■増える「無職・肩書無し」の人々
最近、新聞の社会面で事件や出来事に関連して、「41歳・無職男性」とか「27歳・無職青年」などの言葉が記述される報道が多いようです。
無職とは「一定の職業のないこと」であり、「住所不定、無職」などと使われます。そこには「社会的脱落者」、「失業者」、「働いていない人」、「遊民」という悪しきイメージが含まれているようです。特に「遊民」は、「職業もなく遊んで暮らしている人」であり、「のらくら者(なまけ者)」と蔑まされます。
現在、日本社会でこの無職の人が増えています。定年退職やリストラなどで無職になった人たちです。雇用者が圧倒的多数を占める日本社会では、定年やリストラ等で会社を去った人は、再就職しない限り即、「無職・肩書無し」となり、社会的少数者となります。
2007年から団塊世代が定年退職を始めると、この「無職・肩書無し」の人たちが急増します。
■「肩書有り・無職」になろう
「無職・肩書無し」は、寂しいものです。それが無収入、地位の喪失、社会との繋がりの断絶を意味するとすれば、なおさら寂しく、厳しく、辛く、悲しいものです。
しかし、収入が確保され、生活上の心配がない「無職」ならば、楽しいものでしょう。また「肩書き」と言っても所詮は「会社の肩書」。そこには会社や組織のしがらみがあり、様々な制約があります。
これから定年を迎え、「無職・肩書無し」になる団塊世代の皆さん、今から準備を進め、会社のしがらみや制約から解放された自由な「無職」になりましょう。また、「会社の肩書き」を捨てて、社会との新たな繋がりの中から生まれてくる「社会の肩書」を手にしましょう。
2007年以降の貴方は、「肩書有り・無職」の存在として、本当の自分になることができるのです。但し、事前の十分な準備と問題意識が必要です。
以上