彦根城の本丸から北を見下ろすと、森に囲まれた美しい庭園が目に入ってきます。
殿様の下屋敷に付属する庭園・玄宮園(げんきゅうえん)です。
玄宮園の名は、支那(中国)の宮廷に付属した庭園を「玄宮」といったことに因んで命名されたと伝えられています。
広大な池を中心に島や入り江を配置し、九つの橋で散策路を結んだ回遊式庭園です。
池に臨む茶室・鳳翔台(ほうしょうだい)の横には、かつては屋形船が係留され、舟遊びに興じることもできました。
城山と天守を借景とする眺めは、現存する大名庭園の中でも屈指のものです。