NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

非営利投資NPIを実践し、NPO(非営利組織)をささやかに支援するブログです!

振り込め詐欺を警戒し金融機関に警察官、15日!

2008年10月16日 | Weblog
■5万6千人の警察官の動員費はいくら!
 いま流行しているのが振り込め詐欺。このため全国の警察は10月を「振り込め詐欺撲滅強化月間」とし被害防止に取り組んでいますが、昨15日は全国のATM(現金自動出機)の8割にあたる約8万1千カ所に警官5万6千人を動員し、警戒に当たりました。
 これは昨15日が2カ月に1回の年金支給日で、全国で総額6兆5千億円の年金が約4000万人?に振り込まれたからです(15日の朝日新聞夕刊)。私も昨日、所用で郵便局と銀行のハシゴをしましたが、たしかにそれらしい人が警戒に当たっていました。
 それにしても振り込め詐欺、オレオレ詐欺、還付金詐欺の被害が一日平均約63件、約8800万円とは凄いものです。私たちも十分に注意しましょう。しかし、一方で簡単に騙されるお年寄りも問題です。
 殆どの被害者が振り込め詐欺のことを知っており、また一部の人はATMの前で金融機関の職員に警告を受けながら静止を振り切って振り込みをしていると云いますから、呆れるばかりです。被害者にも一端の責任があると思います。それにしても5万6千人の警察官の動員にかかった費用、一体いくらになるのでしょうか。
                                    以上

保育園運営会社の運営部長が過労死!

2008年10月15日 | Weblog
■死ぬより実力行動(労組結成、内部告発など)へ!
 昨14日、世界の株価上昇に合わせて日本の株価もやっと上昇、日経平均は1171円を超える値上がりを記録しました。日経新聞は特別号外を発行して「日米欧、相次ぎ危機打開策」との見出しで伝えています。
 ところで最近の株価の動きも異常ですが、企業や労働者を取り巻く環境も異常なようです。例えば長時間労働と残業代節約のための名ばかり管理職、横行するサービス残業(労働組合は不払い残業と云っています)、電話一本で解約解除される日雇派遣労働者、長時間労働による過労死の続出などなど。
 昨年10月、保育園運営会社の運営部長で、保育士の研修の企画やマニュアルづくりなどを担当していた女性(58歳)がくも膜下出血で死亡しましたが、これも長時間の残業による過労が原因でした。
 7日の共同通信は、「神奈川県藤沢市の保育園運営会社の運営部長だった女性=当時(58)=が昨年10月、くも膜下出血で死亡したのは、長時間の残業による過労が原因だったとして、藤沢労働基準監督署が労災認定していた」と報じ、認定理由は① 自宅に持ち帰った残業を含め長時間の時間外労働が長期にわたった、② 過去6カ月の時間外労働が月100時間を超える月もあった、としています。
 これでは58歳の女性にはきつかったでしょう。しかし、世の中、月150時間を超えるサービス残業を強いられていた名ばかり管理職のファミレス店長、月200時間超のコンピュータプログラマーなどがいます。これらの人たちも行き着く先は過労死でしょう。
 いまこそ労働者が声を上げ、実力行動(労働組合の結成、行政への相談、内部告発など)にでなければ改善されないでしょう。こんなことは資本主義勃興期の200年前から分かっていたことなのですが。
                                    以上

世界の株価、急上昇だが!

2008年10月14日 | Weblog
■第二の『怒りの葡萄』は生まれるのか!
 本ブログは原則、土・日、休・祝日、新聞休刊日がお休みです。それ故、本日のブログはお休みの予定でしたが、世界の株価上昇について一言。
 1929年の大恐慌に匹敵するかも知れない今回の金融危機(なぜか金融恐慌という言葉は使われていません。現時点では)、先週までの凄まじい株式暴落を招いていましたが、昨13日は欧米やアジアなどの株式市場で軒並み上昇(日本市場はお休み)しました。NY株式市場は936ドルの上昇と、過去最大の上げ幅でした。先週のG7の「金融安定への5つの行動計画」、欧州各国の金融政策などによるものと考えられます。
 日本では企業の自社株買い規制緩和、金融機能強化法の復活検討などの政策が打ち出されており、世界市場の急上昇と相俟って東京の株価もUPするでしょう。しかし、株価がこのまま上昇するかどうかは分かりませんし、回復までは長期間を必要とするでしょう。
 だがこれは優良企業への長期投資のチャンスでもあり、金融のプロにシロウトが勝利するチャンスです。ナンピン買いを行い、仕入れ値を下げて、今後の熟成を待ちましょう。それにしても今回の金融危機、大恐慌下の『怒りの葡萄』(ジョン・スタインベック)のような名作を生み出すのでしょうか。
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内部告発で億万長者、告発は割に合う?!

2008年10月10日 | Weblog
■内部告発は義務か権利か!
 さいきん食品偽装などが相次ぎましたが、このような企業の不祥事が明るみにでるのは内部にいる人による告発の場合が多いようです。内部告発者は、外の人間には解らない多くの情報を持っていますから、これは当然でしょう。
 ところでこの内部告発について朝日新聞が、「探る 内部告発inアメリカ」という記事で連載を行っています。この記事で驚いたのはアメリカで内部告発者の億万長者が続出(輩出?)している、ということです。
 正義感などから内部告発を行うことは勇気がいります。告発が明るみになれば解雇、嫌がらせ、その他の不利益が予想されます。このため告発者に「正義感による告発」だけを期待するのではなく、内部告発者を保護する法律が必要になります。
 数多くの内部告発者保護法を持つアメリカで、「内部告発を割の合うものにしている法律」が不正請求防止法。この法律は「内部告発のおかげで政府への不正請求の被害を回収できた際に、回収額の15~30%を内部告発者に報奨金として渡すユニークな制度」が定められています。
 以下、詳細は略しますが、アメリカの場合、このような保護制度、報奨金制度により億万長者になる内部告発者が続出しているそうです。内部告発を含む不正の告発は市民の義務、しかし告発が権利になるとしたら喜んでいいのか、悲しんでいいのか、嘆けばよいのか、よく分かりません。
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『蟹工船』で稼ぐ出版社、角川文庫も参入!

2008年10月09日 | Weblog
■「大恐慌」と同じ昭和4(1929)年の創作!
 今年の出版界の話題の一つは、小林多喜二の『蟹工船』(新潮文庫)の復刻でしょう。劇画『蟹工船』も出版され、本屋では新潮文庫版とともに平積み販売されています。5月のこのブログでも取り上げましたが、『蟹工船』はプロレタリア文学(懐かしい言葉です)の代表作であり、「大恐慌」と同じ昭和4(1929)年に創作されました。
 現在の世界は連日の株価暴落に揺れる金融金融機関の時代、これにフリーター、ワーキング・プア、格差拡大がプラスされ、働く人たちに厳しい時代となっています。共に厳しい時代だからでしょうか、『蟹工船』の売り上げは順調なようです。
 ところで最近、新たな出版社が『蟹工船』ブームに参入しました。角川文庫版の『蟹工船』です。後からの出版でもあり小林多喜二の略年譜などが掲載され、内容は新潮文庫版より充実しているように感じました。また、定価が新潮文庫版400円+税に対し、角川文庫版は税込みで380円のようで、ロープライスとなっています。
 結論として角川文庫版の『蟹工船』の方が、お買い得なようです。しかし、他社の本が売れたから便乗して売るという姿勢が見え見えで、単なる利益狙いの感があります。如何なものでしょうか。小林多喜二もあの世で苦笑いをしているかも知れません。
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「小さな親切、大きな迷惑」!

2008年10月08日 | Weblog
■おせっかいな人が減り、おせっかいなパソコンが増えた!
 その昔、世の中にはおせっかいなおじさん、おばさんがいたものです。見合い話を持ち込んできたり、よその家の子供にお説教したり、それなりに元気な人たちでした。しかし、いまはそのようなおせっかいな人は少なくなりました。
 一方、おせっかいになってきたのがパソコンやパソコンソフトです。私が使用しているパソコンのキーボードには、電源キー、メールキー、INFOキー、DVD/CDキーなどがありますが、これらのキーにうっかり触るとすぐ電源が入ってしまいます。
 パソコン作業が終わり、電源を落とした後、うっかりこれらのキーに触り、再びパソコンを起動してしまうことがよくあります。本当に困ったことであり、おせっかいな機能です。起動のためのボタンは、電源スイッチだけで十分なのに。
 また、おせっかいな機能で有名なのが、ワードやエクセル(何れもマイクロソフト社のワープロソフト、表計算ソフト)などのパソコンソフトです。これらのソフトは勝手に行頭にスペースが入ったり、数字が挿入されたりして、本当におせっかいです。もちろんこのような機能を解除することができますが、初心者にはこの解除が面倒です。最初から余計な機能が働かないようにしておいて欲しいものです。「小さな親切、大きな迷惑」です。
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凄まじい株価暴落、リスクあるが非営利投資のチャンス!

2008年10月07日 | Weblog
■東京もNYも4年ぶりの安値!
 凄いですね、株式市場の暴落です。日経平均は一時500円を超える下げを記録し、2004年5月以来の4年5ケ月ぶりの安値です。NY株も一時9700ドル台の過去最高の急落で、4年ぶりの安値とのことです。
 しかし、今回の安値も4年前に戻っただけと思えば、驚くことではありません。4~5年もすれば株価は回復するでしょうし、株価の急落は配当利回りの上昇です。そこそこの企業の配当利回りは2~5%程度になっていますので、定期預金の利回りよりだいぶ有利です。例えば双日(商社)の株価は192円で配当利回りは4.69%、日産自動車は584円で7.19%です。
 この機会に非営利投資NPIを始め、その配当金を社会的貢献活動に取り組んでいるNPOへ寄付をしましょう。もちろん投資のためにはある程度の元手が必要ですが、これは①へそくりの活用、②退職金の活用などにより確保してください(詳細は略)。
 例えば日産自動車株を584円で2000株購入すれば約117万円、これで年間約80000円(配当金42円×2000株。税込)の配当。双日の場合は約115万円(192円×6000株)の投資で、配当金は54000円(年間配当金9円×6000株。税込)です。
 この配当金をNPO、例えばあしなが育英会(年会費12000円)、アムネスティ・インターナショナル日本(年会費12000円)、アジア連帯委員会などへ寄付(金額自由)すれば良く、またホームレス支援雑誌『ビッグイシュー』(300円)をカンパ価格で購入(1冊1000円で購入すれば年間24000円)するのも可です。
 将来、日産株や双日株が値上がりし、売却益が出れば、それは貴方のものですし、NPOへ寄付しても良いでしょう。但し、更なる株価値下がり、配当金減額のリスクがありますので、銘柄選びや購入は慎重にして欲しいものです。余裕を持ち、少しずつ時間をかけて分割購入するしかないでしょう。
 追伸:俳優緒方拳さんが亡くなりました。ご冥福をお祈りします。
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非営利投資NPIと企業の社会的責任(CSR)!

2008年10月06日 | Weblog
■今日、CSRの講演会!
 ようやく先週、米上・下院で金融安定化法案が可決されました。今後の経済の行く末は分かりませんが、株式市場の混迷と停滞が当分続くのはまちがいないでしょう。
 このような時こそ株式投資による非営利投資NPIを実践するチャンス。非営利投資NPIは長期投資を行い、その配当金をNPOなどの社会的貢献活動を実践している団体へ寄付することを目的としています。
 しかし、非営利投資NPIは、単なる配当金狙いでどんな企業でもよい、という訳ではありません。企業の社会的責任(CSR)をきちんと果たしているところへの投資でなければなりません。さらに可能ならば地元企業、地域ゆかり企業への投資(ご当地投資)が好ましいでしょう。地元企業ならば定点観測により企業の動きを見詰めることができますし、また間接的に地域経済へのサポートになるからです。
 ところで今日はCSRの講演会。私も個人会員となっている労使関係研究協会が主催するもので、テーマは「企業の社会的責任(CSR)への取り組みと労使の課題」、講師はILOの長谷川真一駐日代表です。私も参加し、CSRについて勉強をしてきます。
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「理屈は貨車でついてくる」、故春日一幸氏!

2008年10月03日 | Weblog
■春日一幸の夢、西尾末広の悲願!
 昨2日の日経新聞夕刊に「新政権、即解散の損得」との見出しで、いま話題の衆議院解散・総選挙に関連する記事が掲載されていました。記事には「新内閣発足から解散までの日数が短いケース」、「第一次鳩山内閣 45日」、「第一次森内閣 58日」(以下、略)などの小見出しが踊っていました。
 興味深かったのは関連記事の「名言迷言」で、元民社党第三代委員長・故春日一幸氏の「理屈は貨車でついてくる」との言葉を紹介し、春日氏が政権獲得にみせた執念について解説していたことです。
 民社党の初代委員長である西尾末広氏も「政権を獲らない政党は、ネズミを捕らない猫と同じ」と発言し、政権獲得に執念を燃やしていました。しかし結局、民社党は政権に縁のない小政党として1994年に35年の歴史を終えましたので(細川連立政権を除き)、春日氏の名言も迷言として終わりました。
 現在の私には解散・総選挙も政権奪取も関係のないことですが、久しぶりに春日一幸氏の名前を見て、かつて某週刊誌が「愛知には名物?が三つある、金のシャチホコ(鯱)、トヨタ自動車、民社党」と書いていたのを思い出しました。一時期、演説一本で愛知県に民社王国を築いた春日一幸氏への評価と、全国台で低迷する民社党への揶揄が込められた記事だったのでしょう。
 名古屋城の金のシャチホコは今も輝いていますし、トヨタ自動車は愛知ローカルの会社から「世界のトヨタ」になりましたが、民社党は解党して既に14年です。いま同党の流れを汲む人たちは民主党に結集していますが、次期総選挙で政権を獲得し、春日一幸氏の夢や西尾末広氏の悲願を実現できるのでしょうか。
                                   以上

宿代わりの個室ビデオ店で火災、15名が死亡!

2008年10月02日 | Weblog
■サラリーマンやホームレスが利用!
 大阪・難波の個室ビデオ店で1日未明に火災があり、15人が焼死し、10人が負傷しました。放火で犯人は46歳の無職男性とのこと、詳細は新聞記事を読んでいただきたいと思いますが、悲惨なことです。亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。
 このような個室ビデオ店は本来、ビデオやDVDを鑑賞したり、インターネットを楽しむところのようですが、簡易ベットやシャワーが設けられており、最近は宿泊目的で利用する人が多いようです。
 火災のあった店は午後11時から翌午前10時まで利用できるナイトコースで1500円とのことですから、終電に乗り損ねたサラリーマンが利用するには手頃で便利な施設だったのでしょう。また、ワーキング・プアのホームレスが常連客として宿泊に使っていたようです。マスコミで話題になったネットカフェより快適とのことで、こちらは個室ビデオ難民というところでしょうか。
 現時点で身元が判明した4名は何れも男性で、32歳、33歳、49歳、54歳の働き盛り、そして54歳男性は住所不詳とのこと。このようなお店でポルノビデオを見るのは寂しいし、残業後のホテル代わりに使うのも悲しいですね。今の日本、寂しく、悲しい男性が多いようです。                              以上