ほぼ予想されていたことではあるが、アメリカ大統領選の共和党候補にはトランプ前大統領が選出された。
ニッキー・ヘイリーも悪いキャラクターではないが、落ち着いて話すようなタイプで、いわゆるヤンキーのようなトランプと比べると、優等生に見えるのだろう。
ヤンキーに多くの人たちの利害を調整するようなことができそうに思えないように、トランプに伝統的な外交ができるとは思えない。大統領だった頃のように、「オレとオマエだからわかるよな」というレベルだろう。そして判断基準は、「オレが取り巻きからカッコよく見えるか」どうかというものだ。
ウクライナはトランプの取り巻きからは離れていそうだし、パレスチナもそうだろう。パワーポリティクスは好きではないが、実際に役に立つと思っているのだが、トランプには中東欧や地中海のパワーバランスを考慮したような政治ができるように思えない。それは、東アジアでも同じだ。
習近平が望むなら、ベトナムでもミャンマーでも好きにすればいいと言い出しそうだ。
その時、日本は自立を迫られるわけで、敗戦から80年経って、普通の国に戻る機会を得るのかもしれない。