LOHASな感じ!

日頃、仕事やプライベートで感じた事をLOHASな感覚で書いています。

仙台メディアテーク

2008-02-24 | 建築と文化
Sendai Mediatheque(SMT)
13本の鉄骨独立シャフトと7枚の鉄骨フラットスラブから構成されるSMT。
伊藤豊雄の設計によるものだ。

このような構造体もありなのかな?といった単純な疑問さえ感じさせるSMT。
二重スキンと微妙に傾斜するチューブがあまりにも印象的だ。
下部構造には、地震エネルギー吸収機構を備える。

伊藤豊雄のコンセプト、チューブの誕生はこのように始まる。
伊藤豊雄がスケッチともに記載したメモだ。

「徹底的にフラットスラブ、海草のような柱、ファサードのスクリーンの3要素だけをピュアに表現する。
それぞれのエレメントを構造的にとことんStudyし、シンプルにすることに全力をあげる。
それ以外はすべてVoidしたい。

ファサードのスクリーンはヨコのストライプのみ。
スラブは極力薄くフラット Floor Highthはランダム
Still Pipeの組み合わせ、もしくは鉄板に穴をあけていく?」

うーん、なるほど、SMTではそれらが見事に実現している。

SMTの完成まで、メディアの批判や現場での闘いなど、様々な問題が生じた事は容易に想像される。
SMTの壁の無い連続した空間は、公共施設でありながらも固定したイメージを抱かせない。
人々が流動性をもった空間の中で自由に活用できる場、それがSMTだ。





池坊展にて

2008-02-24 | 美の壺的解釈
池坊展が水戸京成百貨店で開催されている。
スタッフの作品も展示されているというので、さっそく行ってみた。

展示されている作品それぞれが素晴らしかった。
池坊は、自由花・生花・立花のスタイルに分かれている。
その中でも立花がスキルを一番要求されるというが、個人的には生花が好きだ。
「真・副・体」が基本形になる生花は、空間構成に対する黄金率を確立するかのようにインパクトがある。
また、主題がわかりやすいというのも良い。
展示してある作品のような完成度で、自分でささっと出来たらどんなに良いものかと思わずにいられなかった。
(勿論、当人たちは必死の思いで取り組んだに違いないが)

会場には、池坊の古典様式の立花も展示されていた。
なるほどこれが専好の様式かぁ。


うーん、スタッフの作品もなかなか良いではないか...。
ここまで来た本人たちの努力と当社の事務所で教室を開いてもらっているY先生のお陰かな?




ほんの束の間ではあったが、「美」を様々な角度から意識させられた...。