ロシアのウクライナ侵攻でNATO諸国は安全保障の見直しを始めた。
軍の予算をGDPの3%まで引き上げようという動きだ。
もちろん既にアメリカやフランスのように3%を超している国もある。
単純にNATO主要五カ国の軍事予算が3%だとしたらどうなるかを見た。
主要五カ国とはGDPの多い方からの五カ国。
即ち、アメリカ・ドイツ・イギリス・フランス・イタリアである。
この五カ国の軍事予算合計がロシアのGDPの何%になるかを計算した。
NATO主要五カ国に対しロシアは62%を軍事費に充てる必要がある。
ソ連時代の隠された軍事遺産があるとしてもその数字は大きすぎる。
これに対し中国がNATO主要五カ国と向かい合ったとしたらどうだろう。
僅か6%の軍事予算で正対できることになる。
即ち、ロシアはこのまま戦争を続けても勝ち目は無い。
短期決戦に持ち込まない限りロシアに勝ち目は無かったのだ。
一方、中国の存在は世界に恐怖を与えることになる。
NATO主要五カ国に日本・インド・カナダ・韓国・オーストラリアを加えても9%で正対できる。
現在でも中国の軍事予算はGDPの6%を超しているはずだから怖ろしい。