選挙の効果

総選挙の意味

壁  バリケイト伊東

2019-02-17 09:46:47 | 政治
  トランプがメキシコとの国境の壁を国家非常事態宣言を出しても、作ると公言して大問題になってる。トランプが大統領になる前から壁を作ると、公約宣言して選挙選を戦った。壁を作る事によって不法移民の流入を阻止するためだ。そして、大統領になった。民主党を初め、壁の建設には、アメリカ国民は反対の意見が多い。壁問題がアメリカ国民の間に壁を作ってしまってる。壁を作ると言っても巨額なお金がいるのだ。全長3000kmもある長い壁なのだ。今も国境沿いには簡単に乗り越える事ができる粗末なフエンスはある。だからこそ、トランプとしては、しっかりとした壁を作りたいのだ。アメリカ版万里の長城だ。中国の歴代皇帝が、遊牧民の侵略を阻止するために作り上げてきた壁だ。今では、観光資源として、中国に貢献している。トランプにとっては、国境を越えてアメリカに侵入してくるヒスパニックは、犯罪集団にしか思えないようだ。今、すでに多くの合法、非合法のヒスパニックがアメリカにいるのだ。アメリカ政府は非合法のヒスパニックを捕らえて、帰国させてる。移民国家、アメリカが特定の民族を狙い撃ちをして、追放処分、入国阻止をするのは、アメリカ的ではない。ヒットラーのユダヤ人弾圧を思い出させる。アメリカにファシズム的な大統領が誕生した事が驚きなのだ。アメリカも病んでる。アメリカファーストを掲げて大統領になったトランプに、アメリカ国民は歴史的英雄を見たのだろうか。ローマ時代のシーザーであり、ナポレオンであり、悪の英雄、ヒットラーであり、ケネディを思い浮かべたのかもしれない。いい意味でも悪い意味でも、独裁者は、大衆の潜在的な英雄願望が生み出すのだ。トランプの誕生は、今のアメリカ国民の閉塞感や、いら立ちが大きく作用したのだ。トランプのやり方に多くの国民は異議、不満を訴えるが、それでも、トランプを支持するアメリカ国民も多くいるのだ。移民国家のアメリカは、他民族、多人種、多宗教の人々で構成されてる。そこに特定の民族を排除するような政治家が現れたのは、アメリカ的なのだ。多様性だからこそ純血を求めるのだ。アメリカの多様性、多様な価値観はアメリカを動かす強いエンジンになってるが、逆に不純な存在を許さない力が働くのだ。アメリカの純血さとは、経済的豊かな白人や、逆に貧困層の白人、宗教団体などだ。トランプはそのような人々の潜在的の心をうまくつかんでる。大統領はアメリカをまとめなければならないのに、トランプはアメリカを分断させてしまってる。分断や、排除、ヘイト犯罪が横行するようなアメリカは、増々混迷をきたしてる。壁がアメリカを修復できないぐらいの大きな亀裂を作り、その亀裂を修復させるために、第二、第三のトランプを生み出す危険性すらあるのだ。ヒットラーの誕生過程を見ればわかるだろう。アメリカの壁問題は、アメリカだけでなく、世界的問題でもあるのだ。世界中に壁を張り巡らすような政治は、人類を不幸にするだけだ。壁を作らない政治こそ、人類共通の願いだ。アメリカの壁問題は、日本にも影響する。アメリカが咳をすれば、日本は風邪をひくという例えがある。世界はアメリカを中心に動いてる感があるのだ。アメリカの政治動向には、目を離せない。