今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

開眼夢 2

2024年03月24日 | 心理学

開眼夢」とは、
開眼した状態で視覚(網膜像)を経験しながら、同時に夢を見てその脳内映像も見る現象(私が発見・命名)で、
開眼見という本来なら両立しない行動が重なり合って、2つの互いに無関係な視覚像が二重写しに見える。
もちろんたいへん珍しい現象で、報告例は、私自身の1例(2020年)しかない。→開眼夢を見た

今回、電車の中での読書(タブレットでの電子書籍)中、開眼夢の別タイプを経験した(2例目)。

読書中に睡魔に襲われ、でも読み続けようとしていたら、画面の縦の文字列(読んでいる行だけでなく、
視野に入る全ての文字列)が、鈍い金色の畝状になった。
すなわち文字列の文字形が全て崩壊して、金色の細かい塊からなる棒状になり、
列の間の空白部を挟んで、視野には縦の畝が複数並んだ。

文字が文字でなくなったので、当然読書は中断される。
ハッと我に帰ると、視野は元の文字列に戻った。
開眼夢の持続時間は1秒ほどだった(睡魔の方が負けた)。

前回の”開眼夢1”(二重写し)と異なるのは、視覚(網膜像)そのものが夢化(変容)した点。

普通(の人)だったら、読書中に睡魔に襲われたら、素直に本を閉じて目を閉じる。
すなわち読書行動を停止して睡魔に委ねるものだが、
(だけ)がこのような開眼夢を見るのは、そういう状態になっても意地を張って読書を続けようとするためだろう。
行動としては、睡魔に負けて寝落ちする瞬間まで開眼を維持し続ける。

ということで、開眼夢が発生する条件がわかったので、
読者の皆さんもぜひトライしていただきたい。


※:夜間長距離運転のトラックドライバーなどが睡魔と開眼を戦わせていると、開眼夢としての幻覚を視野に見ることがあるかもしない。