LOHASな感じ!

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くじらが潮を吹いていた

2006-11-15 | 美の壺的解釈
くじらが潮を吹いていた。
いったい何の事だろうと、思わずその題名の本を手に取った。
著者は、グラフィックデザイナーの佐藤 卓氏

「デザインの追及においては、単に販売するためだけのデザインだけではない。」
「人と人を繋ぐデザイン、コミュニケーションとは何なのか?」
佐藤氏はそんな観点からデザインしていくのだ。

うーん、なるほど....。
ページをめくるたびに、佐藤卓の思考がヒシヒシと伝わってくるようだ。

ロッテのクールミントガム、今と昔ではパッケージデザインが違うのご存知でした?
佐藤卓は、日常品等のデザインを手がけている超有名グラフィックデザイナーで、クールミントガムのリニューアルデザインも手がけたそうです。
ちなみに私は初めて知りましたが...。
他にも、「明治のおいしい牛乳」「キシリトールガム」「大正製薬ゼナ」「カネボウ ルージュ’90」など数多くの作品を送り出しているとの事です。
この方だったのか、という感じです。

クールミントガム、真っ先に浮かんでくるのはペンギンでしょうね。
そういえば、昔のガムのデザインは違っていた。
ペンギンが氷の上にたたずんでいるようなデザインだった。
佐藤卓は、デザインのリニューアルにおいて、当時のパッケージを見つめ直した。

ペンギンの後ろで、くじらが潮を吹いているのに気づく。
「この事を知っている人は、日本のどこかにいるのではないか」、という発想から、リニューアルした後に、そういった方々にも何かメッセージ残したいと考えていった。

クールミントガムのペンギン、良く見てください。
5匹並んでいますが、一匹だけ違うのわかりますか?
その動作にも実は意味が込められています。
(知りたい方は、コメント送付してください。)

デザインがコミュニケーションを生むのってやっぱり在るんだなぁ。
...などと感じながら本を読んでいた。

あれっ?
著書の帯封を何気なく見たら、水戸芸術館で「佐藤卓展」開催の案内が記載されているではないか。
水戸で暮らしていて、全く気が付かなかった。

灯台下暗しとはこの事か...。



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