をしてもらいたいくらいの勢いでしたね。そんな方もいました。


でもどうしても日本旅館の場合はそこに至るには何かしらの修行を経ないと難しいと思います。

またこれがホテルマンだと事情は違うと思うんですけどね。

ホテルというのはこちらが要求したことには完璧に応えるけど、なにも求めなければ何もしない。日本旅館はこちらが言う前に揃える、という印象ですけど。

ホテルはマニュアルに沿って個々人の要求を過不足なく、そのマニュアル感を出さずに満たしていく、旅館は客の動きに沿った環境をコントロールするというところが、もてなし方の違いかもしれないなぁと思う。

だからホテルの方がマニュアル化しやすい分プロ化もしやすい感じがする。

泊まってみれば結局、例えば、浴衣は目で測ってもらったようで大と特大を用意していただきましたが、できれば同じサイズを2枚置いてほしいなぁとか、灰皿が溜まれば取り換えてほしいとか、部屋で清算する宿もあるので何処でするか最初に教えてほしいとか、まあどうでもいいワガママはありますが、やはり全ては茅葺(かやぶき)の門から玄関までの気持ちの良い最初の印象、これが滞在時間全般を支配したように思います。

帰り際に友人に渡すためパンフレットとマッチをお願いしたのですが、頂いたその足で門まで見送っていただきました。

宿はそんな感じでしたけど、湯布院の町自体もユキちゃんの引っ張る辻馬車に乗って回ってきました。

知らない方、写ってますけどごめんなさい。




湯布院ってなにがあるの?と聞かれると温泉?由布岳?、大自然の中というわけでもないので答えにくいんですが、テーマパークもなく、歓楽街もなく、大規模旅館もないけれど、ただ道端にはコスモスの花が咲いているという、関東なら中央線のどっかの駅で降りたようなどこにでもある、まさしく「田舎」だったですね。
















湯の坪通という賑やかな通りはありますが、どこの町でもメインストリートくらいはあり、無い方がむしろ不自然かもしれないです。そのかわりこの町は交差点でも信号がありません。

いろいろ問題を解決しながらこの田舎を守ってきたのでしょうけれど帰る時に乗った辻馬車の御者さんが、案内の話の中で「何とかやっていければいい(生活)」と言っていたことが印象に残りました。

ただ「田舎を守る」という戦略的な考えだけで湯布院の町づくりを行うのは、人の居ることですし、やはりそうは言っても難しかったのではないだろうかと思っていたのですが、なるほど、と腑に落ちました。

例えば一反一億円で土地を売ればその時は儲かるけれど、一億とはいえお金ですからいずれ無くなってしまうものです。そして田舎は戻ってこないわけです。

もちろん湯布院にもお金持ちは沢山いるはずですが、そういった経済力にかかわらずそれぞれの町の人が田舎を守りつつ「何とかやっていければいい」と暮らしていくことで、長い目でみれば一億円では足りないほど遠い先まで生活を続けていけるということになるのかもしれません。

そんなことを考えながら帰路に着くバスに乗り大分空港へ向かった、秋の夕暮れ。




草津 ヤングイン高松&喜びの宿高松 に泊まってみた

2016-10-10 15:13:50 | 源泉掛け流しの温泉

草津は本当に久しぶりです。



15~6年まえだったか、友人とこの「高松(旅館)」にも泊まったことがあります。



たしかその時はこの宿にもう来ることはないな、と思っていました。なぜかというと、案内されたのが確か色も褪せた6畳くらいの和室で、エアコンもなく、食事も寂しかったのを不満に感じたからだと思います。内湯は大きかったのですが、無理やりはめ込んだような露天風呂も落ち着かなかった。

その後、自分も年を経てですね、そういう昭和を残す旅館も良いかもしれないと思うようになり、郷愁とでもいうんでしょうかね、むしろそういう宿に泊まりたくなって今回予約しました。

そもそも草津は夏でもエアコンはそれほど暑くはならないのでエアコンがついてないのが普通だったようです。

都心部の夏は暑いというより、熱いと言った方がぴったりするくらいですが、9月に入ってしまったけれどやはり自然の暑さを草津の宿で、と今回は思っていました。

しかし、昔のままであるわけもないですよね。今回「高松(旅館)」はさすがに冷房完備(ヤングインは冷房なし)で、部屋もきれいになっていて、露天風呂もすっかり良くなっていました。

今回は一人部屋(四畳半の眺望なし条件)で狭いことは狭いですけどね。



ま、雨ばかりで暑くはならなかったので部屋の冷房はいずれにしろ不要でした。


ただそう言った変化もあるのですが、それ以上に他の旅館との比較ではなくこの宿単体で見て言えば、星5つ付けたいほど満足しました。


一体なにが良かったんだろうか?と考えてみました。

一言で云えば、きわめて庶民的で、まじめに客を受け入れているという印象でしょうか。

もちろん古くて100室を超える大型旅館で、トイレにしても男性用はロビーではなく2階へ上がらなければならないなど施設的な問題はあるでしょうしまた手違いや不手際もあるでしょう。

ただそういう不備を予算の許す限り手の届く範囲で少しづつ良くしていこうというような意志が感じられるのです。

エレベーターの傍に消火器がおいてあるのですが、これを和紙に毛筆で消火器と書いてくるみ置いてあります。高級旅館ではないので、バランス的にどうかなとは思いますが、なにかしら自分たちの営む宿に対する温かい気持ちが伝わってきます。この宿のように低廉な価格で客を受け入れる大型旅館ではなかなかこういうところに手をかけないのではないでしょうか。

夕食にしても限られた予算で組み立てるのは難しいと思いますけれど、テーブルにセットされたものは懐石風にして品数も多く、ご飯やみそ汁などについては自分でよそいに行くようなハーフバイキング的なスタイルで、その先にすこし華やかに見えるように鯉の洗いを置いてみたりする。味はともかく、というか、値段以上のものは絶対にサービスされないという当たり前のことから考えればかなり頑張っているのではないかと思います。



おそらく料理担当の方だと思いますが、食堂へ出てきてお客さんの反応もみているようでした。

残念ながらネットでの料理の評価をみると低めですが、頑張ってもらいたいと思います。


たしかに料理については大事だとは思いますが、そもそも宿泊先を草津に選んで料理を最優先するようなお客さんはあまりいないのではないんじゃないかな。

草津はまず「温泉」ですよね。自分は、レベルの高い料理を出されても困る、と思う。

温泉を第一に考えたときに、できるだけ「温泉」を楽しませるようにして、その邪魔をしない宿。その点がこの宿がアドバンテージでもあるのではないかと思います。

なので、設備が古かったり、ラッカーが剥がれているようなところが少しあっても全く気になりませんでした。

ただ、気にする方はすると思いますが、部屋がきれいで料理が美味しくて、って、じゃあどこにします?

奈良屋?草津ホテル?ての字や?大坂屋?・・・せっかく湯畑を中心に草津が広がっているのに、なんかその宿に隔離される気分になりませんか?好みでしょうけど。

高松(旅館)は外(湯畑や共同浴場など)との敷居が心理的にも低く宿の出入りがしやすかったです。


で、ここの温泉ですが、湯畑からの引湯で、源泉かけ流し、塩素消毒なしなので安心して入れます。

当然清掃が長くなるのは当たりまえのことですが、清掃終了後に一番風呂にはいるのはやはり気持ちがいいですね。露天については五右衛門風呂、小さくした岩風呂、木枠の風呂があるのですが、木枠の大きめの浴槽は温度をすこし下げて温度も変えているようです。浴槽のバランスも昔にくらべるとかなり良くなっています。

そして自分的には最も評価の高いのが、この宿の位置。

湯畑から300mほどですが、比較的静かで周囲にも共同浴場が見つけただけでも5つあります。近い。

なおかつ入浴施設の「大滝の湯」もすぐそば。



もちろん、西の河原温泉、御座の湯も徒歩圏内。

食堂も292号沿いの「みやたや食堂(定食)」やちょっと登ったところにある「どんぐり(洋食)」が美味しかった。



「草津熱帯園」も大滝の湯の先にあって近いので帰り際に寄ってきたので、自分的には絶好のロケーションでした。






そしてこの高松本館から100mほど先に「ヤングイン高松」というのがあるのですが、先にこちらに2泊しました。



当然本館の温泉にも無料で入れますし、ロケーションも絶好。

ただ、覚悟のいる玄関ではあります。





写真で見た限りでは、料金も料金なので部屋がベット以外にスペースは無さそうな写真だったし心の準備は出来ていたのですが、実際はベッド手前に畳2畳ほどはスペースがあり、ちょっとしたワンルームマンションぽかったです。

部屋に入った瞬間、おおーっと気分高揚。アジアの宿に飛び込みで入った旅行感がありました。しかも日本語通じるし!



まあ当たり前なんですど。

近くに煮川の湯の共同浴場があり、ここがお気に入り。熱いですよ。



同じ煮川の湯を引湯している大滝の湯の合わせ湯のうち、一番熱いのが47度で、それよりも熱い感じがしますので、おそらく48度くらい。

お湯の中で「1人そろって3分」つまり180数を数えたんですが、それ以上は火傷するかも、と思いました。

時間湯にもトライしようと思っていたのですが、時間湯は50度から湯もみで少し下げてもたぶん49度ちょっと。

心が折れ、時間湯はパス。

でもいつかはクラウ・・じゃなくて、いつかは時間湯したい。

宿のタイプがタイプだけに自宅から外にでるような気分になっていたのですが、できれば自炊できるように電子レンジがほしいなぁ。

車で来て持ち込んだらどうだろうか、とか思いました。

この宿もプライベート感たっぷりで満足でした。




白骨温泉 齋藤旅館に泊まってみた

2016-09-25 13:42:12 | 源泉掛け流しの温泉


2016年8月。

数年前に白骨温泉の「白舟グランドホテル」に泊まった時は、楽しみにしていた共同浴場が閉鎖されていて入浴できず心残りでした。

今回こそと期待をしていたのですが、「がびょーん」という死語を復活させたくなるほどがっかりしました。。

平成29年までの2年間は改修で閉鎖だそうです。。




今年の夏は久しぶりに高原で、ということもあったので、気を取り直して周辺観光しました。

乗鞍という場所柄当然のようにいくつか散策エリアがあるのですが、向かったのは三本滝こーす。

所要時間1時間15分の短いコースなのでゆっくり歩いてきました。

ある程度進んだところにちょっとした滝があるのですが、まあ「滝は滝だけどちょっとショボ」と思ったらその先に吊り橋があって、さらに上ると「あ、ごめんなさい」とう感じの3本の滝が落ちていました。







巨大ではありませんが、品のある滝でこんなに近くまで寄れました。

翌日はバス(マイカー乗入禁止エリア)で乗鞍岳畳平へ。









うまく言えないけど、ここの空気、好きです。

宿自体は奥の自分の泊まった部屋までエレベーターを2台乗り継ぎます。客の要望もあるようで新たな通路を造っている最中で、骨組みが出来ていました。

泉質は含硫黄(カルシウム・マグネシウム・ナトリウム)炭酸水素塩の源泉かけ流し、加温はしているようですが自家源泉の混合泉だそうです。








2泊でしたが、数か月まえに相方が足の親指をぶつけて黒くなったままだったところがポロリと剥がれたようで、温泉効果だと喜んでいました。よくわからないので「さあ」とつれない返事をしておきましたが確かにお湯はいいと思います。

露天風呂もふくめ気持ちのより温泉でした。

食事はかなり残念。いっそのことレトルトのビュッフェにしたほうがよいと思うんですけど。

ウナギの柳川が沸騰しないので、風が当たらないよう動かしてみたのですが固形燃料2個使ってもダメでした。相方のは沸騰しましたが残したので、待っているうちに食べる気なくなりました。



どっかで見たことあるかもしれないけど、ネタとシャリの間にシソ入れます? 最初に始めたのだれよ。



でも従業員の方たちは一生懸命です。また。車で宿への戻るときに、仕事の終わった方たちが何人も宿から出てこられましたが、車に向かって挨拶をしていただきました。

いままで考えていなかったのですが、白骨温泉は湯治場としても一考の対象になると思いました。

しかし今でも白骨温泉に行くというと「温泉偽装のところ?」と言われるので、一度崩れたイメージを払拭するのは大変なことかもしれません。

当時マスコミは大騒ぎしてましたが、でも実際のところは地下水や川の水を温泉と偽ったような偽装ではないんですよね。たしか新たに掘削したか、配管を変えたかしらた温泉が透明になってしまった。宿としてはそのまま営業していたようですが、客が「なんで白くないの?」といちいち聞くので、面倒くさくなって白くしたっということだったと思います。白骨の「白」のイメージがあるのでしょうね。
当時のニュースをいまでも覚えていますが、宿のひとも全然悪びれてなく「あーダメなの?はいはいすみませんでした」という反応でした。

温泉側の気持ちもわからないではないですが、ただ白骨が寄って立つところのお湯を変えてしまうのは確かに良くないことですし、その温泉に対する愛着よりも商売を優先させてしまったことに気が付かなかったのでしょうね。

ただこれをきっかけに全国レベルで、温泉の循環・加水・加温・塩素消毒などの最低限の表示をするところが増えたのは喜ばしいことです。
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上林温泉 仙壽閣に泊まってみた

2016-09-24 23:52:42 | 源泉掛け流しの温泉

2015年の年末に行きました。

湯田中駅から広がる温泉場は比較的狭い範囲に湯田中温泉、渋、上林の有名どころをはじめとして新湯田中温泉、星川温泉、穂波温泉、安代温泉などたくさんの温泉名の付いた地区があり、これを湯田中・渋温泉郷と呼んでいるようです。それだけこの場所は湯量豊富ということだと思いますが、今回は上林温泉のホテル仙壽閣に2泊しました。

お猿さんが雪の中で温泉に浸かっている絵をたまに見たことがありますが、その地獄谷野猿公苑にとても近い宿でした。


和洋折衷のクラッシックタイプの宿なので館内の雰囲気もレトロで、室内プールもあり食堂でいただいく料理もおいしく、年末という時期にはぴったりの宿でした。










元旦はおせち料理をいただきましたが、とても美味しかった。



そしてここの内風呂は、温泉が男女を分ける仕切りの壁全面を伝って流れ落ち湯船を満たす造りになっていて、なんとも贅沢な気分に浸れました。

露天も雰囲気がありますが、やはり内風呂がいい。写真を撮れなかったのがすこし残念です。

例年は雪がかなり積もるらしいのですが、この年はほとんど無く、野猿公苑にも行きましたがお猿さんが寄り添って温泉に入っている情緒のある姿は見ることができませんでした。驚いたのは白人系の外国人が列を作ってもの沢山いたことでした。なんで?って言うくらいですが、おそらくネットでの情報のせいでしょうね。



この湯田中・渋温泉郷には共同浴場が九つあるそうで、今回は一つも入りませんでしたが次回はトライしたいです。





台湾 日月潭 ザ ラルー(The Lalu)/涵碧楼大飯店 に泊まってみた

2016-08-14 20:24:05 | 旅行

台湾 日月潭 ザ ラルー(The Lalu)/涵碧楼大飯店

2015.9.18~22ですね。

親戚と台湾に行くことになって、The Lalu に宿泊するとのことでしたので、予約しようとネットでさがしたのだけれど、扱っているサイトがない。

???


ホテルのサイトからの予約もすべて満室表示でした。


今探してみたらBooking.comとHISでありましたけど。


???なんでかな?


結局、親戚にお願いして予約してもらいましたが、直接ホテルに電話してくれたそうでレイクサイドビューを取ってくれました。


でも料金がだいぶ高いですね。やっぱ他の宿を探そーかな・・なんて呟いたら「うちが誘ったんだから出してあげるよ」と太っ腹なお言葉。


いやー持つべきものは親戚です、って兄弟なんですけどね。


見てないとは思いますがこの場でこっそりとお礼申し上げます。



台湾に到着後まずは 台北の圓山大飯店(グランドホテル)に一泊。

大きなホテルです。





士林夜市とかタクシー行きましたけど、ま、特にこれといったことは。


ところで台湾はタバコが厳しいので愛煙家は注意が必要です。

ベランダでの喫煙もNGの模様。

ここは最上階に喫煙ルームがありました。


その後日月潭にワンボックスカーで。

途中サービスエリアに寄りましたが、なんか普通のショッピングセンターのようですが、そほはかとなく外国感があってよかった。

そこで気が付いたのですが、台湾の人って、室内以外はタバコガンガン吸ってるんですね。

ポイ捨てし放題って感じ。

なんかよくわかんない。


で、ザ ラルー(The Lalu)。




全室スイート。

全館禁煙です。

まあ部屋が広いこと。さすがに快適でした。








ちょっと驚いたのは部屋の掃除にホテルの人が5人くらい入って来て、リーダーの指示のもと手際よくあっという間に片づけていきました。

それと日本語24時間対応だそうです、フロントだけでしょうけど。

ローケーション的には日本でいえば箱根の山のホテル的で、ホテルの方たちの服装が星野グループ的な感じがしました。

ホスピタリティーとか、おもてなしとか、いまいち意味がよく掴めないのですが、接客という意味で使えば「適度」とういう感じがしました。

ただ、お茶をいただける場所があってそこに行ってこのホテルのクーポンを見せたのですが、関係ない別の場所を指示されました。

あとから聞いたらやはりそこだったのですが、なにと勘違いしたんだろう?クーポン見せたのに・・。

どこのホテルでもそうでしょうけど、なにか変だなと思ったらフロントに確認に行ったほうが良いですね。



ここはアマングループのホテルなので、交通の便は良くないんですが、その分独特な雰囲気があります。

ちなみにこのアマンはもともとインドネシアの実業家が始めたのですが、ホテルをあまりに辺鄙なところに建て高額な料金設定をするので、当初銀行がお金を貸さなかったらしいです。

でもなんとかお金を工面して経営を始めたら大成功。たしか、最初はタイじゃなかったかな。

これマメ知識(確認要)。


プールも湖に向いているお洒落な作り。





この池の建物はさっき書いたお茶を飲むところ。木村拓哉がCMで使っていたような。



ホテルの下にある蒋介石が使っていたという船着き場。



このホテルの歴史的なことはホテルの脇に建っている記念館に入るとよく解説されていますので関心があれば寄るといいと思います。



船を借り切って湖一周。朝早くが良いです。8時過ぎると他の船もたくさん出てきます。





食事はバイキングっていうの?、ビュッフェっていうの?、勝手に取ってくるやつ。

結構おいしそうなものもありました。

はちみつがハチの巣ごと置いてあったから、少し切ってコーヒーの砂糖代わりにして入れてみたけど、変?

まあ高級感漂うというよりは隠れ家的なホテルでした。


そのあとまた台北に戻ってシェラトンに一泊でした。





箱根湯本 ホテルはつはな に泊まってみた

2016-08-14 20:15:24 | 温泉

前回に引き続き2015年8月、箱根湯本 ホテルはつはな。

この宿を選んだ理由は、とある旅行好きの女性に「はつはな、行ったことないの?意外だわ」と言われたことがきっかけでした。

その人は「はつはな」がいい宿だからと勧めたわけではなくて、あなた旅行に良く行く割にしらないの?という話し方でした。

その証拠に、どんな宿なの?と聞いたところ「全然覚えてない」だって。

あのね~・・まあいいけど。

でも彼女は旦那さんから、泊まった宿をあまり覚えていないので「連れて行き甲斐のない女」と言われているそうです。

しょうがないなぁと言ったらウンと頷いてましたけど。

そんなきっかけで、じゃあ泊まってみようかなと思った次第。


ここは小田急で、山のホテルと同じ系列。



和洋折衷の宿。

広いきれいなロビーで着物の品の良い年配の女性が迎えてくれたりして、高級感はありました。



部屋もそうですが、ホテル的なさっぱりした部分もあり、全体的にはやはり女性のほうを向いている宿だと思いました。



自分には印象として「きれいな感じ」しか残りませんでした。







飛騨古川 八ッ三旅館に泊まってみた

2016-08-14 18:51:40 | 温泉

まずい。

忘備録・・備忘録・・すっかり間が空いて、どこに行ったか忘れかけてる。

端折ってでも印象くらいは書いておかないと、と。

ちなみにその時の好き嫌いや気分も残して書いているので気に障った人がいたらごめんね。



昨年の夏、2015年8月、飛騨古川の八ッ三旅館に2泊。


門構えが、好きです。



まずこの洋間に案内されウエルカムドリンクをいただきました。



そのあとフロントを回り込んだ先に小さなエレベーターがあり、その2~3人乗りくらいの狭さにおどろいたのですが、それがまたこの建物の歴史を感じさせてくれるようでした。

建てたころはエレベーターなど無かったんですね。

窓からの景色。



館内は思った通りというか、門構えそのままの落ち着いてしっかりした宿でした。

売店を見ていたら気さくな女将さんに声をかけていただき、ちょっと雑談をさせていただきました。




夕食は食事処で一泊目は個室。二泊目は部屋をいくつかに区切った小部屋。

この宿の食事は印象深かったです。






落ち着いた個室で、決して高級食材ではないけれど地場の食材が上手に料理されたものを、きれいな食器にバランスよく乗せて出てくる。
なるほど、食事処というのは単に食事をする「場所」というもの以上にすることができるんだ、と思いました。
雰囲気のよい食事処というだけではなくて、その場所も食事の一部というか、食器に等しいのかもしれないと思った。


あまり写真は撮りませんでしたが、宿泊した部屋も、中が簾で仕切ったようになっていて、落ち着きました。
ただ全体的には日本人の身長が今のように高くなる前の建物ですので、若干小ぶりな気がします。

お風呂はまあまあですが、なんか湯船につかりながらお酒が飲めるみたい。

周辺の散策もしました。




中一日は車で五箇山まで行きました。



白川郷みたいに大型バスが沢山来ていないので、ゆっくり観光できました。
















海石榴に泊まってみた

2015-03-15 13:34:42 | 温泉

2014年の晩秋、というか11月の末。

奥湯河原へはターンパイクを上って湯河原パークウェイを下る道をよく使います。

その日はターンパイクの入り口あたりから路面が湿っていて、先のほうでは左にテールランプを光らせて霧の中を消えていく赤い車が見えた。

後続車はいなかったので、ホッとしつつのんびりまだらな紅葉を横目に見ながら登っていき、湯河原パークウェイを折り返して霧が晴れたところが今回のGOAL。

でも、宿に着いたころからポツリポツリと、広縁から眺める池に雨が落ちてきましたね。

一度は行ってみたいなと思っていながら、やっぱ敷居が高い感があったりしたのですが、奮発してみました。

大好きな山翠楼の姉妹館なんでけっこうワクワク。

宿の写真を見るとその日と同じように門の奥あたりが雨に濡れているように見えるんですけど、それが落ち着いた雰囲気を出していて、似合います。

もしかしたら奥湯河原自体がこういう薄っすらした雨が似合うのかもしれないなぁと思いました。


車を玄関に寄せたらすぐに若い方が出てきて迎えてくれました。

入って来たのがなんで分かったんだろうと一瞬思いましたが、その理由を考えると簡単な詰まらない答えが浮かびそうなので、その考えを振り払って、案内されたロビーまで。

周りをみると若い従業員の方が結構多くて、ちと意外でしたね。シンプルなロビーでホッと一息。

通された部屋は、池に面していて、うん、と思った。





二間なので、奥行も広がりゆったり感がでるので良かったです。

広縁が池に面していて、コイや背景の紅葉も気に入りました。

おちつくぅ~。

仲居さんが、いつもありがとうございます、って挨拶をしてくれたんだけど、え??初めてなんですって答えたら、山翠楼のほうに何回か泊まってたのがわかっていたようで、そのことみたい。

自分が外しているときにコイの餌を持ってきてくれて、ヨメがその餌の隣にお茶を置いたものだから、うっかり口に運びそうになった。苦情を言ったら、そうそう、仲居さんが間違えて召し上がらないようにと言ってたとトボケた返事をされました。



アナタがお茶を隣に置かなければ・・と言っても聞いてないようなので、コイに向かって餌を投げながら「ねぇ・・」って。

したら、前のコイの頭に跳ね返って、後ろのチビコイがパクッって。



アメニティーなどもしっかりセットされていて、気に入らなければ希望のものに変えてもらえるみたいです。





旅館に泊まってみて、ああ、この宿は夕刊をもってきてくれるのかとか、ここは浴衣を二枚つかえるのかとか、そういうことがいろいろありましたけど、海石榴はそのようなサービスをたいてい揃えているようです。


で、料理なんですけど自分は山翠楼以上のものは望んではいないのですが、海石榴はさらに素晴らしいと思いました。

お箸は利休の濡れ箸です。

順不同。












いままで、京都は別にして、山翠楼と熱海の迎賓館小嵐亭が自分の中でのツートップたっだのですが、突き抜けてしまった。

ただネットの口コミなどをみると中には、昔と比べてがっかり、とか、普通、とかいうコメを見かけますけど、そういう方はどういうところが良いと思っているのか興味があります。自分は、食通なんかではないけれどそれでも、ここがそれほどでもないというなら現在寄れるところでそれ以上の場所も書いてもらいところですね。だけど、まず書いてないんですよね。

とにかく落ち着いて過ごせる宿だったんですけど、お風呂やロビーなどの設備面は山翠楼に比べて小ぶりですから仕方ないですね。

ぢつは、お風呂は期待してなかったんですが、まあ想像どおりですが、驚いたのは「お湯がすごくいい」ってことです。山翠楼と同じ源泉なのかと思ったけど、違うような気がする。結構体にきます。露天の塩素臭が強いのが残念ですが、それでも塩素に勝ってますね。海石榴で湯治なんてありえないけど、病気があれば治りそうな気がする。



で、お風呂上りにロービーで冷たいものをいただいてたら、あーーーーーーーーーー!!!、以前山翠楼のロビーいて、しばらく見なかった笑顔のおねいさん、かな、かな、かな??たぶん、そう。姉妹館だから当たり前かもですが、何故かびっくり&ヤッター感。

一度行ければいいや、と思っていた海石榴ですが、また行きたくなっちゃったなぁ、お金ためて。



テレビで梅沢富美男さんが「海石榴は料理がうんめーんだよ!」って言ってましたけど、彼に一票。