NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

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「清貧の心」と株式投資!

2006年04月19日 | Weblog
■中野孝次氏の『清貧の思想』!
 中長期の株式投資で「人と企業を育む投資」を実施し、結果として一定の利益を上げ、自分自身の資産形成ができれば言うことありません。
しかし、お金を稼いでも、その活用がポイントです。お金が全て、お金で人の心も買える、と嘯くような人間にはなりたくないものです。
 ところで日本には「清貧の心」があります。バブル経済崩壊後の1992年秋に出版された中野孝次氏の『清貧の思想』は一大ベストセラーとなり、多くの人々に感動を与えました。
 『清貧の思想』については、文春文庫(485円+税)を読んでいただきたいと思いますが、ここで示された清い生き方は、たしかに日本人の一つの生き方でしょう。お金に執着せず、清く、正しく、美しく生きられれば、それは一つの生き方です。
■現代は、「清貧の心」だけでは辛い
 『清貧の思想』で示された生き方は、一つの生き方。しかし、現代に生きる私たちは、「清貧の心」だけでは辛いものがあります。インターネットで世界と繋がり、様々な情報が飛び交う時代、欲しいものもそこそこあり、見たいこと、やりたいことは色々あります。家族の生活も守っていかなければなりません。凡人には、一定のお金・資産が必要です。
 ところで『清貧の思想』に登場する西行は、若くして出家し、歌人として生きた人。正に「清貧の思想」の実践者の一人です。しかし西行は、実家から常に生活費の仕送りを受けていたと言われ、単なる「清貧の人」ではなかったようです。
 仕送りが期待できない私たち一般庶民は、自分で資産をつくり、自分の人生を切り開いていくしかありません。そのため貯蓄なり、株式投資でこつこつと資産形成を図っていく必要があります。
 大切なことは「清貧の心」を持ちつつ、生活と趣味を全うできるある程度の資産を持つことでしょう。株式投資が単なる金儲けでは、寂しい限りです。
                                  以上