NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

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日本刀と投資、株式投資との違いは!

2006年04月20日 | Weblog
■日本刀美術館の観客の多くは外国人!
 退職し、時間の余裕ができると、若い頃に関心があったものに引き付けられます。模型飛行機、能・狂言、岩石・鉱石(石ころ)、西洋美術などなど。
 その一つに日本刀があり、昨19日、日本刀美術館(正式には財団法人日本美術刀剣保存協会刀剣博物館。渋谷区代々木)の「古刀新刀名作展」を見に行ってきました。
 日本刀の世界では古い刀ほど評価されているようで、既に江戸時代に「人と刀は、時代が下がるほど悪くなる」という言葉が流行していたようです。たしかに鎌倉時代の刀は、シロウトの私が見ても美しいものです。今後も日本刀とその文化について勉強していこうと思います。
 それにしても「名作展」を見に来ていた人たちの多くが、外国人であったのには驚きました。外国人の観光コースに入っているのでしょうか。
■日本刀は投資の対象になりえるか!
 一般に日本刀は、①極めて高価である、②銃刀法で保有が厳しく規制されている、と思われているようです。たしかに高価ですが、何百年も生き残ってきた歴史の重みに想いを馳せ、また日本刀製作の大変さを考えれば、安価とも言えます。現在は、歴史的に見ても日本刀価格が低下している時代、とも言われています。なお、日本刀保有の銃刀法規制はほとんどなく、教育委員会(美術品なので)に登録すればよいのです。
 最近、この日本刀を投資の対象とする人がいるようです。その理由は、①売却価格が比較的高い(購入価格の50%前後、絵画は20%位?)、②新規供給量が限られている(法的規制有)、③今後の価格上昇が想定される(バブル経済崩壊後、価格が低下)、等々。
 「武士の魂」と言われた日本刀を投資の対象にするのは不謹慎ですが、だれかが購入し、適切に保管しなければ日本刀を後世に引き継ぐことができません。また、誰かが新刀を購入しなければ、日本刀製作の伝統が絶えてしまうでしょう。日本刀への投資は、日本の伝統文化を後世に伝える、という側面があります。
 「株式投資は企業を育み、日本刀投資は伝統文化を育む」ものなのです。日本刀投資は、刀を楽しみ、伝統文化を学びつつ、長期投資(生きている限り保有する)に徹していきましょう。
                                 以上