東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業49年を迎えました不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

舞台:「カルメン故郷に帰る」

2024年08月25日 09時39分32秒 | 落語と芝居の話

新橋演舞場で藤原紀香主演の舞台「カルメン故郷に帰る」を観た。

【みどころ】カルメンが故郷・和歌山で巻き起こす大騒動!日本映画の名作が初の舞台化決定!!ここは和歌山県・紀の川村。自然豊かでのどかな村に突如2人の女性がやってきます。名前はリリィ・カルメン(藤原紀香)と朱美(横山由依)。東京でストリッパーとして働く彼女たちは、休暇も兼ねてカルメンの故郷に里帰りしたのでした。村に到着し、帰省のひとつの目的でもあった初恋の人・春雄(徳重聡)との再会に喜ぶも束の間、春雄がすでに結婚していたことを知り落胆するカルメン。そこへ村長(渋谷天外)やカルメンの父・正一(石倉三郎)がやってきて、穏やかな村の風景に似つかわしくない2人の風貌に猛反発をみせます。しかしストリッパーという職業を“芸術家”と信じて疑わないカルメンと朱美はどこ吹く風。そして帰省早々、村のお祭りで騒ぎを起こし正一から勘当されてしまうのでした。一方村では村長選挙の真っ最中。金儲けが大好きな丸十運送社長の丸野十造(福田転球)は、村に国道を開通させ観光地化させる公約を掲げ選挙活動に精を出しています。さらなる人気取りのため、村でストリップショーを計画するのですが、乗り気な朱美に対しカルメンには何やら考えがある様子。果たしてショーの行方は…

今年の二月以来の演舞場での芝居鑑賞で藤原紀香は2017年の「熱海五郎一座」以来である。相変わらずカルメン紀香様は舞台映えするスケールの大きさで、ストリップを芸術だと信じて疑わないカルメンには私も同調。当然舞台上では裸体の披露は無かったが、その演出は実に素晴らしかった。ギャグの空振りが目立ったものの、前半後半それぞれ60分ずつの程よい長さの上演時間がまた程よかった。

最近人情ものには弱いな~和歌山から東京に帰る別れのシーンでも故郷に残る父親の気持ちを察するとついウルウルしちゃったぜ。

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落語:納涼名選会 鈴本夏まつり 吉例夏夜噺 さん喬・権太楼 特選集

2024年08月23日 09時40分01秒 | 落語と芝居の話

鈴本演芸場で「納涼名選会 鈴本夏まつり 吉例夏夜噺 さん喬・権太楼 特選集」を聴きに行った。

春風亭一之輔、柳家三三、柳家喬太郎が出演すると知り、先月の前売発売日当日に前から九列目を予約。鈴本演芸場は2022年以来で当社夏休み二日目に出掛けた。

館内は立見席が出るほどの盛況ぶりで、初めて見る人気の春風亭一之輔、結構好きな風藤松原の漫才、安定の柳家三三、爆笑王の柳家喬太郎、柳家権太楼らを堪能した後、オオトリで柳家さん喬が恩や粋がたくさん詰まった「男の花道」をじっくりと聴かせてくれる。実に浮世離れした四時間で余韻に浸ったまま鈴本名物のハネ太鼓に見送られながら気持ちよく家路についた。5月の新宿末廣亭7月の浅草演芸ホールとこれからも月に一度は寄席に行きたいものである。

ちなみに鈴本には館内に喫煙所がある。これは愛煙家にとってなかなか評価が高い

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落語:花緑の夏

2024年07月29日 09時41分02秒 | 落語と芝居の話

柳家花緑を聴きたくなり、終業後にまだ日中の火照りが残る中、浅草演芸ホールの寄席定席へ向かった。浅草演芸ホールは入場時間により入場料が安くなる「夜割」があり、花緑は夜の部主任のためトリを務めるので私は19時からの夜割を利用。19時少し前に到着してチケット購入後、新宿末廣亭の完全禁煙と異なり、入口横で一服してから入場。中入り柳家勧之助から落語の世界に浸る。

曲芸、粋曲(どどいつ)を挟み、いよいよ大トリの花緑登場。花緑は「大銀座落語会(新橋演舞場2008年)」で初めて拝見してから「二人落語会(鈴本演芸場2010年2011年)「柳家花禄独演会(紀伊國屋ホール2011年)」「東海道松竹落語会(三越劇場2012年)」「柳の家の三人会(練馬文化センター2015年)華の花緑ひとり舞台(文京シビック小ホール2016年)ミュージカル「狸御殿(新橋演舞場2016年)」と数多く拝聴して来たが、生花緑は2021年の寄席(浅草演芸ホール)以来3年ぶりであった。有難いことに今回は私の好きな正直者三名が登場する「井戸の茶碗」を披露。改めてこの令和の時代で聴く「井戸の茶碗」はとても心地が良く、清々しい気持ちのままお開きとなった。

帰りに花緑本人とお会いして記念撮影とサインを頂けた。この敷居の低さも落語の魅力でもあり、最後の最後まで良い気分のまま足取りも軽い夜だった。師匠どうも有難うございました。また聴きに参ります。

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浮世離れの四時間

2024年05月13日 09時22分12秒 | 落語と芝居の話

春雨や風子改め雲龍亭雨花の真打昇進襲名披露興行昨年八月以来の新宿末廣亭観に休日に出掛けた。

当日はあいにくの雨(口上で雨花の名の通り降水率が高いと師匠が話していた)。夜の部の開場前に並んで最前列中央席に腰を下ろす。当日は東北からの修学旅行生も加わり、とても賑やかな襲名披露興行となった。ねづっちは相変わらずの切れの良いなぞかけで、ナイツはテレビでは放映出来ないようなネタで盛り上げ、古今亭今いち、瀧川鯉八、三遊亭遊馬らの巧みな話芸を堪能した後、おまちかねの口上。歌舞伎とは異なる当事者がひと言も発しない落語ならではの口上は実に不思議で面白い。口上の後今回同時に真打昇進した金太郎、伯知の両名の一席の後、夜の部の主任の雨花の艶っぽい一席で終幕した。約四時間もの公演もあっという間に感じたとても心地よい浮世離れだった。小屋を出るとお見送りされていた雨花と金太郎にお祝いの言葉を掛けさせて頂いた。このような高くない敷居も落語の魅力のひとつであろう。とにもかくにもみなさんおめでとうございます。

Hさんへ、この度は色々とお気遣い頂きまして有難うございました。改めましておめでとうございます。

【明日5/14(火)~5/15(水)は当社連休となります】

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落語:「真打昇進襲名披露興行」

2024年04月22日 09時40分34秒 | 落語と芝居の話

来月真打に昇進する春雨や風子改め雲龍亭雨花(うんりゅうていあめか)。

2013年の第一回目新小岩落語会で彼女推しの主催者さんと知り合った。週末の昼開催だったので私はお邪魔することは出来なかったものの、主催者さんの意気込みにチラシ掲示で微力ながら応援させて頂き、落語会はコロナ前の2020年3月まで21回も開催された。そして先日主催者さんが真打昇進襲名披露興行のチケットを持参して頂いた。主催者さんの感慨深い表情にこちらまでまるで関係者のように嬉しくなってしまう。来月眩しく輝くばかりの高座を観に出掛けようと思う

とにもかくにもおめでとうございます。

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紙切りが逝く

2024年02月21日 09時00分00秒 | 落語と芝居の話

【本日は連休最終日。予約投稿にて】

紙切りの林家正楽が亡くなった。享年76歳。

これまで何回寄席で拝見したことだろう。観客からのリクエストに応えて独特の身体を揺らしながら見事な紙切りを毎回披露してくれた。寄席では落語の他にこの紙切りを始め、漫才や奇術、太神楽、三味線漫談など「色物さん」を組み込んでくれるのだが、私はこれが結構好きで、寄席に訪れるひとつの楽しみでもあった。

最後に観たのは2022年10月の鈴本演舞場で、昨年8月の末廣亭の時は出番前に席を立ってしまった。実際切り抜いた作品をプレゼントしてくれるのだが、何度も手を挙げるのを躊躇ってしまったことと共にとても悔やまれる。

合掌・・・

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クラウドファインディングアゲイン

2023年08月21日 09時37分43秒 | 落語と芝居の話

先月の末廣亭では入場すら出来なかったので、改めて休日に新宿へ出掛け、昼の部の主任を務める林家正蔵を観に行った。2012年の「東海道松竹落語会」以来、舞台では2017年の音楽劇「マリウス」以来の「こぶ平」である。昼の部終了ギリギリに到着し、安堵した表情で「正蔵に間に合いました?」と受付に訊ねると「本日は休演でして・・・」とのこと。身体の半分はすでに客席に入っていたので「(それでも)大丈夫ですか?」の声掛けに笑顔で応える。まあそんなこともある。

エアコンがガンガン効いた館内の最後列に腰を下ろし、夜の部が始まる。冒頭の二ツ目落語ではつい舟を漕いでしまうが、「おしどり(漫謡)」「ストレート松浦(ジャグリング)」「アサダ二世(奇術)」「隅田川馬石」「むかし家今松」はなかなか良かった。特に夫婦であるおしどりの女性の奏でるアコーディオンと歌声の昭和感には感動すら覚えた。気が付けばあっという間の二時間が経過し、心地良いほどの浮世離れであったが、お中入りと同時に空腹と喫煙に耐えきれなくなり、古今亭菊之丞、柳亭市馬を見ずに席を立った。ごめん・・・それにしても落語以外の「色物」さんたちの独特の雰囲気にはいつも心惹かれる。また時間を追うたびにお客さんがパラパラと入場してくるのだが、女性のひとり鑑賞が少なくなかった。

ちなみに館内には大きな文字で「撮影禁止」の貼り紙。幕間にスタッフさんに演者さんが登壇していない時の撮影について確認したが、すべて禁止とのこと。この風情ある館内を撮影したかったのだが仕方ない。また併せて喫煙についても訊ねたが「全館禁煙です」とこちらも実ににべもない。そうなると登壇していないときは撮影可能で入口横で堂々と喫煙出来る浅草演芸ホールに足が向いてしまうってもんだ。まあ今も可能なのかは分からんが、浅草はそんな野暮なことはしないだろうと願うばかりである。

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クラウドファンディングで伯山

2023年08月03日 09時47分54秒 | 落語と芝居の話

昨年新宿の末廣亭にクラウドファンディングし、お礼の品として招待券が送られてきた。

ゆったりと寄席を堪能する予定で毎月の定席番組で出演者をチェックしていたが、なかなか惹かれる演目がないまま月日は流れ、有効期間が迫る中、最もチケットが取れない 人気講談師・神田伯山が夜の部主任を務める回を発見。

そもそも浪曲は聴いたことがあるが講談は(恐らく)初体験だし・・・全席自由席なので終業後に向かっても恐らく立ち見だろうな・・・とうだうだ考えても仕方ないので猛暑日の余韻が残る終業後に空いている上り電車に乗り込み新宿へ向かう。都内で四つしかない定席(毎月休むことなく開演している寄席、鈴本演芸場 ・新宿末廣亭・ 浅草演芸ホール ・池袋演芸場)のうち、大好きな小屋である新宿末廣亭へ2010年以来の来場したものの・・・入口で「立ち見ですかね?」と訊ねると「本日は(満員)札止めなんです」とのこと。

凄ぇな伯山、さすが人気講談師である。予想以上であったが想定内でもあったので、大した落胆もなく、久しぶりに新宿をぶらついて、翌週ゆったりと寄席を楽しもうと思った。

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90度の男

2022年10月28日 09時32分27秒 | 落語と芝居の話

2022年5月2021年1月2016年7月とこれまで何度か鑑賞マナーについて書いてきた。周りの観客のマナーにより、舞台や作品が台無しになることがあるのだが・・・先週の喬太郎まつりでのこと。前席の若い男性がやたら首を横に傾ける。それも軽く傾けるというより首がもげるんじゃいか?と思うほどほぼ直角の90度に首を「折る」ので、右に「折られる」と私の席から舞台の喬太郎までの視線がかなり遮られる。

ならばこちらの頭を逆側に向ければよいのだが、彼は左右に振るのではなく、左なら左に右なら右に「折ったまま」しばらくの間固定するので、角度や回数も含め付いて行けず、時々視界不良好のままで我慢するのだが、その首の動きが気になって舞台に集中出来ないことが何度かあった。ちなみに彼は右側によく「折る」。

首をへし折ってやりたいとまでは思わなかったが、恐らく自分でも気が付かない癖なんだろうな~と本公演では微動だにせず鑑賞しているやたら姿勢正しい自分がいた。

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鈴本喬太郎(きょん)まつり 10周年総集編

2022年10月25日 09時28分34秒 | 落語と芝居の話

現在鈴本演芸場で21日から開催されている「鈴本喬太郎(きょん)まつり 10周年総集編」の初日に出掛けた。

発売初日にネットで予約するものの、開始時刻にはなかなか回線が繋がらず、何度か試した結果、どうにか7列目を確保した。後日サイトを確認すると初日は完売になっており、売れっ子噺家であることを再認識する。当日終業後に2011年以来の鈴本演芸場へ向かう。夜の部は17時開演であるが終業時間の関係で途中からの鑑賞となり、紙切りの林家正楽から席に着く。師匠である柳家さん喬の後、2018年以来の喬太郎が初日限定で二席あるうちの一席目「井戸の茶碗」たっぷり聴かせてくれる。二人の誠実さで周囲が振り回される内容は、令和の現在において実に気持ちが心地よい。

中入りを挟み、風藤松原の漫才、橘家文蔵、粋曲の柳家小菊の後、 特別企画公演「鈴本喬太郎(きょん)まつり 10周年総集編」として再び喬太郎がトリの高座に上がり「ハワイの雪」を聴かせてくれる。年老いた主人公と幼馴染との淡い思い出、いや~駄目ね、最近人情噺に弱くって・・・潤んだ視界のまま鈴本名物のハネ太鼓(上画像下左)に見送られながら、会場を後にした。

【明日10/26(水)は当社定休日となります】

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観劇マナー

2022年05月16日 09時31分34秒 | 落語と芝居の話

九州最大級の演劇専用劇場「博多座」の公式 Twitterアカウントが公開した観劇マナーの動画。客席で前のめりになると、後ろの席の人の視界をどれくらいふさぐのか検証したもので「背もたれにもたれたとき」と「前のめりになったとき」の2つのパターンを比較。

前列の人が前のめりになると、前の人の後頭部しか見えなくなるため、観客からの苦情が公演期間中はほぼ毎日あるそうで、前のめりは視界をさえぎることを知らない人が意外と多いとのことで動画を作成したとのこと。

観劇マナーについてはこれまで本ブログで「脱帽」「物音」と書いてきたが、隣り合わせた観客のマナーひとつで楽しみにしていた舞台が一瞬にして台無しになる。もちろん芝居鑑賞だけではなく、映画館でも野球場でも前のめりはご法度である・・・と思ったのだが、映画館で上映前の注意事項に「前のめり」の項目はないので、教わる機会がないのかも知れない。

これを機に背中をびっちり背もたれにつけて鑑賞しましょう。

【明日5/17(火)~5/18(水)当社連休となります】

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ミュージカル:「ラ・カージュ・オ・フォール」

2022年03月13日 09時49分05秒 | 落語と芝居の話

ミュージカル「ラ・カージュ・オ・フォール」を日生劇場で観劇した。

【解説】『ラ・カージュ・オ・フォール (La Cage aux Folles)』は、1973年のジャン・ポワレ作のフランスの劇として誕生し、ストレートプレイとして仏演劇史上最長のロングランを記録した。その後、1978年に初めてフランス・イタリア合作で映画化され(邦題「Mr.レディMr.マダム」)大反響を起こし、1996年にハリウッドで「バードケージ(The Birdcage)」としてリメイクされました。ミュージカル版は、アーサー・ローレンツ演出、スコット・サーモン振付によって、1983年8月21日パレス・シアターで開幕。全1,761回の公演を行った。この初演で、トニー賞6部門、ドラマ・デスク賞3部門を受賞するというセンセーショナルを巻き起こした。その3年後の1986年5月7日にロンドン・パレイディアムで開幕。ウエストエンドでも約8カ月間(全301回)のロングランを達成。そして2004年12月9日ブロードウェイのマーキース・シアターでジェリー・ザクス演出、ジェリー・ミッチェル振付でリバイバルされ、全229回の公演を行い、再びトニー賞2部門、ドラマ・デスク賞2部門を受賞。さらに2008年にはロンドン/ウエストエンドでも開幕し、オリビエ賞『ベスト・リバイバル・オブ・ミュージカル』受賞、2010年にはブロードウェーで2度目のリバイバルとなり、トニー賞史上初の2度目の「ベスト・リバイバル・オブ・ミュージカル」受賞という快挙を成し遂げた。日本では1985年、青井陽治演出、リンダ・ヘイバーマン振付で近藤正臣のザザ、岡田真澄のジョルジュのカップルで初演。その8年後の1993年から市村正親の当たり役のひとつとして上演を重ねてきた。そして2008年からはジョルジュ役に市村の劇団四季時代からの盟友・鹿賀丈史を迎え、「ラ・カージュ」史上最高のコンビとして、2008年、2012年、2015年、2018年公演とも、初日から千穐楽まで連日のスタンディングオベーションという大成功を収め、今なおその人気は衰えを見せない。

休日に2017年以来の日生劇場で妻と鑑賞。「街の灯」同様、生オーケストラの音色が心地よく響き、舞台の展開も素晴らしく、煌びやかなステージが続く。出演者全員がきれきれのダンスではないところがまた魅力的で、鹿賀丈史と市村正親のふたりの愛情にやたらジーンとしてしまった。そして終演後はお決まりでも義理でもなく観客全員と共に自然と妻も私もスタンディングオベーションをしていたほど実に素晴らしい作品だった。「Mr.レディMr.マダム」が話題になった当時はなかなか受け入れがたい時代であったものの、令和の現代で改めて観ると違った感覚で受け入れられる。

ちなみに館内にあった喫煙所は撤去されていた・・・

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笑福亭鶴瓶落語会2021

2021年11月20日 09時52分49秒 | 落語と芝居の話

昨年に続き今年も笑福亭鶴瓶落語会へ出掛けた。今回会場であるサンシャイン劇場は6年ぶりの来場だった。

昨年12月は第三波真っ只中で当日の東京の感染者数は533名で50%の観客制限だったが、当日の感染者15名の東京では隣席にも観客が座っていた。満員の館内で前から8列目の席でいつもの鶴瓶噺が楽しむ。二席目はタモリから依頼されて作った「山名屋浦里」は現在歌舞伎でも上演されている演目である。ちなみに翌日の千秋楽にはタモリが来場するとのこと。そして休憩を挟み三席目に「お直し」を披露。人情噺をたっぷりと堪能した落語会であった。

終演後、久しぶりの池袋の夜を堪能することもなく、真っすぐ家路を急いだのは昨年と一緒だった。

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通りすがり

2021年11月10日 09時00分00秒 | 落語と芝居の話

【本日は連休最終日。予約投稿にて】

先日の浅草演芸ホールでのこと。

ロビーで木久扇師匠にサインを頂いた際に、その間を割って通行する人がいた。

間を開けて軽く会釈をすると、その方も会釈と共に笑みを浮かべながら通り過ぎて行った。

その後に気が付いた。

柳家花緑だった・・・

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人生は午後からが美しい

2021年11月08日 09時42分43秒 | 落語と芝居の話

30代の頃、たまたま入ったお店に飾られていた(当時)林家木久蔵師匠の「人生は午後からが美しい」の色紙の言葉が、とても素敵だな~と思い、それからずっとどこか心の片隅に残っていた。

先日たまたまその話になり、突然「実際に色紙に書いて頂こう」と思い立ち、スケジュールを調べ、浅草演芸ホールへ色紙を携えて向かった。17時過ぎに久しぶりの入場で落語やジャグリング、漫才を楽しむ。そして19時より息子さんである二代目林家木久蔵、林家たい平、柳家花緑に続き、林家木久扇師匠登場。五月に大腿骨を骨折し、正座ではなく椅子に座ったままでの高座。痛々しい姿でサインを頂戴するのはいかがなものか?とつい考えてしまうのだが、出番が終わるとすぐにロビーに立ち、師匠を出待ちする。しばらくすると杖が廊下を叩く音が聞こえ、少しずつ近づき、師匠がお弟子さんと共に出て来られた。緊張しながら丁重にお願いをすると快諾して頂き、すらすらと書いて頂いた。感動である。事務所で三浦知良山口高志のサインと並べて飾り、改めてしみじみと言葉を眺める。美しい午後にしたいものである。

師匠、どうも有難うございました。くれぐれもお体を大切にされて下さい。

【明日11/9(火)~11/10(水)は当社連休となります】

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