LOHASな感じ!

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瓦屋根

2006-05-24 | 建築と文化
NHK「美の壷」では、今回瓦屋根を取り上げていた。
島根県江津市の石州瓦や近江八幡の八幡瓦など、日本伝統の瓦の紹介から始まった。
石州瓦は知っていたが、豪商に好まれたという八幡瓦の存在は、恥ずかしながら今回初めて知った。

日本瓦の歴史は、西暦588年に百済から伝ったものだそうだ。
なんと、その当時の瓦が、現在も屋根の一部ではあるが葺いてある所があるそうだ。
1400年もの間、風雨にさらされ、現在まで使われているというのが信じられない。
勿論、その瓦は劣化し変色もしているが、そういった斑がまた趣を感じさせているのだ。

和瓦は、一般的に本瓦葺と桟瓦葺に分かれる。
寺社建築では、丸瓦と平瓦を併用した本瓦葺が主流だ。
本瓦葺が織り成すその曲線美は、確かになんとも言えない味を出している。

一般建築では、軽量化を図るため丸瓦と平瓦が一体になった桟瓦が主流だが、やはりその中でも一文字瓦は職人技が光る所だ。
数奇屋建築で多様されている一文字瓦は、シンプルな中にも渋さが含まれていて実に良い。

最近の住宅では、耐震上やコストの問題から平板瓦が多く見受けられるが、日本瓦も是非見直したい所だ。

ウンチクを語っている間に、雷を伴った雨が、ごうごうと降ってきた。久しぶりだ。
しかし、建築の持つ力は偉大だなぁ...。



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