
片田珠美さんの、精神医学分析の本を読んでいると、
江戸時代には士農工商という身分制度が厳然と存在していた
という表現に二度ほど出会った。
そうなのかな。
そんなに「厳然と」した身分制度だったのかな。
私はそうは思わない。
金で武士の地位は変えた。
例えば、勝海舟の曾祖父さん(米山検校)なんか、盲人の按摩士だったけど、金貸になって、それで武士の地位(旗本株)を買った。
この米山検校のことを知っていれば、
江戸時代には士農工商という身分制度が厳然と存在していた
なんて書けないんじゃないのかな。
表現一つで、信頼性を損なうことがある。
私も心せねば。