参議院選挙の投票日まであと4日になった。
アメリカは大統領制であり、三権が分立している。ただし、予算と司法(最高裁判事)は上院が握っているともいえるので、その点から見ると行政と議会が優位に立っているようにも見える。
日本は議院内閣制で、構造上、明確に行政は国会に従属している。基本的に少数与党という状況は考えられていない。ちなみに、任命権を見る限り、司法は行政に従属しているように見える。
現実的に国会議員となれるのは、すでに政治家が家業となっているようなところもあるし、一部の例外を除くと地域の名士といったところだろうか。少なくとも、「ちょっとやってみようか」程度では、良くて泡沫候補にしかなれない。
つまり、すでに一定の社会的地位を持っているか、何らかの理由で社会的地位を持つグループに引き込まれることでしか国会議員になることは非常に困難だ。
そう考えると、議院内閣制は貴族政の変種に見える。日本に王がいなかったことも考え合わせると、日本の文化には合っているのかもしれない。
さて皆さん、投票には行きましょう。