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川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

宗教の役割の変遷

2024年11月06日 | 宗教
宗教には、有史以来、2つの役割があった:

A 献身・犠牲・規律
B 慈悲・情愛・赦し

時代が下るにつれ、おそらく経済レベルの上昇に伴い、Aの【献身・犠牲・規律】の割合が減ってきた。Bの【慈悲・情愛・赦し】の割合が増えてきた。

決定的なイベントが、フランス革命。18世紀後半。自由・平等・博愛。献身や犠牲なんて古いぜ。個人が頑張れば帝国も転覆できるんだ。やればできるんだ。

その流れを更に加速したのが、20世紀に広まった民主主義。人権。

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もともと、宗教って民主主義的。ブッダも孔子もイエスも、すべての人は平等だよ的に言っている。2500年前の、おっそろしく封建的な時代においては、イエスらの考えはメチャエキセントリックだった。

だからイエスは磔刑に遭った。ブッダも孔子も、生前には何も成し遂げることはできていない。

宗教のB面の慈悲・情愛とかって、近代の自由・平等・博愛とほとんど同じ。だから「宗教から赦しを除いたら民主主義になる」とさえ言える。


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崇高さへの憧れ

2024年11月06日 | 政治
執行草舟の思想を一言でいうと、崇高さへの憧れ、かな。

崇高への祈り、でもいい。
崇高への思慕、か。
崇高への挑戦、とも言える。

気高く、美しく、荘厳で、神々しく、深遠で、遥か遠くにあり、届かない。永遠に届かない。憧れ。畏れ。

崇高、って、普段使わない言葉。英語ではsublime. 

普段使わないってことは、我々が日々全く意識していないってこと。それくらい、我々は執行草舟から離れているし、執行草舟は我々から離れている。

崇高へ憧れ、崇高を希求し、崇高を夢見て、崇高の前に死ぬ。犬死にする。

それが人生だ、と執行草舟はくり返し言う。

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崇高、といえば思い出すのは、保守の始祖・エドモンド・バークの『崇高と美の起源』。「崇高」sublimeと「美」beautifulを分けた。崇高には恐怖・畏れが含まれる。

この『崇高と美の起源』には、バークの信仰が大きく影響している。 こちら

その信仰心から、崇高を希求したバークが、「保守」概念を創り出した。つまり、「保守」って、文字からは、だっさくてもっさいけれど、ほんとうは崇高なんですよね。

『崇高と美の起源』でそこまで保守との関係は言ってなかったはずですが、今度再読してみる。

 
死んだ人、今生きている人、未来に生まれる人。これら3者を同等に扱うのが保守の真髄だと私は思っている。長期的な視野で考える。

一方、リベラルは、歴史を深く学ぶことがなく、今の時代の、今の知恵を前提にモノを進める。視野が短期的。

いやいや、「今の時代の、今の知恵」なんて、たかが知れているだろう、それを重視して何度歴史が誤ったことか、って考えるのが、保守。

保守は、慎重。
リベラルは、(拙速で)傲慢。

リベラルから見ると、保守は、慎重どころか、頑迷固陋の旧世代の遺物と映っていよう。

しかし、「今の大事の、今の知恵」をそれほど重視しない保守は、本質的に、慎重である。慎重で何が悪い。保守諸氏は開き直るといい。

 
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爆笑問題 太田光さんは読書家

2024年11月06日 | 人物
爆笑問題・太田光さんは、岸田元総理に「自民党の家庭連合との断絶宣言は、信教の自由との関係で問題では?」と公共電波でツッコミを入れた。Twitterで最近良く流れていますね。

立派。

その立派さは、読書から。

彼は、若い頃、亀井勝一郎に感動している。こちら

 
 
亀井勝一郎ってシブいよね、、、

多くの、政府に忖度するチキンな評論家と違って、「自分の考えを持っている」。稀有。

その稀有さ、その勇気は、読書から。

読書が人を作る。読書でしか人は作れない。
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必死に生きた者は幸せに死ぬ

2024年11月06日 | 人生
執行草舟『根源へ』を読みながら、今浮かんできた言葉。

If we live happily, we will die miserably. 
If we live desparately, we will die happily. 

幸せに生きた者は惨めに死ぬ。
必死に生きた者は幸せに死ぬ。

執行草舟さんの考えを一言で表すとこうなります。
執行草舟さんの考え、っていうか、武士道とかキリスト教の考えでもあります。


 
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ダミアン神父(Father Damien)

2024年11月06日 | 人物
知らなかった。恥ずかしながら、ダミアン神父のことはほとんど知らなかった。

ベルギー人、19世紀中頃、ハワイに赴き、ハンセン病(癩病)患者が放置されている状態を知り、ハンセン病患者のために闘い、ハンセン病になり、5年後、ハワイで死去。49歳。


死の直前の、ハンセン病特有の皮膚のただれを示した写真が残っている。カトリックの聖人になった。

”We lepers”という言葉を遺している。「我々癩病患者は、」という意味。

カトリックイエズス会の教育目標である For others, with others を地で行った。
 
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黄熱病を駆逐せんと、ガーナに赴き、自らも黄熱病にかかって客死した野口英世とかぶる。野口英世も18歳からクリスチャンでした。こちら

以下の本で学びました。


 
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トランプ勝利

2024年11月06日 | 政治
トランプ勝利。予想通り。ショート動画でトランプ勝利を予測していました。

この結果から分かること/学ぶことは:

✓ 米国の「反知性主義」は根強い。
✓ 日米のメディアは左(リベラル)寄り
✓ 米国の女性差別も根強い
 (米国滞在が長い人によれば、黒人差別よりも女性差別の方が根強いらしい)

くらいでしょうか。女性とか右とかではなく、候補者の個性とか属性もあるのでしょうが。

2000年のゴアvsブッシュのブッシュ勝利で、椅子から転げ落ちるほど驚いた。それが反知性主義に由来することは後年知った。

2016年のトランプvsヒラリーも、大方の予想に反してトランプ。これも反知性主義。

この2つの「反知性主義の勝利」が印象に残っているので、今回もトランプだろうとは思っていました。

カマラ・ハリスさん(元検事)は同業界として応援はしていましたが、副大統領からスライドしたことで、
  1. 新規性がなく
  2. バイデン政権の批判を受けた
ことが敗因となりました。

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鑑真

2024年11月06日 | 人物
唐の高層。執行草舟によれば、ローマ教皇のような高い地位にいた。

周囲の反対を押し切って日本に仏教を伝えに。その情熱たるや。

55歳から67歳までの12年間、5回渡海に失敗し、失明し、6回目でようやく日本に。

76歳で唐招提寺で入寂。

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フランシスコ・ザビエルも似たような情熱を持っていた。でもザビエルは若かった。

鑑真は、いわば功成り名を遂げた一人者。守りに入ることは容易だった。当時の55歳というのは、今の70歳くらいのインパクトがある。

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皇族関連で話題になった、小室圭さんがパラリーガルを務めていた奥野総合法律事務所の奥野先生(18期)が、鑑真好きで、奥野事務所には鑑真の絵がたくさん並んでいる。

中高で学んだくらいの知識しか鑑真は知りませんでした。

でも、執行草舟が「鑑真推し」なので、改めて鑑真の、老成していても挑戦心を失わないその「若さ」に感服しています。

井上靖の『天平の甍(いらか)』が執行草舟をして感動せしめた。

 
私も読まねば。


 
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股関節ストレッチで呼吸が深くなる

2024年11月06日 | 食・健康・カラダ
今朝、股関節ストレッチをして出勤した。特に腸腰筋を伸ばした。

その後、なんだか、姿勢が良くなったのみならず、呼吸が深くなったのを感じた。

呼吸に影響? なぜだろうと思って調べると、「腸腰筋と横隔膜がつながっているから」だって。 こちら

そうか。

「股関節を伸ばし、腸腰筋を伸ばすと、横隔膜を通じて、呼吸が深くなる」のか。

呼吸が深くなれば、リラックス効果も高まる。精神的にもいいはず。

これからも股関節ストレッチに精を出します!

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自分の幸せなんか求めるな

2024年11月06日 | 人生
人間は、幸福になるために生まれたのではない。
人間は、他者の幸福を祈るために生まれたのだ。

アンドレ・ジイド

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到達不能の憧れに向かって生きる。斃れて後已む。前のめりで死ぬ。

自分の幸福なんか考えているチンケな野郎になるな。


 
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幸せとは?  生きることよりも大切なこと

2024年11月06日 | 人生
Navigare necesse est, vivere non est necesse
(航海することが必要なのだ。生きることが必要なのではない。)

ポルトガルのエンリケ航海王子


単に生きることよりも勝る価値がある。
現世で幸せになることよりも。

むしろ、「生きることよりも勝る価値があるモノを探し得た人」を幸せな人と言うのではなかろうか。


 
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芸術と神との関係

2024年11月06日 | 宗教
私が最近ハマっている執行草舟さんは、芸術の愛好家。文字通り万巻の書を読み、神学にも詳しい。

その執行草舟さんの、芸術論が、振るっている。すばらしい。
私が感動した部分3頁くらいを、全文テキストします。

■ 文明の奴隷となるな

現代に通じる芸術は、ルネサンスの精神によって初めて日の目を見るようになった。ルネサンスに なって芸術と信仰が分離することになったからです。

その理由として、人間が真の孤独を知ったことが挙げられます。オランダの人文主義者エラスムスは「自分は孤独でありたい」(Solus esse volui.)という自我に基づく孤独感をヨーロッパで初めて宣言しました。

現在の芸術はここから始まると言っても過言ではありません。西暦1500年を少し越えたくらいの時代です。

それ以前、孤独というものは自己の問題ではなかった。どちらかと言えば宗教的問題だった。ところが、エラスムスは一人の人間として「孤独でありたい」と言った。これは大変なことです。そして これがルネサンスの価値であり、現在の実存主義に通じるヒューマニズムの萌芽なのです。

どういうことかと言えば、中世を通じて営まれた
大伽藍建造とその中での祈りを通して、人間は神を感じ、それと自己が繋がることができるようになった。

大伽藍の奥行きと厚み、そして何よりも垂直の柱と塔が、人間に魂の尊厳性を実感せしめたのです。

我々の魂が神と直結できることが実感できるようになって、人間は孤独というものをよい意味で実感したのです。その最初の人間がエラスムスだった。

そして孤独に耐えることができるようになった人間が第三者的な見方で、初めてギリシャ・ ローマの偉大な文化にも気づき始めたのです。それがルネサンスを生んだ。

真の孤独に耐えることのできる人間でないと、ギリシャ・ローマの偉大性にも気づくことができなかったのです。むしろ、「神」を知らぬ文明として軽蔑していた。孤独が、歴史の核心へ目をいかせたのです。

つまり、孤独に耐えられる人間でなければ自己責任の判断はできないということです。それまではキリスト教だけにしか価値はなかった。

しかし、孤独に耐えながら自己判断のできる人間が 生まれ、初めて古代を含む種々の価値にも気づくようになったのです。この転換は大変なことです。

あらかじめ、ギリシャ・ローマの作品は芸術的価値があると教え込まれている我々が、この転換の意味に気づくのは難しい。逆に古代人が現代の芸術作品を見たら、「狂人」の作品と感じるかもしれません。 

神と分離することによって、人間は孤独を知り、現代に通じる苦悩が生まれた。それが現代の芸術を生むのです。

そして、近代を特徴づけることは、神との分離によって、神に対する認識はかえって深まっていったのです。

19世紀の末に、人類は神を「殺し」ますが、それまでは対立の懊悩が激しかった。それも、現代へ通じる芸術の特徴なのです。 

つまり神を殺したのは、20世紀に突入する頃で、現代に通じる芸術が確立した16~19世紀は、かえって神と自己が対峙していたのです。

ヨーロッパでは、大伽藍の出現によって、神を形とし て感ずることができるようになった。そして神と自己が直面した。神が形になった。それによって物を見る基準が与えられたのです。

その基準を、フランスの哲学者モーリス・メルロ=ポンティは「垂直の存在」(l'être vertical)と 呼びました。

だから、神を失ったのではなく、本当は自己との関係において強く実感しだしたのです。垂直を感ずれば、奥行きが見えるようになる。

まず神を垂直と感じられることによって、その奥行きも実感できるようになった。それが徐々に、我々の心を芸術の中に表現する力を与えるようにな ったのだと思います。

これが19世紀までの400年間の姿です。神を殺す前に、それより遡ること数百年は逆に激しく感じたということです。
大伽藍は、中世人に「垂直の存在」を感じる力をつけた

そして垂直が立てば、人間は見えないものが見えるようになる。混沌とした「生の存在」(l'être brut)の中に奥行きと厚みを見ることができるようになる。

そして、見えないものを見る力が芽生えてくる。強力な自己の確立です。そこに至って、先ほどのクレーの言葉の意味が生活の中に生きてくる。

つまり、深淵な感覚を芸術として認識し表現することができるようになったのです。神の存在を形として感ずること によって、芸術が大きな意味を持ってきたということです。

大伽藍や中世的な信仰の形態が、神を形として感じさせ、それによって人類は新しい精神的な芸術 を生み出すことができるようになりました。だから、
現代の芸術は神を内包しているのです。

その結果として、文明という人工の世界に生きる我々にとって芸術は不可欠なものになったのです。神か芸術か、両方でもよいし片方でもよい。

だから、芸術がなくなれば、すでに神を失っている我々現代人は生命と文明との均衡を失い、文明と共に滅んでしまうのです。 

法律と科学、つまり文明万能の時代である現在、その兆候はいたるところで感じられます。

一方、イスラム圏ではまだ神が健在です。ですから、イスラム圏では芸術はそれほど必要とされていません。

キリスト教圏では20世紀に至って神を殺してしまったため、生命を燃焼させる対象は芸術しか残っていません。

したがって現代では
芸術がわからなければ、文明の奴隷になるだけです。現代では、芸術に関心を持たない人々は、文明の奴隷なのです。我々人間は、いつの世も、自己の生命が持つ「暗さ」そして 「悲しさ」というものを実感し、その認識によってそれを乗り越えていかなければならないのです。 

それを司ってきたのは神と芸術しかありません。

~~~引用終わり~~~ 

大伽藍の巨柱の垂直的な屹立が、人間と神との関係における「垂直性」とつながっている。

この「人間と神との垂直的な関係」を執行草舟は「縦」と呼ぶ。 「横」は俗世間とのつながり。

 ※ 執行草舟の縦と横(過去拙稿

大伽藍の巨柱から神との垂直的関係につなげるのは、とてもいい見解でした! 実際、大聖堂の巨柱や高い天井などの「垂直」から、我々は神々しさ、神聖さ、崇高さを体感しますよね!

執行草舟『根源へ』 226-229頁

 
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6月の私のフランス宗教会議での英語スピーチ

2024年11月06日 | 法律・海外法務
6月に、フランスのボルドーの国際宗教会議(CESNUR)で、家庭連合の解散命令とか拉致監禁について英語でスピーチしてきました。

Tatsuki Nakayama - Spotlight on the Unification Church and Japan’s Religious Liberty Crisis - sub JP
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6月のフランスでの国際宗教会議でのスピーチ

2024年11月06日 | 法律・海外法務
私が6月にフランスで行った国際会議でのスピーチを、UPF魚谷さんが文字起こししていただきました。

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山口の菜香亭の書

2024年11月06日 | 書道
山口の菜香亭には、歴代宰相の書がずらり。

冒頭は宰相ではないですが、西郷隆盛の甥(従道の息子)の書。西郷の書とそっくりで、一番力があった。

以下は、岸信介。UPF事務総長の魚谷さんと。


以下は、「セスナ拉致監禁」被害者の吉村正さん。京都から札幌にセスナで拉致されました。



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細谷のりお議員が献金裁判を解説

2024年11月06日 | 法律・海外法務
取手市の細谷のりお議員が、家庭連合の献金裁判を解説しています。




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