NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

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現在の日本に上杉鷹山は出現するか!

2009年11月26日 | Weblog
■奨学金延滞者の正社員は31.4%!
 予てより奨学金の延滞者が増加していることが指摘されていましたが、独立行政法人日本学生支援機構は20日、「平成19年度奨学金の延滞者に関する属性調査」の結果を発表しました。
 これによると「2007年12月時点で6カ月以上奨学金の返還を延滞している者のうち、正社員は31.4%にとどまり、アルバイトや無職の割合が高いことがわかった。また、年収が300万円未満と回答している人が84.2%にのぼり、100万円未満も37.3%となるなど、延滞者の不安定な就業状況や苦しい経済状況が明らかになった」としています。
 常々「奨学金の延滞はけしからん」と思っていましたが、この調査結果からは延滞をせざるを得ない現実が浮かび上がってきます。しかし、きちんと返済してもらわなければ、次の世代が困りますので、頑張って欲しいものです。
 日本が豊かならば返済の必要がない奨学金の割合を増やせばよいのですが、税収は落ち込み、社会保障費などの支出が増大している現状では、これも難しいようです。
 昨日のNHK「歴史ヒストリア」は、厳しい経済状況に陥った米沢藩と上杉鷹山のことを紹介していましたが、そこで「藩の収入3万両、支出7万両、借金16万両」と伝えており、苦笑してしまいました。まるで現在の日本の国家財政のようです。
 さて現在の日本、上杉鷹山が出現して国家財政を再建してくれるのでしょうか。
                           以上